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歴史
ghostbusterの回答
- ghostbuster
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> 天皇の「先の大戦」という常套語は、いったい何を指し示しているのか、と。 たとえばね、『オセロ』のハンカチを考えてみたらどうでしょう。 『オセロ』にはハンカチが重要な小道具として出てきます。 オセロにとっては母の形見であり、妻に向けた結婚の贈り物であり、やがて不倫の証拠として。 デズデモーナにとっては夫の愛を示すものとして。 イアーゴーにとってはオセロを罠にはめる道具として。 エミリアにとっては夫の陰謀に気付かずに自分が荷担させられたものとして。 キャシオーにとっては知らない間に部屋に置かれた見たこともないハンカチとして。 「ハンカチ」はいずれも同じ「もの」です。 けれど、「ハンカチ」の意味はそれぞれに異なっている。その「ずれ」が悲劇を引き起こしている。 デズデモーナがたかが一枚のハンカチを、オセロの愛の証と受けとることができたのも、それが夫の母親の形見であるということを知っていたからです。 もしオセロがイアーゴーのねたみを知っていれば、イアーゴーの「ハンカチの策略」にまんまとはまることはなかったでしょう。イアーゴーの「ハンカチ」の意味を理解することは、イアーゴーその人を知ることにほかならない。 > 間違っても大東亜戦争のことだよとはいえない。 わたしもそう思いますが、その判断は、わたしたちがいまの天皇の理解に裏付けられているはずです。 「太平洋戦争および日中戦争」「大東亜戦争」「十五年戦争」と、その人がどの言葉を使うかは、その人がいかなる歴史観を持っているかを浮き彫りにするものであるし、逆にその人を知ることは、その人の使う用語をより正確に具体的に(というか、範囲を限定して)知るということにもつながっていく。 自分が書いておいて何なんですが、「わたしたちにゆだねられている」というのは、いい加減な文章の結論として、一種の決まり文句と化している観があって、実に気持ちが悪いのですが(笑)、でも解釈は閉じられたものではなく、未来に向かってその口は開かれていると考えると、やっぱりそういうしかない(笑)。
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補足
ghostbusterさん、おいそがしいところまことにありがとうございます。 8月15日に追悼式を映すテレビに向かって一人の男が呟いた。 >天皇の「先の大戦」という常套語は、いったい何を指し示しているのか、と。 >間違っても大東亜戦争のことだよとはいえない。 その言葉は実質上は日本国政府に向けられていたわけなんですが。