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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:詐欺と小説)

嘘や詐欺と文学を分けるものって、なんだとお考えになりますでしょうか?

never-nessの回答

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回答No.2

小説の好きな一読者です。 まず、投稿内容への疑問点を。 >これがキッカケとなって最終的には現実の大惨事を引き起こしてしまった 『火星人来襲』は確かラジオ番組で迫真の展開を真に受けた聴取者の一部がパニックになって問い合わせが殺到した、程度の知識しかありません。「現実の大惨事」とは具体的に何だったのでしょうか。 >世のなかには、嘘や詐欺も文学活動であるとして、高く評価する価値観の人もいる 不勉強で知りませんでした。どういう方が高く評価しているのでしょう。その典拠をご教示ください。 >そこで単刀直入に お尋ねします。 嘘や詐欺と文学を分けるものって、なんだと お考えになりますでしょうか? 文学が文学であるためには文学「作品」として意識されて創作される必要があると思います。つまり何らかの作者の思いを「虚構」という枠組みの中で展開し、登場人物がいればその言動や感情の動きに読者が「感情移入」し何らかの「感動」を得る。これが図式的ですが創作活動の一般的構図ではないかと思います。 つまり「虚構」を媒介にして読者を騙すわけですが、騙された読者が得るものは「感動」ということになります。創作された「虚構」が薄っぺらであれば「感動」を生まないし、むしろ「金返せ」ということになるでしょう。 一方、「嘘」は多くの場合「辻褄合わせ」による「一時的な保身」(子供の嘘はこれが多いですね)であり、「嘘」によってそこから「金銭的利益」を得るのが目的の場合は「詐欺」となります。 したがって端的にいえば、「文学」と「嘘・詐欺」の違いは創作の「動機」ということになるのでしょうか。 最近『最後のパレード』なる書が巷を騒がせているようです。とあるテーマパークでの感動的な話を綴ったという触れ込みが、実はネットやらあちこちからの盗用だと判明して出版社が回収するのしないのという事態になっているとか。 不思議に思うのは例えば某密林というネットショップでの読者のコメント欄には、「嘘だったのか」「感動して損した」といった罵詈が多く書き込まれていることです。その書を読んで(当方は未読ですが)感動をしたならそれでいいではないかと素朴に思います。感動した話が「盗用」であっても感動したのが自分であれば事改めて「批難」する程のものか、と感じます。「批難」している人は「実話だと思って感動したのにそれが盗用だと分かって騙された(=詐欺?)」と感じたのでしょうか。 この『パレード』を読んで素直に感動した人にはこの作品は「文学」であり(ま、お涙頂戴でしょうから高級とは言いかねるものの)、自分の感動が盗作を読まされたから「汚れた」(実は「感動」と「盗用」の間には関係はありません。あるとすれば読んでいるときに「盗用」を見抜けなかった己の「鑑識眼の無さ」を突き付けられたことへの怒りの矛先が「盗用という一種の詐欺」へ向けられただけ)あるいは「汚された」と思った人は「嘘や詐欺」であった、ということになるのではしょうか。 ということで言葉を変えれば、文学は高級な「嘘」「詐欺」であり、その「嘘」「詐欺」によって読者は一時の感動を覚え(ある人は一生にわたる影響を得)ることになり、低級な文学(ま、扇情目的のものも多々ありますから)は「詐欺」同然(=「金返せ」)ということになります。

noname002
質問者

お礼

『最後のパレード』なる書のことは私は まだ知らなかったのですが、ここで仰っていることは理解できます。むろん文学作品は虚構の世界という大前提が あるので、「実話」か どうかを問うほうがナンセンスですね。 >文学は高級な「嘘」「詐欺」であり、その「嘘」「詐欺」によって読者は一時の感動を覚え(ある人は一生にわたる影響を得)ることになり、低級な文学(ま、扇情目的のものも多々ありますから)は「詐欺」同然(=「金返せ」)ということになります。 これもまた、もちろんのこと「文学作品」である、という大前提があってこそ「高級」「低級」の仕分けも生じるのでしょう。 この質問で問題提起したかったのは、「文学作品」なのかどうか判然としない、むしろ、現実の延長線のなかで示されたもの、ゆえに読むか読まぬかの選択も、なかなか容易でない、それが「保身」やら「利益」といった、言わば「低級な」?心理的動機から端を発しているのではないかと感じられた場合には、感動(非常に幅の広いコトバですが)といっても、それは愉快なものには決してならないであろうということ。 分かりやすく、丁寧な御回答で、とても参考になります。ありがとうございました。

