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行政的発想と民間的発想とは

pokoarukiの回答

  • pokoaruki
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回答No.2

市職員をしている者です。 たぶん、人それぞれで持っている定義が少しずつ違ってくると思います。 私が「たぶんこうじゃないかな?」と考えるところを列挙してみます。 民間的発想 柔軟性がある。対応が早い。応用力がある。やる気に満ちている。 利益を重視する。利益にならないことはしない。 行政的発想 今、「官は害悪」という固定観念がものすごい勢いで増殖してますので、悪い意味合いで使われることが多そうです。 良い意味合いで使う場合 やはり「公平」はあるでしょうね。儲けではなく公共のため。 悪い意味合いで使う場合 柔軟性に欠ける。対応が遅い。前例主義。怠慢。 ところで、ですが、実は私は「行政は民間に劣る」とは思っていません。 短所として見える部分は、実際に短所であることもままありますが、 それ以上に、現代社会を維持・機能させるために実にさまざまな仕事に真剣に取り組んでいる職員がほとんどです。 行政の仕事は、目の前にいるお客様のことだけでなく、市民全体、社会全体への影響を考えながら仕事しなければなりません。 そのため、チェックに時間がかかったり、場合によってはお断りしなければならないこともあります。 これは業務の性質上の宿命であって、「民間だったらもっと良いサービスが提供できる」というものではありません。 民間にも大きな短所があります。 残念なことに、良い製品、良いサービスを提供すれば安泰というわけにはいかず、 特に経済のグローバル化が進んでからは、社会的倫理よりも儲け・生き残りを優先する、 環境保全より儲け・生き残りを優先する、 従業者の健康・安全より儲け・生き残りを優先する、 という現象が激化しています。 民間企業の悪い点が如実に現れているのが、いわゆる「マスゴミ」でしょうね。 それでも、民間では真面目にがんばっている人のほうがほとんどでしょう。 行政でも同じなんです。 雇用が安定しているから怠慢になるなんて、人を性悪説ばかりで捕らえたこじつけです。 質問者様には、ぜひこのような点をご理解の上、民間的、行政的という言葉を使っていただけるとうれしいです。 長文失礼しました。

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