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グノーシス主義の良さをおしえてください

1000827313の回答

回答No.2

ヴァリス(Valis)は、1981年にフィリップ・K・ディックが発表した長編小説なのですが、この文庫本の訳者後記にグノーシスの基本となる考え方が書いてあります。自分以外には唯一者は居ないと思っているデミウルゴス、父を知りたがったソフィアからの流出、云々です。自分が光を見て「知恵」を得ると言うのは本文の方にあります。なかなか読みずらいかもしれませんが、一読されては如何でしょうか。 お役に立つかどうか・・・ http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0883.html

参考URL:
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0883.html
noname#80116
質問者

お礼

1000827313さん こんにちは。そして おしえていただきありがとうございます。 いま取りあえず おしえてもらったウェブサイトの文章について ご報告申し上げます。そこでは 大滝啓裕訳者解説はわかりませんので それについては 時間をいただいて そののちにお応えさせてください。(上の補足欄にて)。 残念ながら そして失礼になるかも知れませんが 松岡という方の文章については わたしは信頼を寄せておりません。それは アウグスティヌス《三位一体論》の批評を読んで 結論づけたものです。 今回の《ヴァリス》批評も けっきょく同じ性格・同じ傾向の批評内容(形式)だと知りました。 三位一体が何であると言っているか・それをどう自分は捉えたのか これを何にも述べていないのと同じように ヴァリスが言おうとしたもの・そしてその中にグノーシスがあるとするなら それは何であるか これについて一切わかるようには述べていません。しかるべき知恵・必須の知識の周りを回っているだけだと思います。 たしかに 情況証拠を挙げるだけでも 批評になると思いますが 何についての情況であるかは分かりません。言おうとしていません。重要なグノーシスとは何か。これについて 自らが《プラスマテに近いことをアヌやらヌースやら般若やら六現観といった別の言葉で言いあらわ》すことができると解説するように せいぜいが別の言葉に置き替えているだけのようです。定義すらしていないようです。 失礼な言い方になるのかも知れませんが グノーシス主義について読んでわたしに分かったことは 《世の中には 善と悪がある / 心と体がある》と言っているようだというだけです。心を大切にするというのは 日本人の百人が百人とも そう言うと思います。つまり その限りで 日本人はグノーシス主義者であるとなります。その程度としか今のところ捉えることができません。 訳者後記は読んでみます。こんなお応えで申し訳ないのですが。

noname#80116
質問者

補足

大滝啓裕後記=《 Adversaria 》より〈グノーシス主義〉の項目を検討してみます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ・・・旧約の神がねたむ神 怒りの神・・・であるとして グノーシス主義は旧約の創造神(イスラエルの神)と至高神を区別する。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 神を このように《区別》するのは 絶対者を 人間の想像の世界に引きずり下ろしたことになります。創造主なる神が経験思考による被想像物となり 被造物なる人間が創造主のごとき想像主体となります。・・・ ~~~~~~~~~~~~~~~~~ すなわちグノーシス主義とは 人間の本来的自己は至高神と同質のものを備えているが 上からの啓示と下からの働きかけによってはじめて アグノーシアの状態にある本来的自己がグノーシス(霊的認識)され 霊的なアイオーン界にいたれるという説である。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 《本来的自己は至高神と同質のものを備えている》の同質の程度が知りたいところです。 《下からの働きかけ》 これは 信仰一般にとっても――信仰が 非経験とのかかわりにおいて しかも 経験行為として持たれるからには―― 共通のものだと理解されます。けれども その上でですが 《上からの啓示》 これは 何を言うのか 説明が欲しいところです。というよりも 啓示じたいは一般に分かりますから 問題は 《下からの働きかけ》としての《信じる あるいは 受け容れる》のは 啓示なのか それとも たとえば神の名なのか この区別にあると考えます。つまり 先行するものは 啓示か それとも 神の名を――キリスト・イエスならそれとして――受け容れたことか これです。 わたくしの立ち場は 啓示はなくても 信仰にとって 何ら差し支えないというものです。たとえ啓示があったとしても そしてその啓示の内容として言葉による表現があったとした場合 それでも その意味表示することがらや概念を わたしたちは 信じるのではないからです。絶対者としての神を信じるというのが――つまり そのような無根拠性が―― ゆるがせにできない大前提であるはづです。言葉になると 経験思考の対象であることにもなるからです。 その他の用語は 表現の問題として納めればよいと思います。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ この本来的自己はユング風の集合的無意識に通底し・・・ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 《無意識》は あくまで経験領域に属するということは 指摘するだけでよいとして そのとき 大事なことは この《本来的自己》が《至高神と同質のものを備えている》という中核を忘れてはならないことでしょう。ですから つづいて ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 本来的自己の認識は ユングのいう個性化 意識と集合的無意識の統合にも受けとれる。したがって グノーシス主義における《神の国》は変成された意識の状態にほかならず・・・ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ というときにも この《神の国》は とうぜんのごとく 《至高神と同質のものを備えている》ゆえの主張だということが大事だと思います。《変成された意識の状態にほかならず》という表現を聞けば もはや 経験領域での倫理や学問の独占的な課題であるかに錯覚してしまうように感じられます。 そのあと グノーシスなる認識の《霊的な発達の段階》が詳しく述べられています。ご指摘の事項を含むことがらだと思うのですが そして それならそれとして 自己の内省にとっての糧とすることもできるかと思われるのですが 一つの代替案として わたしなら――えらそうに――次のように一言で言い表わしておしまいとするところです。 《時の充満(プレーローマ)に至ったとき 神からの神が派遣され ナザレのイエスなる男となった。》 これです。ソフィアもグノーシスも 或る日或る時 どういう風の吹き回しなのか 信仰が与えられたその時点から その事件を基礎として 新しく着せ替えられた新しき人のもとに 持たれ活用されていきます。経験思考によってではなく――その意味で《我考えるゆえに》ではなく―― 我信じた ゆえに 語ったという日々がつづくことになります。 そうでない場合は 絶対者の問題ではないということを その思想の看板にはっきりと書くくらいに明らかにしている必要があると思われるのです。 小説のほうは 《秘密教典書》を先に読み あとの本文が残っています。SF小説が こんなことを扱っているとは知りませんでした。そう言えば エヴァンゲリオンというのが 聖書を取り上げているとか聞きましたが。

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