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北朝鮮問題におけるアメリカの対応
アメリカはなぜ、北朝鮮との直接対話をさけているのでしょうか。 北朝鮮はアメリカと直接交渉したくて、いろいろやっているわけだから、話に乗ってやっても良いと思うのですが。 交渉すると負けてしまうというわけでもあるまいに・・。
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アメリカが二国間協議に応じないのは、95年の協議が見事に北朝鮮に裏切られたことによる理由が大きいです。 あの時、アメリカはKEDOを通じて北朝鮮に重油の提供と原子力発電所の建設をする代わりに、北朝鮮に核開発の中止を求めましたが、北朝鮮はこっそりと核開発を続けるという裏切り行為に出ました。 そこでアメリカが考えたのが六カ国協議です。実は六カ国というのは建前で、本音は北朝鮮に圧力をかけられる中国を引き込むのが真の狙いでした。 中国が入れば、北朝鮮が背信した際に、北朝鮮の生命線を握る中国が圧力をかけられるからです。 まあ、アメリカも本音のところは、北朝鮮をそろそろ潰したいのだと思っているようです。 今回の核実験で、中国は完全に面子を潰され、北朝鮮への圧力を本格的にかけ始めました。 末期のフセイン大統領もそうでしたが、どうも金正日も裸の王様になってるっぽいです。 アメリカ軍がイラクに張り付いているので、アメリカから戦争することはないでしょうが、このままでは中国が裏工作して北朝鮮でクーデターが起きるかもしれないと、私は考えています。 (金正日が政権を握ってから、数度に渡ってクーデター未遂が起きています)
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- lady56
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本当のことはアメリカ政府にしかわかりませんが。 推測すれば、こうした公式の協議は世界が結果を注視します。 北には貴重な資源があり、また、中ロとの関係もあり、米国は 北に対して複雑な利害を持っています。 外交は奇麗事ではすみませんが、この場合、特にそうでしょう。 両国は水面下で利害調整をしても、各国にその内容を知られたくないのではないでしょうか。 それに比べると、6か国協議はアメリカは余裕を持って調整役に回ることができ、対面を保てるので、問題はないということでは。 あくまでも素人の推測ですが。
- Zuchi
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ANo.9に対する補足に回答してみます。 > しかし、ではなぜ6カ国交渉に北朝鮮を復帰させようとするのでしょうか。 正確なところは知る事ができませんが、妥当な線で考えるなら「ギブアップを引き出す場」なのでしょう。いくらなんでも、こういった枠組みなしで妥協を引き出すのは無理ですから。ギブアップさせたらさせたで、核兵器の後始末だの偽札工場探して解体だの拉致被害者の捜索と返還だのと日米にはやらなければならない事はたくさんあるので、多国間協議の場で進めていく必要があるのです。
- junt
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アメリカが、94年でしたっけ?クリントン共和党政権の時に一度、米朝枠組み合意で北朝鮮に騙されているからでしょう。ブッシュ共和党は、この時の民主党を批判し、大統領選挙で政権を奪取したのです。それが、批判した当の共和党が北朝鮮と二国間協議をしたら民主党からだけではなく、同じ共和党内からも弱腰との批判が出ないとも限りません。これは、次の大統領選にだけでなく、近々ある中間選挙にも影響する重要なことです。 それから、アメリカは、今北朝鮮に対して2つのオペレーションをとっています。一つは、偽札や偽タバコ・麻薬を辞めさせるためにマカオのバンコ・デルタ・アジアの北朝鮮関連の口座を凍結させる金融制裁で、もう一つが国連・6カ国協議での核開発問題です。アメリカはこの2つを分けて考えており、二つを一緒にして取引しようとは考えていませんし、金融制裁では、北朝鮮の譲歩も必要としないのです。 それに対し、6過去協議では、核は放棄させたいが前述のようにアメリカ自身が石油や食糧を援助することを約束しクリントン民主党と同じ轍を踏みたくはないと思っているのでしょう。それで取引材料になるのが、国連で決まった制裁と中国や韓国で一度厳しくなった締め付けを緩めるという条件です。(この二国は、日本と違って元々制裁に不本意なんでしょうから核さえなくなれば、制裁を解除するでしょう) でも、もう外堀は完全に埋まり、北朝鮮が譲歩しなくてもあと数年も経済制裁を続けたら北朝鮮は完全に干上がる状態にはいっています。この完全な状態がアメリカをして強気にさせている(アメリカは現在何も譲歩しなくてもいい)とも言えます。
お礼
