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英語ではなぜ複数形にsを付けるのか?
英語では複数形にsを付けるというのは中学でも最初に習う事項ですよね。しかし、このsは何に由来するんでしょうか? 英語と同じゲルマ語派の言語であるドイツ語では複数形にsを付けるのは結局 英語やフランス語などからの外来語だけだし、フランス語もsを付けまが、フランス語は英語とは語派が違います。 あと、ついでにタイトルとは関係ありませんが、英語のcanという助動詞はドイツ語のkonnenに対応していますが、英語のおいて もともとkで綴られていたものがcに変化したのはフランス語やラテン語の影響が関係しているんでしょうか?
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英語には古英語の時代から s 複数があります(強変化)。 stan (stone) - stanas knif (knife) - knifas 他に同尾式(word - word)、u 式(scip (ship) - scipu)、e 式、r 式などありましたが、早い時期から s 式が他の形式を飲み込んでいきました。中英語期のフランス語の大量流入がさらに追い討ちをかけました。 ゲルマン系でも一様ではなく、北欧語では r 複数がかなりありますが、アングロサクソン人の起源はドイツ北部、デンマークの根元あたりにあるらしく、この r 複数と関係があるのではと思います。s と r の交替はいろいろな言語で見られます。 [k] 音のつづりに関しては、古英語の文書では基本的に全て c で表します。 cyng (king) gecynde (kind) cene (keen) しかし [t∫] と発音する c もかなりあります(テキストでは上に点を打って区別しますが本来区別がありません)。 c と k の書き分けができるのは中英語以降ですが、むしろフランス語で ce, ci などが [s] と発音されることの方が影響し、[ke][ki] などに k を用いるようになったようです。 ちなみにオランダ語の s 複数は外来系と、本来語でも -je, -aar など一定の語尾のときにつきます。
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- trgovec
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補足を見ました。 英語はもともと北欧語と同じくルーン文字で書かれていました。ローマ字を採用する際、当時の英語に必要ないと思った文字は一応取り入れたにしてもあまり使われずに置いておかれたのです。ラテン語では [k] に c を使い、 k は Karthago, kalendae 位しか使いませんから、ラテン文字の c を [k] 音のメインの文字に当てたのも不思議ではないわけです。 ローマ字で表せない音はルーン文字を引き続き使いました。 th を表す 'thorn'(pの縦棒が上に伸びたような文字) 'edh'(thの有声音の発音記号) w 音を表す 'wynn'(thornに非常に似ている)、[g][j] を表す 'yogh'(フランス語の j の発音記号に使われる3のような文字)などがあります。これらは中英語期にローマ字に置き換わりました。 v も古英語では使われません。 [v] 音は f が有声音や母音に挟まれたときに生じるもので f で足りたからです。語頭に v が来る語の多くは外来系か方言由来(vixenなど)です。 あと補足すると、ce, cy, ci などのつづりでは多くが [t∫] に変化しました。厳密にいつ変わったかは分かりませんが現代語や中英語との比較によって [t∫] に変わったと考える方が妥当なものは上に点を打って区別するのです。
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回答ありがとうございます。 Kですが、この文字はドイツ語では非常に頻繁に使いますよね。多分、cでは次にeやiが来るとkの音ではなくなるので kに統一したんでしょうね。
- joshsan
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1066年のノルマン・コンクエスト以降、かなりフランス語と混じってしまいましたよね。これを考えると複数形-sもフランス語の影響なのではないかと思います。複数形-sがフランス語から入ってきたという文献を見たわけではないので、あくまで個人的な感想ですが。 ノルマン・コンクエスト http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88 英語史 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E5%8F%B2
お礼
回答ありがとうございます。
- Vlaming
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myrtille55さんがさまざまな言語を学習されているのを存じておりますので共感します。オランダ語でも複数形の作り方は2種類で、-s か -en です。やはり -s はロマンス語由来の語彙につくのでしょうか。ドイツ語ではそのようですね。 例:Auto →Autos ゲルマン系(といっても全部存じているわけではありませんが)の -s は基本的に「所有をあらわす」ので、複数で -s だと紛らわしいと思います。北欧3ヶ国語と英独蘭語を勉強しての感想です。 can については、よくお気づきになられました。
お礼
回答ありがとうございます。 >北欧3ヶ国語と英独蘭語を勉強しての感想です。 ゲルマン系の言語を制覇されていますね。 >can については、よくお気づきになられました。 ドイツ語ではcはch以外はあまり使いませんよね。それ以外はほとんどが外来語ですよね。ですから、canのような最重要語でcを使っていることに興味はありました。
- 06miyachan
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簡単に言えば、複数と言うことは、「空間的に異なる位置に並べられる」ということです。袋からリンゴを取り出して、机の上に並べるとき、「ひとつ、ふたつ、みっつ・・・」とそれぞれ異なった位置に並べることを述べるためには、「-s」が必要と言うことです。念のために書くと、第三人称の「-s」とは別のものです。これは、「-th」から変化したものですから。
お礼
回答ありがとうございます。
お礼
回答ありがとうございます。
補足
なるほど納得です。 >[k] 音のつづりに関しては、古英語の文書では基本的に全て c で表します。 ということは、英語にも元々kという文字がなかったのでしょうか? もしかして、ギリシャ文字からの借用でしょうか?