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バッハ作曲・平一の4声フーガNo16 Gm調のアルトの応答についての質問
- 「バッハ作曲・平一の4声フーガNo16 Gm調」において、17小節目の3拍目のアルトの応答について質問があります。
- また、23小節目の1拍目のアルトの応答についても質問があります。
- 質問内容は、アルトの入り音が、本来はドで受けるべきか、ドレ〜で受けるべきかについてです。
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>・「17小節め・3拍め」の「アルト・(ド~)」の「応答」について、質問 です。この「入り(受け)音」は、「本来(シb)」で受けると思うのです が、(ド)ということは、「変則(変奏)」でしょうか? これも理論先行型のtom らしい質問じゃ。12小節目から始まる第2提示部全体の中で考えてみて。アルト主題(B-dur)、バス応答(F-dur)、まではいいよね。次はソプラノ”主題”(F-dur)。これはOK? オレの楽譜にはこのソプラノ主題の上に学生時代の字で「B-dur comes の性格を持つdux(F-dur)」って書いてある。(な、なつかしいぃぃ!) で、次のバス主題(B-dur)に対してアルトはストレッタを形成するワケだから「主題の変形」であってかまわない。主題とも応答とも言えないっしょ。(18小節目1拍目のアルトEsにも注目!) ここで豆知識を一つ。「ストレッタ」を「ストレット」と書く学者が多いけど「ストレッタ」が正しい。「ストレット」は形容詞。 >・「23小節め・1拍め」の16分音符で、「アルト・(ドレ~)」の「応 答」について、質問です。この「入り(受け)音」は、「本来(ド)」で 受けると思うのですが、 オレの書き込みがここにもある。「episodeの流動性をdux, c.p.ともに持つ」(c.p. はcounterpointの略)。これにからめて説明するよ。このアルト応答の入りはソプラノの音型に引っぱられた形での変形と見ることができるよね。オレがepisodeと書いているのは24~27小節のbridge passage のこと。ソプラノとアルトの掛け合いの音型に見られる16分音符3つと次の音までの4音によるモティーフ(これを【M】とするよ)に注目。このbridgeを作っているのはこの【M】とバスの音型(主題後半のモティーフ)だよね。この【M】はここではっきり登場するんだけど、実はもう8と9のソプラノに現れているもの。バッハはこういうところがとってもうまいんだ。無駄がないっていうか、素材をとことん使って曲の統一感を強くするっていうか。こういうことを「音」として聴いてほしいんだよなあ。 よってこの質問の答えは「変形された応答」であってくくるのはCからで正解。ふう!
お礼
(* ^^)人( ̄ー ̄)人(^^ *) トモダチ どうもありがとうございました。勉強になりました。(^^)/ なんでも知ってるんだなぁ~(^^;