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校正の勉強方法について

カテ違いならすみません。 勉強は全くしていないのですが、それでもいいからと校正を頼まれることがあります。 主に小冊子や商品のチラシなどです。 完璧を求めていないとは言われますが、結局は求められているなあと感じるのと、少ないながらも校正代を頂くので、できるだけきっちりした仕事がしたいと思っています。 チェックする内容は表記の統一、誤字脱字、文章がおかしくないか、です。 ところが、結構見落としも多いです。 何かコツはあるのでしょうか? また、国語辞典以外に正しい言い回し(前回質問したのですが、「いく」と「ゆく」はどちらがいいのかなど)についての判断方法や間違いだと気づきにくい熟語などを勉強する方法で、参考になるサイトや文献などがあれば教えていただきたいです。 また、慣れもあると思うので他からも仕事を引き受けたほうがいいのでは、と思うのですが、自分から営業できるほどの腕も自信もないと感じているので、勉強したいと思っています。 何をどう勉強すべきなのか、通信教育などを受けるほうがいいのかなどアドバイスがあればお願いします。 あと、校正するべきものをpdfデータでもらうのですが、それが普通でしょうか? 検索などが使えないので不便なのですが、デザイナーさんが.aiものを送るのを嫌がるんです。 いくつも質問しましたが、ひとつでも結構ですので回答よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

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noname#19838
noname#19838
回答No.1