「北朝鮮は干上がる」というのは具体的にどうなるのでしょうか。 金正日体制が崩壊するのでしょうか。その前に「暴発」しないでしょうか。 私にはどちらも現実としては想像もできません。
- k99
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先見ご回答のとおり、北が全然約束を守らなかったからです。 これは一般社会で言えば、契約関係があきらかに守れない人、すなわち禁治産者のようなもので、誰かが後見に入って約束を守らせなくては到底信用なりません。 しかも米朝間では前回の約束(KEDO合意って奴ですな)を結ぶ前、例えば有益な制裁を行えるほど2国間関係もなく、現在の中ロのように履行を確実にさせる後見人もおらず、「どっちかが折れなきゃ戦争」(戦争は外交の表現形ですから)状態だったわけです。 で、このKEDO合意が崩れ去ったら、また「核開発を止めるか、引っぱたかれるか、どっちか撰べ」状態に戻るわけですが、引っ叩くほうとしても、やれば手は痛む(軍の損耗・戦費・どっちにしろ浴びる非難etc)し、引っぱたかれる方もそりゃ避けたい(が核から手を放せない)。日本は国民がそういうことにまったくなれていないので、湾岸戦争のイスラエルのようなことになればどんな混乱が起きるか分からないから避けて欲しいし、韓国は戦争被害と、その後の統一朝鮮誕生の負担増はカンベンして欲しい。中ロも難民などの問題が出てくるのはイヤ。 なので、利害関係国を集め、米国より関係性の深い周辺国の力で切った張ったの前段階で処理できるようにしましょう、その上で核放棄させましょう、という方向性が出、紆余曲折(参加国をどうするかなど)を経て現在の六者会合という形に納まりました。
お礼
実にわかるやすいお話ありがとうございました。 やはり、中国・ロシアという「後見人」の力を期待している、というわけですね。
- fe-shokugyou
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貴方は、これまでの経緯をご存知無いと見えます。 アメリカは過去に、直接対話に応じながら北朝鮮に手ひどく裏切られた経験が有るからです。 それに、北朝鮮がした「約束」は「破る為の約束」であって「守る為の約束」ではないからです。あの国を相手に、まともな外交交渉は不可能ですよ。
補足
>あの国を相手に、まともな外交交渉は不可能ですよ。 には私も同意します。 しかし、ではなぜ6カ国交渉に北朝鮮を復帰させようとするのでしょうか。 交渉を一切絶ってしまうと言うのも一つの手だと思うのですが・・。
- Aselia
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下の方々が言われているのですが、ブッシュジュニアは一度裏切られたのに同じ事をするのは愚考であり、非建設的であるとまでいっています(もちろんそのままの言葉ではありませんが) 外交世界では裏切られれば相手の言う事は聞き入れないがデフォルトですから。 無論自分たちの利益になる事だけは話し合いますよ。利益追求が外交ですから。 まあ、これは個人的側面から言う事ですが、朝鮮人と中国人は相手を騙すという考えがデフォルトのようです。 そういった人間に対して妥協すれば次々とふざけた事を言ってきますので、時には強硬も必要かと。 本当なら日本ももっと強硬外交してもいいと思うんですよね……今までの土下座・まあ、ここを穏便に外交は食い物にされるだけなんだから。
補足
>朝鮮人と中国人は相手を騙すという考えがデフォルトのようです。 そういう思考では、外交を語る資格はないのではないですか?。(単なる差別意識です。) 外交は時に妥協も必要で、融通むげにやるのがベストと考えます。 裏切られても、あきらめてしまったら何にもなりません。 アメリカも何とかしようと、もがいているのだとは思いますが、やはり他の方々がいわれているように、中国を味方に付けるために6カ国協議を重要視しているのでしょう。 中国人や朝鮮人は・・・、などということは考えていないでしょうね。
- nogul2n
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私も4番のcse ri2さんがおっしゃるように、94年の米朝枠組み合意(ジュネーブ合意)が見事に裏切られたからではないかと思います。 その後クリントン政権は北と接近して、ピョンヤンに米の連絡官事務所(大使館の前段階)を置く話が進んだり、オルブライト国務長官が訪朝して金正日と抱きあって、頬と頬をくっつけるかのようなあいさつまでして、ワァ、米朝国交締結間近だーと思ったほどでした。でもその外向きの顔の裏で、北はしっかり核兵器開発を進めていたのですから、あとで思えばオルブライトさんは道化師役をやらされたように思えてしまいます。(ごめんね、オルブライトお姉さま。) ブッシュさんの姿勢はクリントンの二の舞を踏まないように、自然な判断のように思えるのですが、これからどうなるでしょうねぇ。
- Zuchi