noname002
質問者

補足

>「現実の大惨事」とは具体的に何だったのでしょうか。 >文学が文学であるためには文学「作品」として意識されて創作される必要があると >つまり何らかの作者の思いを「虚構」という枠組みの中で展開 「ドラマであることを知らされていないラジオのリスナーは、それを信じて考えられない行動をとるのであった。実際にグローヴァーズ・ミルズでは、猟銃を持った市民たちが火星人から町を守るためにグループが結成され、火星人と間違えられた風車が発砲されてしまうという事件が巻き起こってしまったのだ。 1938年といえば、世界大恐慌(1929~1933年)の混乱から立ち直りかけたものの、ナチのファシズムが台頭し始め、アメリカ人は常に恐慌の記憶とナチスの侵略という恐怖心を持ち合わせていた頃であったから、このとんでもないラジオドラマ寸劇にまんまと乗せられてしまったというわけだ。」 http://www.uniadex.co.jp/nextalk/side/si2004_04.html 「1938年10月30日にハロウィン特別番組として、アメリカのCBSネットワークにおけるマーキュリー劇場という番組で放送された。 宇宙人が地球(アメリカ)に攻めてきたという内容で、現場からの報告など、実際のニュース放送のような形で放送されため、多くの市民が現実に起きている出来事と勘違いし、パニックを引き起こした、とされている。 侵略がフィクションである旨を告げる「お断り」が何度もあったと言われるが、そのうちの1度は放送開始直後、残り2度は終了間際であった。 そのため、この生放送は多くの聴取者を恐怖させ、実際の火星人侵略が進行中であると信じさせた。 また、マーキュリー劇場は聴取率が非常に低い不人気番組だった(『宇宙戦争』前週の聴取率は3.6%)が、当時アメリカ国民の3人に1人以上が聴取していた国民的人気を誇る裏番組に不人気歌手が登場し、多くの人が局を変えた瞬間、たまたま火星人によるニュージャージー州襲撃のくだりが放送されたことも、パニックに拍車を掛けた原因の一つであるといわれている。 その作品をプロデュースしたのは、オーソン・ウェルズであった。 オーソン・ウェルズの翻案は、おそらく歴史上最も成功したラジオドラマ作品であろう。それは、Radio Projectの最初の研究課題のひとつとなった。 また、同時期のヨーロッパでは、ナチス・ドイツと欧米列強が緊張関係にあり、アメリカ国民もヨーロッパの戦争に巻き込まれるかもしれないという懸念が膨らみつつあった。このため、火星人による襲撃をドイツ軍による攻撃と勘違いした住民も多かった。 ただし、このパニックについては、疑いも持たれている。 当時新興メディアであったラジオに対して警戒心をあらわにしていた新聞がことさらにバッシングを行ったことが都市伝説化したものだとする説も有力である。 放送後、新聞社を黒幕として、非常に多くの訴訟がオーソン・ウェルズを含む製作者に対して行われたが、全て棄却または無罪となっている。 近年の研究では、社会パニックなどどこにも起きていないにもかかわらず、新聞各社が、出典不明の試算記事によってラジオ規制のきっかけとするために大騒ぎしたことによる、と理解されている。 その後、これがもとでフィクションを放送する場合に一定の規制をかける法律が制定された。 また、放送によって、国民がどのように反応するか、テストデータ用として試験放送されたとも言われている。(私見) なお、翌年エクアドルにおいて同様のドラマが放送されたが、この時は放送後暴徒化した民衆によって出演者6名を含む21名が殺害され、プロデューサーは投獄されている。 (Wikipediaより)」 http://ameblo.jp/fudousan-all/entry-10158056193.html http://www.d3.dion.ne.jp/~t_uchita/koukoku/1938/h.g.welze/kaseijin01.html 他にも、この話題で検索すれば、いくらも あがってくるでしょうが、ここまで大ごとでなくても、卑近な日常レベルのなかでも似たようなことはあると思います。 たとえば、学校や会社などで事実無根の噂話が広がり、なかには本気にする、つまり「感情移入」してしまう人も でてきて、そのために追い詰められた立場になった人が自殺したという事件など。もしも、こうした場合の噂話に相当するものを、「文学」の範疇に入れるとしたら。そもそもの噂話の創作者は、「文学者」なのだということになってしまいますでしょうか。 もちろん、噂話やホラ話の類を本気にする者が愚かであるという意見はゴマンと みられます。そういう意見は、たいがい自分とは直接の関係がない、言わば安心して「高みの見物」が できる位置にいる人です。しかし、誰が、自分だけは こうしたことに無縁でいられるという保証があるでしょうか。 (恐れ入りますが、この続きを、No.1さまの補足欄に述べさせていただきましたので、御覧いただけると幸いです。)

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