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お金の価値の本質を哲学した人いますか?

fishbowl66の回答

回答No.12

お金の価値の本質ですか? ちょっと動画を見る余裕もありませんし、そもそも経済学に関しては、もうひとつ信用できないぞ、と考えています。そんな素人の私が、色々な本を読んで、考え、選択した基準で、現在の結論を申し上げますと、 「貨幣は貨幣であるから貨幣である」(岩井克人) 「貨幣は、人々が貨幣だと思うから貨幣でありうる、集合表象だということである。・・・貨幣は人間社会とともにあったし、またありつづける。貨幣はどこからも生まれなかったし、どこへも消えて無くなりはしない。人間は貨幣からは逃げられないのである。」(『貨幣と象徴』吉沢英成) 「すでに以上で述べたことをもう一度強調することは価値があろう。すなわち『流動性』と『持越費用』とはともに程度の問題であること、そして『貨幣』の特質は後者に比して高い前者をもっている点に存在するにすぎないことがそれである。」(『雇用・利子および貨幣の一般理論』ケインズ) マルクスの「商品貨幣説」バタイユの「余計なもの」フーコーの「記号」・・・数えだしたらきりが無いですね、最後に極めつけ、 「あきらかに不可能なひとつの退行を一瞬想像していただきたい。つまり、産業社会のある段階で、生産者たちが消費者たちに、支払いのかわりとして、感覚の対象物を要求することができたらどうかということを。その場合の対象物とは、生きた人間である。」(『生きた貨幣』クロソウスキー) さて、ご質問者様におきましては、以上の結論の中から、どれでもお好きなものを選択して、成る程と膝を打ったり、そんな馬鹿なと、批判することもできます。ここから、お金に関する「哲学」が始まるのですね。 過去にお金について考えた人々の歴史に関しては、内山節の『貨幣の思想史』入門書です。上に挙げた、吉沢英成の『貨幣と象徴』も経済学以外の色々な分野のお金に関する考察が含まれていますが、ちょっと難解です。 ところで、蛇足ながら、私見を付け加えておきます。 現在のお金に関する考察だけでなく、すべての事物に対して「本質」と言うものが存在するのか、と言うことが問題になっています。この考え方は、プラトンでしたか、イデアがあってわたしたちはその影を見ることしかできない、とか、カントの物自体や現象学の形式から、人間の認識の奥になにやら「本質」があるという考え方です。これが単なるドクマではないのか、そうなると、冒頭の岩井克人のトートロジーも単純に否定するだけでは収まらないのですね。 いやはや困った問題です。

ceelee-boy
質問者

補足

揚げ足を取って「貨幣は貨幣である」じゃあ、単なる思考停止で回答にも何もならないっていうのも大人気ないので 善意に補足解釈して「貨幣の価値の本質は、それが貨幣であると人々が絶対的に思うこと」とでもなるんでしょうか? まあ、ですね。金貨銀貨なら、これでもいいですが、質問が「お金」って言っているのに「貨幣」って書いちゃう所が未熟だと思います。 お金といっても、金貨銀貨と紙切れの銀行券とはまるで違います。 金貨は溶かしても金としての価値がありますが、銀行券は溶かして紙の原料として再生しても、コスト割れで、リサイクル業者の集める紙以下の価値ですから、まるで違います。

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