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なぜ死刑廃止による凶悪犯罪者の増減

Bird1979の回答

  • Bird1979
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回答No.5

<死刑制度の廃止によって、凶悪犯罪者が増加することはなかった 論理的には、「死刑制度の廃止」と「凶悪犯罪者が増加することがなかった」ことが同時期におこっただけのことで、実証されない限り因果関係的に述べることはできません。(逆に言えば、死刑があった時には、凶悪犯罪は減少したのでしょうか、おそらくないでしょう) 仮定1)故意の複数殺人を犯しても「死刑にならない」として、「よし、じゃあ明日から人を殺しまくるぞ」と考える人がいるでしょうか。 たとえいたとして、私たちはその人を「法が許容しているのだから」と容認するでしょうか。むしろ、私たちはその人を「異常者」とみなすでしょう。 仮定2)戦争や治安が極端に悪化した社会、すなわち殺人や死が日常的な社会で、強盗殺人事件がおこったとします。私たちはそれを「重大犯罪」「凶悪事件」と呼ぶでしょうか。おそらく、他の多くの事件の中に埋没し、注目されることもないでしょう。 仮定3)子供(弱者)を一方的に殺害した事件、あるいは無差別テロのように故意に不特定多数を死に至らしめるような行為に対し、実行犯があくまで非を認めない場合でも、法が死刑を規定していないが故に無期刑、これを遺族あるいは一般人のどれだけが理解・許容するか。 これらのことから、 ◇凶悪犯罪を犯すか否かは、人の人格、倫理観、生命観に左右される。 ◇凶悪犯罪とみなすか否かは、その社会の状況による。つまり、凶悪犯罪は相対的なものである。(ちなみにチャップリンは「殺人凶時代」で「一人殺せば犯罪者、(戦争で)一万人殺せば英雄」と主人公に語らしめています) ◇刑死による人の命よりも尊重される、優先される(と認められる)ものが実社会には現実的にある。その意味では、死刑制度は正しく「公的に認められた復讐」である。 ということが言えるのではないでしょうか。 根本的に、前の回答者さんたちも指摘してあるように、凶悪犯罪の抑止や増減と死刑制度を関連させて論じることは、木を見て森を見ない議論になると思います。 ただ、「死刑制度があると冤罪で死刑になる人がでます」(#2さん)という「過誤」の危険性や、かつての治安維持法による「非国民」とされた国民への抑圧などのような「恣意的な」法の適用・運用という問題は残りますが。(ここが、この回答の弱点ですかね)

noname#15941
質問者

お礼

 ありがとうございました。 >死刑制度は「公的に認められた復讐」  とても共感しました。  また、社会情勢関係についてのお話、ここは考えたこともありませんでした。そういう見方もあるのですね。  やはり、凶悪犯罪の抑止や増減云々は、少なくともディベートする上では(現実問題としては深刻ですが)「細かいこと」というような感じなのですね・・・。

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