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平和憲法9条は世界に誇るべきものなのに、なぜ変えなければならないのでしょうか?

tarojordanの回答

回答No.12

まず第一に護憲の中での9条改悪が反対なのか、9条を中心に据えて改憲反対なのかというあたりの明確さが必要です。 いずれにしろ9条2項が問題となっているのですから、これを「軍隊もしくは戦力に準ずる(類する)もの全てを永久に保持もしくは一時的な法律により組織しない」などとよりがんじがらめに改憲してしまうと言う方法もありますが、これにはかなり高い民度と文民統制(シビリアンコントロールとせず《文民》としたのは政治統制と違いを強調する為です)が必要です。 比較のために「自民党の新憲法草案」を取り上げますが、草案では9条の部分が1項、2項というくくりではなく、9条の2(正確には《第九条の二》)となっています。 このなかにに2項、3項、4項があり軍隊(自衛軍の組織)に関しては法律により別にこれを定めるとなっていますし、草案も現行9条と同文ですが第九条の二により現行のものとは違う解釈ができるようになっているのです。 これが「解釈憲法」として後々に響いてくることも懸念しなくてはなりません。「て・に・を・は」が違うだけで解釈が分かれたりしますから条文が新たに追加されるということはそれに対しての特別法を設けやすいと言うことにもつながります。 現行法も形骸化とよくいわれますが、基本法よりも特別法のほうが優先されますからさらに武器使用もよりしやすくなるでしょう。 さらに、自民政権が続いていたら今話題の「核密約」とともに非核三原則など一気に吹っ飛ぶような法案が提出されていたかもしれないとおもうと背筋がぞっとします。 また、武器に対して武器で抑止するとか武器で対向するという発想が有効などとおもうのは戦争がスポーツ化(愚民政策により平和ボケ)しているというなによりの現れです。 K-1グランプリかなにかのつもりなのでしょう。なにか戦争にもルールと言うものがあって殺戮などは起きないとでもおもっている輩がゲーム感覚で戦争(常備軍)を肯定し賛美し語るのです。 過去の悲惨さを取り上げてこんな歴史があったから軍隊は必要だ、と。 過去に悲惨な歴史があったのなら繰り返さないことが人間(動物)として進化していくことではないかとおもいます。 また、武器に対して武器で抵抗しようとする戦術(戦略)は正しくないというよりも自国(自分)に優位性がないことは自明の理です(使わなくても抑止として用意することも同じ、これについては後で説明します)。 自分の武器が有効に相手にダメージを与えるには相手の武器を取り上げることが最も早道であり有効な手段(戦術)です。賛同したくはありませんがこの正攻法はアメリカが実践しています。 これは実践格闘技(武闘)の世界では当たり前のことなんですね。 生々しい例で話しますと、剣術では相手と組み合うことが威力を与えることになりますが、殺したり殺されたりする実践の格闘では組み合ってなどいません。相手の刀を体術を使って取り上げ、丸腰にした上で攻撃できないように押さえ込んでからとどめを刺すのです。これは合気道(実践武術)の世界では常識です。 話はだいぶ逸れましたが、改憲全体としては憲法そのものが近代立憲主義がから遠のいているとうことです。憲法は国家権力を縛るクサリでなくてはならないにも関わらず「国家の利益に基本的人権が従属」するというような条文すら散見できます。 衆愚政治の始まりです。 知的な判断能力以前に浅はかなひとりよがりの経験と知識によって短絡的に物事をつなげ合わせた判断しかできず、他者との合理的な合意形成ができず数の力で抑えようとする、話し合いができない愚民とされてしまうのです。 また後説をすると言った「使わなくても抑止として保有する」という件に関してですが、これは経済との密接なつながりがあります。 世界から自動車産業と軍事産業がなくなったら世界は破綻するとはよくいわれます。 昨今の日本経済が輸出関連の低迷により惨憺たる状況を作り上げているのはご存知のこととおもいます。 軍事産業は経済を低迷させない上でも大切な産業なのです。 筆者の知人がある軍需産業に就いていますが、公式の場などでは社内規定で軍需とか武器とかいう言葉を使うことは禁止されているとのことです。 官需、機械(もしくは製品)と言うように、とのことです。 軍需産業は自動車産業とは違い不断の値下げを必要としない優良産業です。そこへいくと自動車産業はコモディティーであるにも関わらず国内では競争力が高いように吹聴されてはいますが50年後の見込みは期待できないでしょう(インフラが整い別の交通手段になるかもしれませんが)。期待のエコロジー産業には一日の長を他国(特に新興国)に奪われてしまっています。これも国の舵取りの誤りがまねいた結果でしかありません。 このことからも経済で主導権をとるには自衛であろうとなんであろうと軍事産業は必要なのです。しかも新憲法下では特別法により武器輸出も可能であるとされる日がくることでしょう。 明るい未来に期待するという先送りの考え方はあまり好きではありませんが、思想的なものの考え方としては凄惨な過去を体験したのであれば二度と同じあやまちは冒さないとし、それを未来(進化)にたくすことが将来への道を正確(安全・平和)にたどるための第一歩であるとおもいます。 一般市民の手による紛争地域への民生支援をしている団体の方々の話では現地で一番強い人間は誰かというと「丸腰(疑いをもたれる行動《腰に手をおいたり衣服の内側に手を入れるなど》をしなければ)」であることだと聞きます。 同じようなことが先にも上げた合気道の使い手で故人ではありますが実践格闘技の世界では誰も歯が立たないだろうと称されたある方が語っています。「和合の道」が戦いにおいて一番強い武器だと。 テロの犯人には知的階級の人が多いといいますが、どうしようもなくズタボロにされて何にもすがりようがなく、最後には自らも犠牲にとなってテロにいたるのでしょう。これを短絡して理解してもらっては困りますが、テロにいたるまでには心の中にすさまじい葛藤があったことは理解できるとおもいます。 右から左へ転向した人間はほとんどいないですが、左から右へ転向した人間は著名人でもかなりの数に上ります(これも短絡してもらってはこまりますが)。これが人間の弱さなのでしょう。人間は弱いからこそ自らを守るべき物を持たずにはいられないのです。長いモノには巻かれろです。 ですが、あえて武士は喰わねど高楊枝です。 他人の為に損をしても平気でいられる。古く日本にはそう言う思想がありました。現代ではこれがいろいろな要因により馴れ合い、しがらみによって崩されつつあります。礼節を重んじる国がやたらにへりくだる(自を卑下する)国になり(というふうに解釈され)つつあります。へりくだった先には何があるかというと敵いもしないのに反撃に出るのです。これがテロ行為です。テロを押さえ込んでもテロしか呼びません。昨今の現象でいうとキレるというのがそうでしょうか。 話し合いによる解決が最も有効であり、かつ優先しなくてはならないはずです。 また無知な解釈やムリヤリなこじつけで独善的な自説を説く輩が多いのも非常に困ることです。 このカテでは特にそうですが冷静さを失って合理的な理論を展開することが困難となると、にわかに誹謗中傷に走る輩が多いです。また全文から行間を察し理解しようとせず一文のみに批判を繰り返す輩など・・・ 相手方の表面的(みたまま)の言動しか捉えられない。まさに武器でもって武器を制すというそのものの発想です。 老婆心ながら質問者さまもそのことにお気をつけてください。 同じ質問を繰り返してもかえってくる答えはより酷くなる一方です。 自ら土俵を落とすことはないとおもいます。

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