• 締切済み

広島の平和記念イベントにて

uppoの回答

  • uppo
  • ベストアンサー率44% (20/45)
回答No.6

まず天皇の神格化は天皇自身が望んで進んで行なったものではありません。実際には天皇という存在は雁字搦めにされています。 天皇責任論の論拠を帝国憲法においていますので、法学部の方相手に非常に恐縮ですが、その辺りの話を簡単に少しだけしようと思います。 恐らく帝国憲法を授業か何かしらで取り扱っただけで日本史の細々したところは学習されていないのだと思います。 帝国憲法を読めば、例えば確かに総理を始めとする国務大臣は天皇が決める事になっています。ですが実際の選ぶ過程では元老の推薦が物をいいます。これは憲法には書かれていません。 似たような例は統帥権問題などが挙げられます。 このことの説明にはイギリスを例に挙げるのが適当であるように思います。イギリス大使は女王の代理です。イギリスの外交権は王室にあります。 http://ukinjapan.fco.gov.uk/ja/ イギリス軍の最高指揮官も同様です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E8%BB%8D ですがこれは勿論、王室が好き勝手にやっていいという話でもなければ、責任を負っている立場という訳でもありません。 王室の名の下に運用するということで、言わば権威付けをしているに過ぎません。 当時の日本も同様の形式であったと考えていいと思います。しかし大きく異なったのは「運用する」という部分が非常に曖昧で欠陥があったということです。 ですが憲法成立に至る過程を見たとき、ある人は、こういう事を考えていたようです。 憲法を作る際に最初から国民の中で憲法を作ろうというのは揉めるだろうし、今の国情では難しいものがある。だから欽定憲法という形で一旦出して、その後に国民の間で協議を設けて変えていこう。その時には教育も進んで国民も知識をつけているだろうから、そうしてできる憲法はきっと国民の幸福の基となるだろう。 この人の考え方は、ある学者さんによれば実際に帝国憲法をつくった人間に影響を与えているそうです。だとするならば帝国憲法という代物自体が最初から修正を念頭に入れたものだったということになります。 不完全さが分かっていたのなら、宮中・府中の別などの不文律が重視されたのも納得できるでしょう。 ただ結果として憲法改正しようという機運は高まりませんでした。 そうした矛盾(統帥権問題)を政争に利用したのが戦後、総理を務めた鳩山一郎なのですが長くなるので省きます。 でもやっぱり天皇が言えば、行動すれば戦争を止められたんじゃないかという人がいます。私は違うと思っています。 天皇を尊重しようという人々が多く居たのは確かですが、一部の過激な人にとっては、天皇は自らを正当化する道具として捉えているようなところがあります。 例えば政治が自分の思い通りに行かないのは天皇の側近が陛下を利用してあくどい事をやってるんだ。陛下は表では仰られないけれども実は俺たちを支持してるんだという発想をします。 これが発展すると自己正当化の為に、賊が殺したんだ云々と理由をつけて陛下を殺して自分達に都合のいい(情報等管理下においている)皇族を立てるとか、そういう内乱が起こりかねないというのは決して絵空事ではありません。 現に終戦の折にも、皇族が各地で終戦を呼びかけたにも関わらず、小規模ながら反乱が起こりました。 (といっても日本が比較的迅速に武装解除等を進められたのは皇族の影響が大きかった事は注記しておきます。) 個人的に思うのは戦争を本土決戦前に終結させたという事実は、ある程度肯定的に述べてもいいと思っています。 世間のなんで止められなかったんだという話は私には無い物ねだりのように感じます。天皇には出来たはずというのは非常に安直な結論です。 終戦に至るまでの様々な要素を無視しています。早期に動いて纏めきれなければ内乱。終戦工作が失敗、政府から追われることにでもなれば、主戦派が主導権を握って本土決戦でしょう。ソ連が北海道を占領して米軍が九州と関東で上陸作戦。原爆を含めて空襲が激化して飢餓が深刻化、死傷者は相当数に上ったでしょう。それを食い止めた事は加味されていいはずです。 本当に質問主さんの質問に答えるならば、天皇とはそもそも何なのか?東京裁判から復興へのプロセスの話をしなければなりませんが、私自身初学者ですし、長いので控えます。 ただもしあなたが結論付けに必要な、そういった要素を考慮する事なしに結論に向かっているのだとすると、それが間違いである可能性は非常に高いと思います。

関連するQ&A

  • 日本人が平和を愛する心は原爆のためですか

    日露戦争当時はもっとガンガン(戦闘活動に)行こうぜという雰囲気だったと習いました。 原爆のおかげというか、原爆投下が戦争の恐怖が日本人を平和主義者に変え、穏やかな経済大国の日本を作るきっかけになったのですか? 原爆ドームは平和の象徴ですか?

