- ベストアンサー
「鶉」の字の偏の「享」の意味は?
「鶉」の字には出合う度に「うずら」か「つぐみ」か迷います。これは記憶に頼るからで、この際、論理で理解しておこうと思います。 1 「鶉」の「享」は何を意味していますか。「享」と「鳥」の組み合わせで何故、「うずら」を表すのかを知りたいです。「享」は「饗」に通じて、持て成すときの鳥が「うずら」であった、と考えるのは無理ですか。他者に語ることはないので大まかでよいのですが、だからといって故事付けでなく当たらずと言えども遠からず程度の知識はもっていたいです。 2 手元の辞典では「鶉」の字には良い意味がないようです。多分、ウズラの姿か習性からきているのでしょうが、何故「鶉」の字にみすぼらしさの意味をもたすのですか。 よろしくお願いします。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
「鶫」 (柬+鳥) は日本人がこしらえた字で、中国では使われない字です。 http://tw.dictionary.yahoo.com/search?ei=UTF-8&p=%E9%B6%AB Sorry, no results were found in this item. したがって「つぐみ」という訓読みしかなく、字音はありません。 「鶇」 (東+鳥) は中国で使われる漢字で、日本漢字音では「トウ」となります。 http://tw.dictionary.yahoo.com/search?ei=UTF-8&p=%E9%B6%87 中国の古い文献に出てくる「鶇」がツグミかどうかは確言できませんが、現代ではツグミに当てられています。 http://tw.search.yahoo.com/search/images?fr=yfp&ei=UTF-8&p=%E9%B6%87 「鶇」の左旁[東]は発音記号です。 「鶉」の左旁[享]も発音記号です。「淳」「惇」「敦」などに含まれるもので、「享楽」の「享」の本字(A)+「羊」から成る字(B)の省略形です。「享」そのものではありません。 (A) http://www.unicode.org/cgi-bin/GetUnihanData.pl?codepoint=4eaf (B) http://www.unicode.org/cgi-bin/GetUnihanData.pl?codepoint=263ab いずれも発音記号の字義に惹かれて解釈することは、牽強附会に陥るおそれがあります。
その他の回答 (3)
- ffffffff
- ベストアンサー率35% (68/194)
再々投稿です。「鶫(つぐみ)」の件が、締め切られて いましたので。 「鶫」の偏は、「東」ではありません。「柬(カン)」です。 「柬」は、「字統」という字源辞典によると、 「袋に物が入っている状態」を意味する漢字です。類義の漢字 として、「黒」、「薫」(どちらも、曰の横棒は、本来は 点々です)があります。「柬」を持つ漢字としては、「諫」、 「練」、「煉」、「錬」などがあります。このことから、 「柬」には、「物を加工する」、「変化させる」というような 意味に用いられると考えられます。また、「黒」や「薫」と 関連して「蒸焼きにする」、「燻製を作る」という意味にも 用いられるようです。 そこで、個人的に考えたのは、「つぐみ」には、目の辺りに 黒い線があるそうですので、これを墨に見立てて、「鶫」の 漢字を当てたのかなと推察しました。
お礼
人様に質問をしておいて、さっさと締め切ってしまって失礼しました。 なるほど、「柬(カン)」の字は手元の簡易な辞典にも独立した漢字として存在しています。読み方を知らず、「木偏」に属すことも知らなかったので調べようもなく、そんな一人前の漢字だとは思っていませんでした。 頂いたご回答の中にも随分情報が詰まっていますが、「柬(カン)」の身元が判明しましたので自分でも調べてみます。 「つぐみ」に「柬(カン)」をもってきた理由のヒントも得られ有り難いことです。 誠実に親切に応じて下さって感謝しています。
- ffffffff
- ベストアンサー率35% (68/194)
回答履歴を見たら、返信がありましたので、再回答します。 辞典サイトの CopyRight は、「オールガイド」というところ らしいですが、リンク先に行っても、「オールガイド」の説明は ありませんでした。リンクを作ろうとした形跡はありますが。 あやしいサイトなのでしょうか。
お礼
わざわざ調べて下さって有り難うございます。 あやしいとは思いませんし、やたらに身元を晒したくないのも理解できますが自分が知識の源泉とする以上、責任の所在を知っておきたいと思っただけです。特に、「享」には色んな意味があるようですが「ずんぐりした」は、この辞典で始めて知ることでしたので。
- ffffffff
- ベストアンサー率35% (68/194)
「うずら」の語源に関するリンクです。「鶉」も出ています。
補足
この辞典が「ずんぐりした」の意味だ、という説明をしていることはよく分かりました。 ところで、この辞典の編集者名や法人名など責任の所在を明示したページがどこにあるかご存知ですか。探し方が悪いせいか見つけられません。折悪しくメールも偶々送信不可だそうですので、もし分かればお願いします。いろいろ言ってすみません。 引き続き2の方も分かる方が居られると助かります。 有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。
お礼
1 漢字に造詣が深いとはいえ、整ったご回答にするには時間を要したことと拝察し感謝します。 2 「鶫」 (柬+鳥)が国字であることは辞典にも記述がありました。漢字に「鶇」 (東+鳥)があり、多分昔の中国でも「つぐみ」を意味していたであろうのに日本で、わざわざ「鶫」 (柬+鳥)に変えたのは不思議な気がします。昔は墨の筆書きで転写に転写を重ねたのでしょうから元はと言えば、ただの間違いのような気もしますが勝手な想像は危険と言う訳で自戒します。 3 http://tw.search.yahoo.com/search/images?fr=yfp&ei=UTF-8&p=...の図版の「赤腹鶇」が首都圏でいうツグミのイメージに近いようです。 4 実は(といっても、お察しのことでしょうが)「鶉」の左旁[享]の意味を調べる際に、「享」の字そのものの意味を調べていました。単なる発音記号とは思いもよりませんでした。漢字は論理的であるとの先入観に必要以上に引っ張られるのは注意を要すると自戒します。もっとも発音記号そのものが論理的であったりするかもしれませんが。 5 今、読み直すと「鶫」の質問文も「鶉」の質問文も随分勝手な思い込みで作られていて呆れたものです。 6 どうやら「鶉」にも「鶫」にも成り立ちを合理的に説明する定説はないようですが、念のために次の週末、29日(日)までは締め切らないでおきます。 7 これ以上よいお答えを得られないときは皆様のご回答をヒントにして自己流の記憶法によって「鶉」と「鶫」を脱線させないように工夫します。 大変有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。