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dx を変数として扱える理由
高校の数学では、微分を次のように習いました。 y=f(x) ...f(x)はxの関数 yをxで微分することを次のように書く。 dy/dx=df(x)/dx 例えば y=f(x)=x^2+3x+4 なら dy/dx=2x+3 高校の授業で数学の先生の漏らした言葉に、 dx は、ひとつの変数と扱って計算してよい。 とすると dy=(2x+3)dx と書ける。 ここで積分の魔法をかけると ∫dy=∫(2x+3)dx y+A=x^2+3x+B (A,Bは定数) なんと、これはA,Bを B-A=4とすれば 最初のf(x)と一致してます。 このようなめちゃくちゃな話をそのまま信じるのも あれなので、こんな計算が許される理由を教えてください。
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dy/dxとか、∫f(x)dx とかいう表記は、ライプニッツという人が考えたものなんですが、実際、不思議なほどよくできてますね。 dxとかdyという単体の記号が何を表わすのかというのは、いろんな解釈の仕方があって、まあ、数学の世界で一番よく使われているのは、大学で習う、微分幾何というものでの定義です。普通は、大学3年くらいで習うでしょうかね。(もしかしたら理学系じゃないと習わないかも) 実は、その前に大学1年くらいで、全微分っていうのを習うはずで、そのときには、dxなどの単体の記号が必然的にでてくるんですけど、そのときには、たいてい、その意味するところをちゃんとやらないまま、なんとなくで済ます場合が多いです。 というわけで、大学3年になるまで待って、としかいいようがないかな。 ただ、物理や工学の人なら、そんなことを気にせずに、ばんばん、そういう計算をやりますし、物理や工学の世界で出てくるような普通の世界の問題ならば、それで実際何も問題ないです。 ただ、とりあえず、そこに書いてあること自体は、微積分の基本定理(微分と積分が互いに逆演算である)そのものですね。 dy/dx=2x+3 の両辺をxで積分して ∫(dy/dx)dx = ∫(2x+3)dx で、左辺をyで置換積分した、と言うことなので、高校範囲でも理由は説明できますね。
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- arrysthmia
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高校教程では、微分積分そのものが最初から魔法でしかないのだから、 そのような説明になってしまうのは、しかたがない。 今の標準的な大学教程でも、微積分の基礎はεδ論法に基づくから、 魔法が、タネのある手品に替わるだけだ。 dx を変数として扱える理由を、ライプニッツ流で素直に理解したいなら、 超準解析に基づく微積分の基礎づけが望ましい。 参考: http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0191603324 絶版なので、ぜひ図書館で。
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ご回答、および書籍の紹介をありがとうございます。 多分、市町村の図書館では無いなと想っていますが、 大学の図書館は在籍中の学生にしか本貸さないですよね?
- KI401
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dxをΔxの極限と考えればその話も「信じ」やすいんじゃない? 例えばdy/dxはΔy/Δxの極限。 微分方程式の変数分離形: f(y)dy = g(x)dx は、 f(y)Δy = g(x)Δx の極限だ。 適当な区間で和を取れば Σf(y)Δy = Σg(x)Δx で区分求積の形なので、極限を考えて∫f(y)dy = ∫f(x)dx 上に書いたのはあくまで概略だから、きちんと数学的に同じことを言うなら、 x(t),y(t)みたいにtの関数にして Δx→dx (Δt→0) って計算してみるといいんじゃないかな。 そもそも微分も積分も極限で定義されていて、dxなんてのは それを表すために都合が良いただの「記法」にすぎないんだから、 色々極限考えるときにも都合良く使ってしまえっ、ってことだわな。 あんまり「記法」に囚われない方が良いかと思われ。 # しかし"積分の魔法をかける"とはまたひどい教え方だな。 # 完全に「オマジナイ」か…… # ま、高校数学の段階ならそれでもいいって考えなんだろうなぁ。
お礼
ご回答ありがとうございます。 高校ではd/dxをxで微分の演算子のように説明するため、 dxを変数と見てよいと言い直されると、話がちがうじゃんか という話になっているように想います。 偏部分の∂xと、普通の微分のdxは、何が本質的に違うの? という疑問を持ってる人もいるのではないでしょうか。 私もその組です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 数学は美しくできているので、 理解せずにdxを変数として 道具として使うというのは 論理の飛躍があり 自分は美しくなかったなぁ・・・と反省しております。 学生時代は、確率、行列、オレレーションズリサーチの 整数問題がほとんどで、微積分からはかなり離れた 世界にいました。