ふたたびこんにちは。たしかに校正が「国語」カテかどうかは判断に迷いますね。さりとて、ほかにふさわしいところがあるか、という疑問も湧きます。 それはともかく、新しく同業者が入ってくるのは嬉しいことですので、すこしでもお手伝いできればと思います。 「表記の統一」 pdfファイルなら検索がかけられるのではないでしょうか(質問文からみると無理のようですが)。もしできるのなら、それでよく変換などで表記がかわりやすい言葉を一通り検索すればミスが減る上に時間短縮にもなるのでよいと思います。もし不可能でも、とにかくそのような言葉に注意を払うことがいちばんでしょう(「こと」と「事」など)。 ただ、勢い余って統一してはいけないものを統一しないように注意してください。たとえば、「彼は「おなかがすいた」と言う」と「彼という存在」とでは、「~という」が表す意味は違います(という以前に、後者に「と言う」を使うのは誤りです)。 表記ゆれがあった場合にどちらを採用するかは、一般的に使われているほうを選ぶのが無難だと思いますが(ふつう、「尤も」よりは「もっとも」を使いますよね)、できればクライアントの意向を確認したほうがよいと思います。 「誤字脱字」 これを完全に拾うコツがあればわたしもぜひ知りたいものです。神ならぬ人間のやること、どれだけ注意深く読んだつもりでも見落としは起きえますし、担当者が超のつくほどのベテラン、しかも一流と呼ばれるひとでさえ、落とすときにはあっさりと落とします。もちろんミスがあったことを反省することは大切ですが、同時に印刷されてしまえばもはやどうにもならないと諦めることも必要です。いちばんよくないのは、ミスを精神的に引きずることで次のミスを誘発することです。 その上で、少しでもミスを少なくしようとしたときに実践できることは、ゲラの一字一字に鉛筆を沿わせながら読んでいく(ですので、統一を調べおわったら印刷することをおすすめします)、以前ミスした内容は覚えておく、冗談でなく暗いところで読まない、カタカナ語が出てきたらいちど立ち止まる(シミュレーションがシュミレーションになっていることなどしょっちゅうです)、などが考えられます。 しかしなにより大切なのは、「内容を把握しない」ことです。 おかしなことと思われるかもしれませんが、これはつまり「ふつうに読むようには読まない」ということなのです。意味を理解しながら読んでいくと、「一見正しいがじつは間違っている表現」などが出てきたときに、頭で勝手に正しく直して読み進めてしまうことがおうおうにして起こるのです(かくいうわたしも、先日「先立つ不幸」をあやうく見落としかけました)。 もちろん、文意を理解しないと正しい言葉使いなどがわからない場合も多くありますので、わたしの場合、 ・まず、ざっと見て内容を把握する。 ・2度目に、字面を追って誤字脱字をチェックする。 ・3度目に、違和感のある言い回しや表現、内容の矛盾など「文章」をチェックする。 というパターンで仕事をしています。 納期の関係もあるでしょうから、これほど手間をかけろとはいいませんが、とりあえず「誤字脱字と内容では脳を切り替える」ということを気にしてみてください。 「参考文献など」 日本語ブーム真っ盛り(ピークは過ぎたかな?)ですので、大きい書店にはその手のコーナーがあるでしょうし、そこなら玉石混淆ではありますがいろいろ手にはいるはずです(『問題な日本語』などは良書だと思います)。 ただ、日本語の使い方というのはさまざまな議論があり、けっして一義的に決められるものではありません。ある本では間違いと断定している表現がべつの本では認めているなんてことは珍しくもないのです。 ですので、そのような本はひとつの勉強にはなっても、またちょっとした参考にはなっても、仕事の拠りどころとして大切にするものではありません。 あえて参考文献をあげるなら、やはり「辞書」ということになります。しかし、これも1冊の辞書だけを頼ると失敗します。たくさんの出版社から大小さまざまな辞書が出ており、それぞれで内容は大きく違います。見慣れない表現を見かけて辞書で調べたがやはり見つからず、間違いかと思っていたら10冊目の辞書には載っていた、なんてことも起こりうるのです。 とはいえ、やはりこのような手間は、文章から推察する質問者さんのお仕事では必要ないでしょう。とりあえずは大きめ辞書を1冊手元に置き、すこしでも引っかかる言葉があったらすぐに調べる癖をつけることをおすすめします。中型以上の辞書となると岩波書店の『広辞苑』がとにかく有名ですが、言葉の使い分けをまったくといっていいほどしていないので校閲にとっては便利な辞書ではありません。三省堂の『大辞林』あたり使い勝手がよいでしょう。余裕があれば、出版社の違う辞書をもう1冊持っていればかなり応用が利きます。 「校正の勉強」 わたしは通信教育などを受けたことがないので、それについてはわかりかねます。とはいえ、もしサンプルなどが手にはいり、自分にとって費用対効果も含めて有用と感じるなら損をするものではないでしょう。ただ、校正技能検定は英検などと違って公的検定ではないようなので、それをとって仕事の幅を広げるということを期待するのは難しそうです。 スキルアップという面から見ると、おすすめなのが発売された雑誌を自分で校正し直すことです。文芸誌よりもジャーナリズム誌のほうが練習には向いています。「文藝春秋」や「現代」、「正論」「論座」、比較的平易な各種週刊誌、あるいは「ニューズウィーク」や最近創刊された「クーリエ・ジャポン」……校正がきちんとしていると思われるところの雑誌でも意外とミスは見つかるものです。大出版社でさえ間違えるものだと自分を安心させつつ(?)、チャレンジしてみるとよいかもしれません。 最後にひとつ。「文章のおかしいところをチェックするには」というご質問にもかかわってきますが、きちんと伝わる文章を書くのは考える以上に難しいものです(いま、わたしはきちんと伝わっているか不安に思っています)。だから、質問者さんがいままで触れてきた日本語で培われてきた感覚で、おかしな文章だと感じたなら、たいていのひとはやはり違和感を持つものです。 しかし同時に、そのような感覚は、読書などを含めた自分自身の「しっかりとした日本語」(正しい日本語、ということとはまたすこし違います)にあるということを忘れないでください。自分の言語感覚に自信を持ちつつ、同時に懐疑を抱いて原稿、あるいはゲラやデータにむかいたい、とこれは自戒もこめて思います。 校正はときに軽んじられがちではありますが、いわば出版物の品質管理部門であり、けっしてたんに通りすぎればいいというものではありません。おたがい、いい校正者になれるようがんばりましょう。 ……ものすごい長文、失礼しました。

maho-maho
質問者

お礼

お礼遅くなり、申し訳ありません。 >……ものすごい長文、失礼しました。 多くの時間をかけていただいたんでしょうね。 すごく嬉しいです。本当にありがとうございます。 何度も何度も読ませていただきました。 「誤字脱字と内容では脳を切り替える」 慣れた方でもやっぱりそうなのですね。 最近は文章がおかしくないかに気をとられて、誤字脱字を落とし気味でした。 以前は、印刷してチェックもしていたのですが、ほとんどがデザイン物なのでサイズが大きかったり、全面カラーなのでモニタのみのチェックになっていました。 やっぱりテキストデータを請求してみようと思います。 (pdfといっても文字のアウトライン化?をして送られてくるので検索もできない状態です) 参考本にについて びっくりしました。辞書でさえ厳密に対応されていない場合があるんですね。岩波の国語辞典一本でやってました。岩波の『広辞苑』もあまりよくないということはこの辞典もあまりよくなさそうですね。三省堂の『大辞林』は早速買い求めたいと思います。『問題な日本語』も探してみます。 忘れがちだったことを思い出したり、なるほどと思ったり、勉強になりました。 ありがとうございました。

