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植物の免疫についておしえて
最近インフルエンザが流行っています。ちょっと疑問に思ったのですが人間などに、ワクチンなどを接種すると抗体ができますが植物についてはどうなのでしょう。免疫のしくみがあるのか知らないのですがあるとすれば植物の免疫についておしえてください。また、植物の免疫を強化する方法はあるのでしょうか。ご教示ください。
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免疫の仕組みなど詳しい事に関しては”植物病理学概論”という本を、お勧めします。紀伊国屋等の大きな本やさんに売っていますよ。 植物では免疫というよりも抵抗性という言葉の方がぴったりしていると思います。shuさんの言うように動物の持つ免疫と同じようなものは持っていませんから。 shuさんの2)で出てくる化学物質には低分子性のものから高分子性のものまであります。動物と似て、再び菌が侵入してくるとすばやく生産されたりもします。高分子性の化学物質を”ファイトアレキシン”と言います。 植物は動物と違って血液が体中を循環するみたいな仕組みがありません。なのに全身に抵抗性を獲得する事がわかっています。不思議ですよね? この仕組みはまだわかっていないんです。 免疫を強化する方法ですが、稲の紋がれ病の薬として売られている物をトマトに茎葉散布で抵抗性を誘導できる事が知られています。この仕組みは今研究中です。これは、病原菌そのものを攻撃しているわけではないので病原菌が薬に体して抵抗性を獲得しにくいという利点があります。 まだまだ、始まって間もない研究内容ですので詳しい事がわかりません。 (私自身も未熟ですし) 分ってないとしかいう事ができなくてごめんなさい。 間違っている点がありましたら、容赦なく訂正お願いします。
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免疫学も植物学も知らないので、雑学として知っていることのみ。 植物も多細胞生物の1つですから、当然免疫系を持っています。しかしそれは動物のものとは大きく異なります。 1)動物のような免疫応答系(白血球を中心とした防御系)を持たない。 2)サイトカイン、一部は抗生物質としても使われるような化学成分を産生する能力によって駆逐している。 3)一部の植物にはウイルスのDNA合成(転写系)を抑制する遺伝子機構があることが知られている。 4)一部の植物では、体内のミネラル環境から微生物の増殖に適さない環境が提供されている。 5)同じ植物種でも同一の病原体に感染して全身に広まるものと、局所感染に留まり周辺へは影響のないものがあることが知られている。特定の抵抗物質は確定されていない場合でもその遺伝形態から遺伝子の違いが同定されたものもある。 免疫学というもの自体、最近の学問ですが、植物に関しての免疫学はさらに新しいものです。
お礼
回答頂きありがとうございます。非常に興味深く読ませていただきました。
お礼
回答いただきありがとうございます。お礼が遅れて申し訳ありません。紹介いただいた書籍取り寄せて読んでみたいと思います。