  • 戦争犯罪について

    終戦後、日本のトップだった昭和天皇以外の人たちは東京裁判で殺されました。 けれど、アメリカも戦争犯罪を犯していますよね。 日本に原爆や東京大空襲で一般市民を大量虐殺したことは罪に問われなかったのでしょうか? 勝った国は許されるような風潮があったんですか? 今さらアメリカを責めているわけではないです。ただ、気になっただけです。 回答よろしくお願いします。

  • 嘘から出た誠(真)? 平和憲法。

    競争社会はある程度仕方ないですが どうして戦争までして争わなければならないのか? 日本国の太平洋戦争を考えても 300万人の犠牲者を出し 街は焼け野原になり、原爆まで落とされて沖縄は米国になり それでやっと「平和な国を作りなさい」という憲法を与えられ 我々が指針にしてきた日本国憲法を 変えようと言う。 なぜ日本は世界を平和に出来なかったのか? 阿部さんは集団的自衛権とセットでしか各国歴訪出来なかったのか? なぜ戦争という手段をこの世界からなくして ロシアが折れた様に徹夜16時間の議論で解決できなのか? 成る程イスラム国はテロを起こしただろう。しかしその何倍殺してるんだアメリカは? その上今から本格的に地上からも戦争をするという。 自分の蒔いた種じゃないか 中東の人を何人殺した? 本当に戦争で解決できるのか?根絶やしにして恨みは残らないのか? そんな恐ろしいことが本当に出来るのか 否か? 誰が狂ってジハードとかするか 戦争はテロより悪い アメリカは早く停戦の為の方法を考えるべきだと思う イスラム国にはアメリカこそ悪魔だと見えてないか? 勝った方が正義という 救いのない戦争という外交手段を 永久に放棄するために日本も発言するべきではないのだろうか? 日本国憲法はまさにそういう憲法だった筈です。 みなさんはどう思いますか? できれば短文で簡潔に分かり易く書いて頂けるとありがたいです。 よろしくお願いします。

  • 平和憲法の理念はノーベル賞もの?

    平和憲法の草案から公布には色々な事情がありましたが 私は日本が二度と戦争によって人を殺したり殺されたり 被害を出すことを避けようと 先の大戦の犠牲者のみたまに誓って存在するものだと思っておりました おります この憲法を蔑ろにすることは、靖国どころの話ではないのです。 そしてこの憲法をノーベル賞に値するとして これを守り戦争をしなかった日本国民に ノーベル賞をと努力してる人がいます。 どうでしょうか?日本の平和憲法は絵に描いた餅でしょうか それとも崇高な理念でしょうか? 時代遅れとかアメリカ在っての建前との意見も出そうですが 貴方の思いを 気合で書いてみて下さい。 よろしくお願いします。

  • 日本が戦後天皇制廃止されなかった理由は?

    この度、太平洋戦争に関して質問させて頂いております。 日本がGHQ統制下にあった時代に日本国憲法が制定されたと記憶しておりますが、 憲法制定にあたり天皇制廃止されなかった理由はどのようなものが考えられるでしょうか。 また天皇制が廃止されていた場合、日本はどのような変化があったと考えられますか? 追記:私は天皇制廃止論者ではありません。

  • 戦後の日独伊の国民の変わり様について

    第三帝国と呼ばれていた時代、ドイツの国民は「ジーク・ハイル!」や『ハイル・ヒットラー!』を連呼していましたが、ドイツが戦争に負けたあと、コロッとナチを取り締まるようになりました。 いまでも、ナチ賞賛は厳罰だそうですね。 (日本人がドイツで片手を上げる習慣をだしてしまったときも誤解されるという話を聞いたことがあります) 日本でも、老いも若きも「天皇陛下様!」だったのに、連合国軍が進駐して、あっというまに国民主権が浸透しました。 これは、昭和天皇とマッカーサーの並ぶ写真に衝撃を受けたからでしょうか・・・・。 イタリアも連合国に負けたあと、ころっとナチスドイツに宣戦布告しました。 ドイツ人はなぜ『ハイルヒットラー』をころっとやめて、逆にヒットラーのナチを罪とするようになったのでしょうか。 日本人はなぜ、「天皇陛下様!」をころっとやめることができたのでしょうか。 イタリアはなぜ、敗戦後ころっと同盟国だったナチスドイツに宣戦布告したのでしょうか。 私はその「コロッと手のひらを返したように変わった」理由がわかりません。

  • 日本の平和教育について

    日本の平和教育は、悲惨な戦争被害(原爆、空襲等)はかなりじっくりと教えるのに、肝心の戦争が始まった原因等は詳しく教えないのはなぜでしょうか? TVインタビューでも、太平洋戦争が起こった原因を説明できた人は少数でした。じつは私もなんとなく「軍国主義のせい」ぐらいにしか理解していませんでした。きちんと教えてもらった印象がないのです。 たまたま手元にある「つくる会歴史教科書」をよく読むと、世界的な保護主義の流れ→経済立て直しのため大陸進出→軍拡への世論の高まり→国連脱退→米国の経済封鎖→石油不足→開戦決意 みたいな流れが読めなくはなく、全く触れていないわけでもないのですが、 開戦に向けた世論の盛り上がりやマスコミの煽り、絶望的な状況でどうして開戦が可能と判断したのか等、(歴史とは別枠でもいいのですが)国民上げて戦争を遂行したことのふりかえりを行うことに、もっと時間を割いて教えてもいいと思います。 以前米国のスミソニアン博物館で、日系人強制収容所での日系人の扱いを反省する特設展示を見ました。原爆投下は正当化する米国でも、米国憲法の自由の精神に反することをしたとする、真摯な反省に心を打たれました。 どうして日本では、戦争遂行を反省するような教育を行わないのでしょうか。国民主権の意識が希薄なんでしょうか? 毎年この時期になると思います。

