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なんで思想は色々なの?普遍性は得られないの?

日比野 暉彦(@bragelonne)の回答

回答No.10

 こんにちは。  (1)  思想の基礎としての信仰にあっては むしろ普遍性があります。  どんな信仰であっても 類型的にはひとつです。  《身体=精神》に《非思考》なるこころの窓のごとき領域として 信仰が持たれます。  しかも有神論と無神論とは 互いに同等で どちらを選ぶかも自由なふたつの信仰形態です。  有神論の中で いろんな《かみ》があっても 《無神》と同じく 類型としてはまったく互いに同等な信仰であるというのが 普遍的な現実です。  これが 原点としての普遍性であるでしょう。  違うという物言いをつけるのは ただ《観念の神》を偶像崇拝のごとく抱く場合であって それは《非思考の信仰》ではありません。  百歩ゆづって言えば 思想です。たいていは 支配欲を満たしたいのとお金をもうけたいのとこれらの目的のために組織される宗教という名の思想でしょう。  (2)  思想は 経験思考にもとづきますから けっきょく可変的で有限です。  人びとにとっておのおのの主観を共同化しうるかどうか それは 妥当性があるかどうかで一般には決まります。  すべての人の主観が共同化されうるか? つまりは すべての人にとって 妥当性があると見られる思想があるかどうか?  たぶん 生命の尊厳 もしくは 存在の善(掛け替えの無さ)くらいではないでしょうか? 誰もが認める思想内容としては。  これが 出発点としての普遍性であるでしょう。  たとえば食べ物にかんして 衛生的に安全で栄養が適度にあって健康によいといえば――その上に 美味であることを人それぞれにつけ添えれば―― 共同主観になり得ます。と考えますが これも 生命と存在をとうとぶという出発点の普遍性に属します。  ことほどかように 思想としては 人格を無視しないという条件のもとに さまざまなかたちや内容のものが打ち出されます。それでよいのではないでしょうか?

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