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日本語にはどうして無生物主語構文はないの?
英語でいう無生物主語構文、例えば、A few minutes' walk brought us to the park. というような表現は日本語ではどうしてないのでしょう? なぜ、発達しなかったのでしょう? また、このような言語は世界的に見て他にもあるのでしょうか?
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日本語には外国人が不思議がる自動詞表現が たくさんあります。 それを使うと、日本人にとってはあたり前な、 自然な無生物主語構文が できます。 お風呂がわいた ご飯がたけた 電気がついてる 本が鞄にはいっている 風呂もご飯も 電気も本も 自らその行動を起こしたはずはないのに 彼らを主語にして表現しますよ。 他動詞では、 無生物主語が生物目的語に行動をもちかける ような構文は出にくいですね、確かに。 日本語はそもそも 他動詞がなんとなく苦手のような気がしています。 自発表現(ex. 思われる)などを見ても感じますが 日本人の言語感覚としては 何事も自分から自然に行動や感情がわきあがる、 感じなのではないでしょうか。 A few minutes' walk brought us to the park. のような表現は、 自分の行動が何かに起因している、 という視点にたっているから出る表現ですよね。 起因は考えない、のが日本語なのかも、 と感じます。
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これは難しい問題ですね。国語や外国語の範疇では解決出来ない、民俗学や言語人類学まで動員しなければ納得いく答えは得られないと思います。 しかし、一言で言えばNo.2の方の意見でいいような気がします。無生物を主語にする発想は人称があってこそなので、日本語に欧米語のような人称感覚がなかったとすれば無人称もないことになります。古代の漢語の用法は 庶民の日本語にはほとんど反映されなかったと思われますが、明治以降、外国文学の翻訳の必要上から無生物主語文や三人称を欧米文並みに多用する日本語が生まれたと思われます。 同じヨーロッパ語でもスペイン語ではA few minutes' walk brought us to the parkというような表現は好まれません。この文章をスペイン語らしく、翻訳すれば 日本語的になります。→(あなたが)5-6分も歩けば公園に出ます。又スペイン語では人称による動詞の変化が明確なのでSVOと共にVSOやVOSがよく使われ、日常会話ではVOが普通です。
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回答、ありがとうございました。 >日本語に欧米語のような人称感覚がなかったとすれば無人称もないことになります。 なるほど。。。面白いですね。しかし、じゃ、なぜ、日本語には人称感覚がなかったのか? とまた疑問がわいてきます。
- Big-Baby
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SVOのかたちの無生物主語文は昔からありますよ。 現代文が漢文訓読体の文章から発達したことはよく知られています。日本人は昔から漢文に親しみ、文章を磨いてきました。方丈記から引用します。 「また元暦二年のころ、大地震(おおない)ふること侍りき。そのさま世の常ならず。山崩れて川を埋み、海かたぶきて陸(くが)をひたせり」 英語の影響でこういう文ができたわけではありません。たしかに、「何が彼女をそうさせたか?」というような文は英語その他の西洋語の影響でできたのでしょうが。
お礼
回答、ありがとうございます。 皆無ではないことはわかりました。しかし、英語と比べて少ないと思います。また、A few minutes' walk ...の例のような場合、直訳したら日本語としては不自然になりますが、どうしてこのような無生物主語構文は日本語にはないのでしょう?
- sunasearch
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日本語でも無生物主語は普通にあると思いますけど、 逆にないというのは、何を根拠におっしゃられているのでしょうか? 世界が私を待っている http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%8C%E7%A7%81%E3%82%92&lr= 自然が私に教える http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E8%87%AA%E7%84%B6%E3%81%8C%E7%A7%81%E3%81%AB&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr= 時間が彼を追い詰める http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%8C%E5%BD%BC%E3%82%92&lr=
お礼
回答、ありがとうございます。 挙げられた例は、英語の影響でできた表現ではないでしょうか?「何が彼をそうさせたか?」というような言い方と同じでは? 無生物主語構文はやはり英語に比べれば、少ないと思います。英語で無生物主語が普通である場合でも、日本語ではそうではない場合がほとんどでは?
- pyon1956
- ベストアンサー率35% (484/1350)
他の方の質問QNo.1340417に書いたことと同じなんですが、日本語にはそもそも人称という考えがないみたいだ、という学説があります。 つまりすべての文がじつは「~と私は思う」「~というのを私は見た、聞いた」というのがくっついた隠れ1人称なんじゃないか、というのですね。つまり本来の主語は常に私である、と。 彼女はこれこれした、というのももともとは私から「かれ」というくらいの距離にいる女がこれこれした(のを私は見た)、という意味なんじゃないか、ということです。 すると私から見た場合で考えたら無生物はたいてい動かないものなんで主語にはならないんじゃないかな、と。 まあもっとも無生物主語、という区切りは少々不適切なような気もします。川が流れたり雲が浮かんだりはしますから。擬人法でなくてもね。
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回答ありがとうございました。 >まあもっとも無生物主語、という区切りは少々不適切なような気もします。川が流れたり雲が浮かんだりはしますから。 通常、英語でいう無生物主語構文というのは、SVO SVOO SVOC 文型のことで、川が流れるなどは、SV なので無生物主語構文とは言わないと思います。
「数分歩くと公園に着きます」 が、日本語の表現ですよね。無主語文です。 無生物主語の代わりが無主語、なのではないでしょうか。。
お礼
回答、ありがとうございました。 >日本語には外国人が不思議がる自動詞表現が たくさんあります。 今まで意識しなかったことでした。興味深いことを教えていただき、ありがとうございました。