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pasocomさんと同じ事をロシアが言って安保理分裂しました。 「冗談でも言うな」「安保理は分裂」 声明案で米大使 http://www.asahi.com/special/nuclear/TKY200610050249.html 朝鮮戦争で5,4000人ほどだそうです。 世界では何で死ぬのか http://www.osoushiki-plaza.com/institut/dw/199608.html 実際に、北朝鮮問題を北朝鮮だけと話しあっても意味がありません。中露とセットでなければ朝鮮戦争の二の舞です。そもそも北朝鮮との対話により解決した事案など皆無ですからね。これまでの経緯を見る限り一対一でも6カ国協議でも実はそれほど意味がありません。
お礼
ありがとうございました。 >一対一でも6カ国協議でも実はそれほど意味がありません。 となると問題の解決はかなり悲観的にならざるをえませんね。
- IXTYS
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> アメリカはなぜ、北朝鮮との直接対話をさけているのでしょうか。 私は企業の海外事業で1970年代の初頭、この国にある化学品の製造プラントを建設しました。 その時の契約交渉は、他のどの国とも違っていました。 契約交渉の担当者に、何の権限も任されていません。 しかも一旦契約書を取り交わしても、まったく意味をなしません。 しかし、裏もあって、契約の内容なんか履行しなくても良かったり。 この国には、近代的な契約の概念が存在していません。 アメリカは一度、この国の意思表示とその義務を履行する意思がまったくないことを経験したのです。 この国には、国際的な契約の出来る担当者がいません。 その最も代表がキム・ジョンイルです。 だから、米国が北と何を取り決めても守らないことは明らか。 そこで、中国を巻き込んで、圧力をかけてもらおうと思っているのです。 これは、アフリカでヨーロッパ人の経営者が使っているシステムです。 ヨーロッパ人の経営者は、インド人の管理職を通して指示を下します。 アフリカ人が約束した事を必ずしも守らないことを知っています。 そこで、インド人を上手に使って約束を履行させるのです。 インド人はアフリカ人の弱みを良く知っており、ゆすったりおどしたりもして、約束を守らせるのです。 北朝鮮の民度はアフリカ人程度だということを、アメリカも知ってしまったのです。 北朝鮮は丹東でパイプラインを通じてエネルギーの供給を受けるなど、中国に急所を握られています。 中国の言うことは聞かざるを得ません。 中国だけが北に命令出来るのです。
お礼
やはり、中国を利用するために6カ国協議をする、と言う説ですね。 しかし、中国といえどもそれほど北朝鮮に圧力をかけられるかどうか、あやしいですね。わがまま坊主をもてあましている、といった体ですから。
雑誌で読んだだけの受け売りですが、 ヒル国務次官補だったか米国側が北朝鮮の高官と会談する話を持ちかけたらしいですが、先方から「経済制裁をやめるのが先!」と蹴られたらしいです。 もっと大っぴらに会談しなけりゃ嫌だということなのでしょうか、よく分かりませんが。 (雑誌には「飴を見せてもだだをこねる」と書かれていました。ちょっと前の週刊文春だったか) 先日クリストファー・ヒル米国務次官補(この人は外交官出身だそうです)がテレビ番組「日高義樹のワシントン・リポート」で、北朝鮮の人たちとの交渉はどうですか、他の国と違いがありますかというようなことを日高さんに質問されて、「違います・・・他の国の人たちとは会談の合間に脇で個人的な本音を交えて話したりするものなのですが、彼らは常に言うことが公式的で、同じことを言います。まったく立場を変えません」と、思い出すかのような微苦笑を浮かべながら言っていました。 「(ユーゴの元大統領)ミロシェビッチとの交渉のほうがやりやすかった」とも。 やりづらい相手(変わった?)相手ではあるようです。 で、ヒルさんは「米国としては、北朝鮮と二国間で話し合っても良いです。でも6カ国協議で諸国が話し合うことも大事ですから、それもやります」と。 テレビで言うような公式見解はそういうことのようです。。。 6カ国協議や経済制裁を続けているから、北朝鮮としては気に入らないのかな。 No.2さんがおっしゃるような要求内容なら、双方の希望が一致しないんでしょうね。
補足
>「米国としては、北朝鮮と二国間で話し合っても良いです。・・・」 というのはアメリカの公式見解なのでしょうか。 私の知る限り、アメリカはかたくなに「2者協議はしない」と言う立場だと思っていました。
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お礼
なるほど、この説明はよくわかりました。 なんといっても北朝鮮問題では、中国の対応が重要ですからね。 しかし、中国は金正日体制の崩壊をおそれているというのがもっぱらの情報ですが、実はクーデターを画策しているというのもあり得ない話ではなさそうですね。