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トランスの帯域について教えて下さい。
電源などで変圧するために用いられるトランスは、ある信号に対して、交流信号を足し算したいときにも使えるという話を聞きました。 ではトランスの帯域はどれくらいなのでしょうか? 恐らくワイドバンドパスフィルタのようにローパスとハイパスを組み合わせたようなフィルタ構造になると思うのですが、 その帯域はトランスの何で決まるのでしょうか?
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低域カットオフは励磁インダクタンスと抵抗分でできる1次HPFで決まります。 低域カットオフは、コアのAL値(透磁率とコア形状で決まる)が大きいものを使い、太い線を使うことで巻き線抵抗を下げ、たくさん巻くと下がります。 やりすぎると磁気飽和するので注意。 巻き線抵抗に対して駆動するアンプの出力インピーダンスが無視できない場合は、それも影響します。 高域カットオフは漏洩(リーケージ)インダクタンスと静電容量でできる2次LPFで決まります。 高域カットオフは、一次側・二次側間の磁気回路の結合係数を上げて、巻き線容量を減らすと上がります。 一次側・二次側を密着させて巻くと結合は良くなりますが巻き線容量も増えてしまいます。 小さいコアを使い、細い巻き線で少なく巻くと高域カットオフを上げられます。 負荷容量が大きい場合は、それも影響します。 巻き線容量はいたる所にできますが、回路の工夫によって、ある部分の巻き線容量を無視できるようにできる場合もあります。 トランスの帯域は設計次第です。 電源などで用いられる大きいトランスは抵抗値が低く、静電容量も大きいでしょうから周辺回路も工夫しないと帯域が狭くなるかも知れません。
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- foobar
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どういう条件で使うかにもよります。 負荷電流をとるような使いかただと等価的に直列に入る漏れインダクタンスが効くかと思います。 無負荷で使うと、結構高い周波数まで伝送したりします。 (以前、冗談半分に100V:12V(1A)程度の市販電源トランスを二次開放(一次は電圧源)で周波数特性を測ったことがありますが、 100kHzで-1dB程度でかなり平坦な特性だった記憶があります。)
「ハイブリッドトランス」ないし「ハイブリッドコイル」のたぐいでしょうか? (いわゆる電源トランスじゃありませんが…) ↓ 「ハイブリッドコイル」の一例 http://www.tamura-ss.co.jp/electronics/magnetic/hybridcoil.html >ハイブリッドコイル 結線図は上記ページから pdf を開くと見れます。 バンドは 30 Hz から 20~30 kHz 。 トランスの帯域は、メイン/リーケージ・インダクタンスと巻き線容量などできまるようです。 このたぐいなら、探せばほかにもありそうです。