「誰を」という疑問代名詞の場合,学校文法でも who とし,whom は by whom のような,前置詞の後に置くかたい言い方の場合くらいです。
ところが,昔から関係代名詞になると,主格は who,目的格は whom と厳格に区別してきました。
実際の英語では whom というのは,疑問詞の場合と同様,with whom のように前置詞の後にくるかたい言い方くらいで,省略するか,that にするか,who で代用するか,なのです。
これは,単に,試験で who か,whom かを区別する問題を出したいからです。
結論として,実際には関係代名詞であっても,who を目的格にすることはあります。現にコウビルド英英辞典では,目的格に who を用いるのが普通になっています。
日本では,関係代名詞の目的格は who でなく,whom というのが何十年も支配してきており,学校の先生,問題集,入試問題の作成者にいたるまで,完全に浸透しきっています。
いまだに,日本の至るところで,who を目的格で選ぶと誤りだということが行われているといっていいでしょう。
あなたの思ったこと、知っていることをここにコメントしてみましょう。