その他の回答 (3)

noname#19838
noname#19838
回答No.4

本当だ、参考URL、のぞけませんね。失礼しました。 ご紹介しようと思ったのは、赤瀬川源平『新解さんの謎』です。『新明解国語辞典』から透けて見える人間くさい部分を分析(というほどのものではないですが)した、楽しい本です。検索すれば出てくるはずです。 辞書が好きになれる本ですよ。

maho-maho
質問者

お礼

素早いお返事ありがとうございます。 『新解さんの謎』 レビューでも絶賛されてて、おもしろそうですね! 何度も答えていただきまして、ありがとうございました。多分またわからないことが出てくると思うので質問を見かけたときはまたよろしくお願いします<m(__)m>

noname#19838
noname#19838
回答No.3

#1です。ちょっと誤解を招く書き方だったかもしれないと思ったので1点補足します。 >岩波の国語辞典一本でやってました。岩波の『広辞苑』もあまりよくないということはこの辞典もあまりよくなさそうですね。 『広辞苑』も、けっして「悪い辞書」ではないんですよ。有名で信頼されているだけあって、基本的には「かゆいところに手が届く」辞書だと思います。固有名詞の充実度などは中型のなかでもやはりいちばんではないでしょうか。 ただ、校閲者(あるいは編集者、もちろんライター)の「かゆいところ」というのは、それ以外の職業のかたのそれよりも、もう一歩遠いところにあるんですよね(笑)。 「この表記はただしいのか、むしろこちらのほうがいいのではないのか」という疑問にぶつかったときに、『広辞苑』だとちょっともどかしいことが多い、ということです。 ですので、『大辞林』をお使いになることは止めませんし、むしろおすすめしますが、同時に岩波の辞書も大事にしてやってください(わたしもふだん使ってるんですよ)。先にも書きましたが、やはり複数使うことが言葉を知る近道です。 ちなみに、いろいろな辞書がある、ということを端的に知りたければ『新明解国語辞典』や『明鏡国語辞典』などをぱらぱらめくってみるとおもしろいです(『新明解』にかんしてはだいぶ有名になってしまいましたのでご存じかもしれませんね)。とくに『新明解』で「あかがい」や「どくしょ」などを引いてみると……あえてないしょにしておきますが、笑ってしまうこと請け合いです。 参考までにこんな本を。

参考URL:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-form/249-1852882-4764310
maho-maho
質問者

お礼

なるほど。 岩波の国語辞典を使っていて、納得できないというか疑問が解消されないことがたびたびあって、他の辞書も必要だな。と思っていました。 そういうときには『大辞林』ということでしょうか。 また『広辞苑』には『広辞苑』のよさがあるということですね。 実は「広辞苑」を買おうかと思っていましたが、どちらも岩波ということもありますし、とりあえず『大辞林』を買うことにします。 今までは、インターネットで調べたりもしてました。 グーグルニュースだと一応ライターさんが書くと思うので、参考になるかと思って。ただ、結構間違いも多いようで、頼りなさはぬぐえませんが。 『大辞林』でも不満を感じたらまた新しい辞書を検討したいと思います。 『新明解』は本屋さんでちょっとのぞいて見ます。 残念ながら「ブラウザのバグ?」と言われ参考ページが見れませんでした。よければ本のタイトルを教えていただけませんか?

  • m2052
  • ベストアンサー率32% (370/1136)
回答No.2

誰が書いた本で読んだか記憶が残っていませんが「文章を終わりからはじめへ校正するのがコツ」とありました。 #1さんの回答をみて、思い出しました。

maho-maho
質問者

お礼

情報ありがとうございます。 redpencilさんの「内容を把握しないこと」というところにつながっていきそうですね。 誤字脱字をみるときにやってみようと思います。

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