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糖分/脂肪の貯蓄量・消費順序・蓄積順序について
- 糖分の貯蓄量は、筋肉中に約300g、肝臓に約100gであり、超過した糖分は脂肪に蓄積されます。
- 消費順序は、肝臓中のグリコーゲン、筋肉中のグリコーゲン、脂肪の順で行われます。
- 貯蓄順序は、筋肉中のグリコーゲン、肝臓中のグリコーゲン、脂肪の順で行われます。食事時に取得する糖分が筋肉と肝臓の貯蓄量を超えなければ、脂肪に蓄積されにくいとされています。
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グリコーゲンがどうとかに関係なく、通常は炭水化物は脂肪にはならないと考えてよいです。 炭水化物から脂肪への変換は De Novo Lipogenesis、DNL と呼ばれます。DNLは炭水化物の代謝経路としてはエネルギーコストが高く、基本的に体脂肪の増加に寄与するほど起こるものではありません。 また、肝グリコーゲンと筋グリコーゲンは消費のされ方などが異なるので消費や貯蓄の順序を単純に同列に比較するのは無理があるかもしれません。 人間での炭水化物から脂肪への変換については、参考になる論文をひとつリンクします。 Hellerstein MK. De novo lipogenesis in humans: metabolic and regulatory aspects. Eur J Clin Nutr. 1999 Apr;53 Suppl 1:S53-65. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10365981 体脂肪を気にされるのでしたら、トータルの摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスが重要です。炭水化物と脂肪の割合にこだわることにはあまり意味がありません。
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- oneH
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PDFを探していただいてありがとうございます。実のところ私も専門知識があるわけではなく細かい話はチンプンカンプンです。 > エネルギー取得の負荷を少なくして、生産活動に回す力を増やそうと思っていました。 激しいスポーツをしていない人であればあまりこのことは考えなくてもよく、結局は食べたいものを適度に食べる、という普通の食生活でOKだと思います。 Abstractの言葉を借りると、炭水化物と脂肪は「interconvertible」ではないが「ineracting」に働きます。炭水化物が脂肪に変換されないなら、じゃあ炭水化物なら沢山食べても問題ないかというと、そうはなりません。 というのは、人間の体は炭水化物も脂肪もどちらもエネルギーとして利用することができますが、そのエネルギー利用の割合は、摂取する炭水化物の割合に依存して変化します。炭水化物を増やすと、エネルギー消費の炭水化物への依存が高まり、その分脂肪がエネルギーとして消費されづらくなります。 食事で炭水化物と脂肪の割合をどのように変化させても、CHO:Fatの割合は変わるとしても活動のエネルギーは食事内容に応じてちゃんと捻出され、「余剰分は脂肪として蓄える」ように人間の体はできているわけです。 Are surplus CHO calories not in excess of TEE (総エネルギー消費) therefore `free' of risk for adding to body fat stores? It is important to be clear about the effects of surplus CHO energy not in excess of TEE on whole body fat balances, if DNL is not a quantitatively important pathway. This has been widely misinterpreted in the lay literature. Although surplus CHO energy at these levels may not be converted directly to fat in large quantities, CHO replaces fat as fuel by the body; total fat oxidation can be almost completely turned off by intake of surplus CHO (Table 7). Body fat is thereby spared by surplus CHO; despite the absence of DNL, body fat can accumulate, as long as there is any fat in the diet.
お礼
続報をありがとうございます。 CHO:Fatが面白そうなので、この点についても色々と調べてみます。 (ざっと調べた範囲では、oneH様のgooでの回答に行き着きましたけれど) ご回答ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 エネルギー取得の負荷を少なくして、生産活動に回す力を増やそうと思っていました。 ご提示いただいた論文はPDFが取れました。 専門が違う(私は情報工学な)ので、かなりの用語がなんのこっちゃらですが、正しい知識が得られそうで楽しみにしています。 まとめると、 ・「炭水化物は脂肪にならない」 ・「脂肪→エネルギーの反応しかしない」 ということですから、 ・「低脂肪:高エネルギー食 → 脂肪たまらない」 ・「消費エネルギー >= 摂取エネルギー → 脂肪たまらない」 なわけですね。 グリコーゲンの話も含め、ウェブサイトなどになかなか載っていない、貴重なご意見ありがとうございます。
補足
論文PDFはこちらのリンクから取れました。 http://www.nature.com/ejcn/journal/v53/n1s/abs/1600744a.html