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集団安全保障システム

国連憲章が想定していた集団安全保障システムが機能しなかったのはなぜなのでしょうか

みんなの回答

  • wwuyuki
  • ベストアンサー率38% (5/13)
回答No.3

 国連憲章が想定していた集団安全保障システムとは、第二次世界大戦に一応勝利した5大国(米英ソ中仏)により、世界平和を維持しようとするものです。  しかし、5大国は、いわゆる「拒否権」行使が可能だったために、5大国が関わる安全保障問題に対して、集団安全保障システムは機能しませんでした。  さらに、冷戦により、米ソの勢力圏に関わる安全保障問題に対しても、米ソの拒否権によって、集団安全保障システムは機能しませんでした。  冷戦後は、湾岸戦争など、冷戦中よりは集団安全保障システムが機能していますが、それでも、ロシアは内政干渉を嫌い、中国は自国の利益を優先させるため、なかなかうまくはいっていません。  集団安全保障システムが機能しないのは、一言で言えば拒否権の存在ですが、これをなくすと国連の存在が危うくなります。  また、国連の集団安全保障システムは国家対国家の戦争を想定したものですから、近年増加している内戦や大規模テロに対処するには、無力とは言いませんが、限界があります。

回答No.2

 そもそも国連憲章および国連決議については,ジョゼフ・S・ナイ教授は以下の問題点を指摘しています. ・国連決議で決定的に強制力があるのは,国連憲章第7条くらいである. ・南沙諸島の例を見るとおり,糾弾する口実として,国際法を用いる場合が多い. ・自国の生存と比べた場合,法律は決定的な意味を持たないことになる.  詳しくは以下をご覧ください. http://mltr.free100.tv/faq12g.html#08162

  • cse_ri2
  • ベストアンサー率25% (830/3286)
回答No.1

東西冷戦が勃発し、国連を中心とした安全保障が有名無実となったから。 国連の安全保障理事会も、西側(米・英・仏)と東側(ソ連・中国)に分立し、しかも常任理事国には拒否権が与えられたため、一国でも拒否権を行使すれば、安全保障理事会はまったく機能しなくなるという状態が、現在に至るまで継続しています。

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