  • 広島・長崎原爆におけるアメリカの責任はどうなっているのでしょう。

    たいへんバカな質問であるかもしれません。40歳を過ぎた私は勉強もしないでこんなことを考えるようになりました。日本の侵略戦争展開の中で、アメリカが日本に打撃を加えるのは戦争というものだから仕方ないのかもしれません。しかし、軍人だでなく、子供、老人もすべての人が、原爆の被害を受けて、死んだ事実は、大変な犯罪であると思われる。アメリカはその補償、責任をどうしたのか、日本は原爆の怖さを知り、戦争をしないと宣言したが、アメリカは日本を立て直してはくれたが、その原爆の使用についての責任をどうしたのか?どなたかわかりやすく教えていただけないでしょうか。お願いします。

  • 太平洋戦争への持論について

     どちらが悪いとも言いませんのですが、僕の所信を言います。  広島長崎の人にはお悔やみ申し上げますが、原爆を落としたアメリカを日本人は一方的に米が悪いと責めますが、日本もアメリカに勝つぞと思って戦争をしたわけです。そこにはアメリカの事を情け容赦なくめちゃくちゃにしてやろう、と思っていました。隅から隅まで壊滅してやろう、と思ったかどうかは分かりませんが。  将棋じゃないのだからルールなんて無い。皆飛車角兼用どころか軍人将棋のヒコーキ見たいな動きを全部の駒が出来、そして1回ずつ交代で攻撃するのではなく何回連続でも可能だ。奇襲あり、総合攻撃あり、待ち伏せあり、地雷あり、空海陸あり。そして勝つためにはどんな手段でも使うはずです。負けるわけには行かないから。敵を倒すには最強の兵器を用いて来るだろう。それがアメリカの原爆だったのだ。  日本も勝てば戦争を肯定化していただろう。今でも日本に軍隊は残っていただろう。  その敗戦を皆、天皇陛下のせいにしている。天皇陛下がかわいそうだ。日本国民も戦争に入るまでは笑ってアメリカを倒すぞと意気込んでいたはず。  結局2つに1つ、負けたから戦争の道に引っ張ったものを悪者にしたんだ。勝っていればその人たちは英雄だったのだ。ところが資源の無い日本は負けた。  だからアメリカは悪くないのだ。アメリカも負けたくないというのは日本と同じ。必死で頑張る。その結果が原爆だったのだ。たまたま日本が負けたが、原爆を日本が持っていたらアメリカに投下していたはずだ。たまたま日本が負けたが、だからと言って戦争自体をしたことを後悔してはいけない。1度戦争をしたことで学んだ事も多かったのだから。また勝つ可能性もあったのだから。これは複数の人間が初めて出合った時は、1度は通らないといけない道なのだ。皆勝つことを信じて戦争をしていたのだ。  している間までは戦争を肯定していたのだ。負けたからと言ってA級戦犯だけを責めてはいけないのだ。国民全員で平等に責任を負わなければならないのだ。男も女も大人も子供も。たとえ2013年に生まれた子供でも責任を負わなければならないのだ。なぜかって言うとその戦争を経て今の日本が、世界があるのだからだ。  だがもう、一度戦争を経験して嫌な出来事だと感じているのならもう二度と戦争はしてはならない。戦争なんて、苦しい目をしながら人を殺し合う、物を潰し合う、結果何にも残らない無益な行為だから。  つまり結論は、戦争をした事を悔いて、戦争に引っ張った人にばかり責任を押し付けるのは違う。国民全員が平等に責任を感じて生きて行くべきだ。なぜかって建前は全国民が参加して行った戦争で、その戦争に参加した人とその子孫で国民は構成されているからだ。  この持論についてどう思われますか?

  • 何故日本人は広島原爆投下を批判しますか?

    私は富山で住んでいるロシア人のハーフです。まず、下段の記事を見て下さい。 https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20171104-00000056-asahi-soci コメントを見ればほとんど多数の人がトランプの発言を気持ち悪く思っていそうですけど、私としては理解できない事です。 先に太平洋戦争を開始した方はどっちでしょうか? 戦争を始めた方は日本帝国で、アメリカじゃありません。 日本は真珠湾を攻め、数千の人を殺傷しました。それに、宣戦布告もしないでアメリカを攻撃しました。これはアメリカに対する戦争宣布行為です。 だから、結果的に日本帝国は原爆を投下されました。自分たちがやったことに対する自業自得だと私は思います。 そして、その当時の日本はアジア各国の罪ない民間人を虐殺してました。だから当然な応報だと思いますが。結論を言えば、日本は広島について批判する資格は一切ありません。