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原油価格高騰について
現在の原油価格の高騰はあまりにも高騰しすぎている、行き過ぎた投機加熱からの高騰である、どう考えてもバブル化している、とあちらこちらで専門家や関係者の間からもそのような話がされ、報道されています。 これがとっても不思議でしょうがないのですが、専門家や関係者などもがテレビや雑誌でバブル、行き過ぎた投機の加熱、などの声が飛び交って半年以上も経つのに未だに高騰し続けています。 これだけ実需と価格が大幅に乖離しているといわれ続けていながら、なぜ高騰し続けているのでしょうか? たいていこの手の価格高騰は大手メディアで騒がれ取り上げられるほど、情報が行き渡った頃に一転し下がり始めて、メディアを見て入って来た者がババをつかむみたいなパターンが一般的な感じがしていたのですが、石油価格は未だに高騰し続けています。 これだけ騒がれていながら、価格高騰が続くのはなぜでしょうか? この辺りお詳しい方、書き込みよろしくお願いします。
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消費に関してはここ数年で不可解なほど伸びているわけでもなく、 構造的な変化が起こったと繰り返し強調するほどのものかどうかは疑問に思う面もあります。 これまでのところ、新興国が消費している主要な燃料は石油ではなく石炭であり、 石炭の消費の方が大きく伸びています。 それで、もし万事調子が良ければ石油は十分に供給できるはずなのですが、 価格の方は不可解なほど伸びている。 それでまあ、何かがおかしいといえばおかしいわけです。 とはいえ、みんなが原油価格が下落すると思った時にはもう下落していますから、 まだみんなが下落すると思っているわけではないらしい。 時間の問題という面もあり、半年や一年そこらで投機熱が収まるとは限りませんが、 これがずっと続くような可能性は低いと思われます。 ただ、1970年代の石油危機の時は下落に転じるまで8年位かかっており、 ある程度の期間高止まりする可能性がないとも言えませんが。 72年から77年まで、消費は16%増え、価格は35ドル/バレル上がった。 82年から87年まで、消費は7%増え、価格は37ドル/バレル下がった。 92年から97年まで、消費は9%増え、価格は4ドル/バレル下がった。 02年から07年まで、消費は9%増え、価格は43ドル/バレル上がった。 2002 消費+0.7% 価格29ドル/バレル 2003 消費+1.2% 価格33ドル/バレル 2004 消費+1.9% 価格42ドル/バレル 2005 消費+3.6% 価格58ドル/バレル 2006 消費+1.5% 価格67ドル/バレル 2007 消費+1.1% 価格72ドル/バレル (BPより、価格は実質ベース) 心理的に原油価格を支えている背景には供給面の問題を挙げることができます。 ・技術革新の低迷 1980-90年代には、石油価格の下落・低迷がすう勢だとまで考えられており、 技術革新の必要性が凋んでしまい、業績の悪化した石油関連産業は、 研究開発費を削減、研究員もあまり雇わなくなってしまいました。 その辺りの影響が2000年代に現れてしまった面も考えられます。 ここ数年の油田開発の成績は顕著に悪化しています。 最近の高騰に対応して技術革新の必要性が再び盛り返しましたが、 1年や2年で片付くわけではなく成果が出るのは2010年代に入りそうです。 ・資源ナショナリズムの進行と技術導入の遅れ 石油産業を国営化している産油国で外資が歓迎されなくなり、 新規開発や設備の更新が滞っている地域が増えています。 まあそういう地域に限って資源的に優れたものが眠っていたりするのですが、 こうした地域で、開発できるものも開発されず、供給能力の伸びが停滞してしまいます。 ・原油価格高騰が続かないから開発しないということ エネルギー関連の報告書の多くは原油価格高騰の持続を予想していません。 むしろ、今の半分くらいまで下がる可能性があります。 何年か経ったら原油価格が大きく下落するリスクがあるため、 高い価格じゃないと採算取れないものを無理に開発しようとはせず、 そのために原油不安も収まらないという状態。 ・ナイジェリア、イラクの政情不安 ・イラン、ベネズエラ、ロシアなどの供給不安 政情不安や供給不安は、これ以上人工的に作るべきではないにせよ、 できてしまったものはどうしようもない面もあります。 北米や西欧の油田の生産量が減退しており、 OPECや政情不安の大きい地域への比重が増したために、 地政学的リスクが増大したという構造的要因もあります。
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- dassyuinu
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単純に需給の逼迫です。 BRICsを筆頭とする成長国の爆発的な需要の増加 最近大きな油田が見つかっていないという供給の低下 原油が有限の資源である以上、少なくなれば価格が上がるのは至極当然です。 商品の時代 ジムロジャーズ著を読むことをお勧めします 彼の予想では200ドルまでいくと言われていますが。 一般にいわれる投機家への批判は政府の仕業です。 政府が、石油危機を経たにもかかわらず、その後の安い石油に甘んじ、脱石油に対する政策をしなかった怠慢を隠すために、怒りの矛先を投機家という一般人に理解されにくい存在へ向けようとしているに過ぎません。 価格の高騰の原因は需給の逼迫であり、それが投機マネーが多少大げさにしているだけです。
- yukimoriGT-X
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決定的な差は、「需要」にあると考えます。 不動産などのバブルは、実際の需要がないにもかかわらず 投機対象として価格だけが高騰した状態です。 対して、原油については、必需品であり需要があります。 いくら価格が上がっても、買わざるを得ないものです。 中国・インドやその他急成長国は、産業化が進み、 石油の需要が劇的に増大しており、しかも資金力がついてきたため、 高くても買います。 よって、石油に代わる燃料が開発されるような技術革新が起こるまで、 大幅な価格下落は起こらないでしょう。 ただ、この高騰は、ご指摘のように「投機」が原因であることは間違いありません。 各国が一体となり、世界的な「仕組み」として、投機規制、価格調整が 行われるのであれば、一気に価格が下がるのですが… 実際は、そのような政治力を持つ人こそが、オイルマネーに恩恵を受けており、 支援者をなくし自分の首を絞めるような決断ができる有志はいません。(特にアメリカ) 当分の間、原油価格は下がりません。
お礼
書き込みありがとうございます。 昨今、カナダのオイルサンドやロシアでの開発、ブラジルでの大規模油田の発見等々アラブ諸国以外で多くの供給が増えているにも関わらず、価格の高騰が続いているというのが何とも不思議です。資源ナショナリズムの高まりから関税などが強化されている国などもありますが、競争の原理でどこかが他より安く流す事で儲けを増やそうとして高騰に食い止めが掛かりそうなものですが、なぜ通常の価格競争に行き着かないのかが不思議です。
- mat983
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投機ですから先を読んだ動きになります。 原油価格がこれだけ上がりながら、中国など新興国の需要が下がっていない事、投機筋の思惑、高騰で潤う石油産油国の思惑が入り混じっています。 下記サイトを参考に。 http://moneyzine.jp/article/detail/58568/
お礼
書き込みありがとうございました。 > 原油価格高騰が続かないから開発しないということ > エネルギー関連の報告書の多くは原油価格高騰の持続を予想 > していません。 特に気になるのがここなんですよね。かなりのコストをかけてリサーチを各社やっているはずで、それらが報道を見る限り高騰しない事や実需と大きく乖離している事が語られているにもかかわらず高騰し続けているという何とも不可解な感じがしてしまうのです。 他の回答記載部分などに説得される部分はあるのですが、結局上記の部分へ行き着いて???となってしまうのですが、なんかモヤがかかったような感じが長い事つづいているという感じです。