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神話
よく国や島が生まれたいきさつ(?)の神話がありますが、例えば・・・ ・イザナキ・イザナミが島を生んだ ・ハワイの島々はハワイの神とその娘が通じて生まれた 等世界には神様が島を生んだとか作ったとかいろいろありますが、もちろん作り話ですよね。でもそれが なぜものすごく重要視されるのか不思議です。 昔の人が考えて伝わってきた、ということに意味があるのでしょうか。宗教内の話なら分かるのですが歴史として学んだりしますよね。 神話等を否定しているのではなく、ただの好奇心です。ものすごく興味があります。ちなみに私は歴史や考古学の知識が全然ないです。すいません。
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神話が「ものすごく重要視される」理由のひとつは、その神話を語りついでいる集団にとって、自分たちがなにものであるのかを説明しているからです。自分たちがどこからやってきて、なぜいまあるように存在しているのか、それらを説明しているのが神話です。集団の正当性の源泉だったのです。 神話と歴史がまだ分かれていない段階では、神話は歴史そのものでした。歴史と分かれていないだけではなく、神話は、倫理・道徳のよりどころでもありました。神話は、その神話を共有する集団にとって、個人を厳しく束縛するものでもあったのです。 こうした状況は、古代だけのものではありません。たとえば、20世紀前半の第二次大戦で敗戦するまでの日本では、『古事記』や『日本書紀』(あわせて「記紀」と呼びます)に書かれた「神話」が、歴史として学校で教えられ、倫理・道徳の根拠にもなっていました。大日本帝国憲法は、西洋近代の思想を背景に個人の権利・義務を確定し体系化するものでしたが、その一方で、天皇の存在は「万世一系ノ天皇」という「神話」によって意味づけを与えられました。近代の日本でも、記紀の「神話」がさまざまな場で「日本人」とはなんであるかを説明する根拠となり、海外への軍事的膨張や他民族蔑視を正当化・合理化することに利用されました。
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- acacia7
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事実が人を動かすのではなく、 認識が人を動かすのです。 ですから歴史的事実がどうであったかよりも、 その事実を人々がどう認識したかの方が 重要なのです。 そして認識の上で歴史も神話も価値は変わらないのです。 (とか言ってみる。)
お礼
まさにそうですね!神話にますます興味を持ちました。ありがとうございます。
昔の人は世界をどういう風に把握していたのか? ということを知るのに役立ちます。また、地域による差や相似がわかれば人類一般に共通する考え方やイメージの捉え方、反対に地域ごとの特色などもわかるでしょう。 神話は歴史そのものではありませんが、当時の人々の考え方や生き方を知る手がかりともなります。 神話をそのまま歴史として学ぶのは間違いですが、「こういう神話があった」ということを歴史として学ぶのは有用であると思います。
お礼
なるほど・・・よく分かりました。ありがとうございます。学校でいつも疑問に思ってました(何年も前の話ですが)。学校の先生もこういう説明をしてくれてたらな~。(私がよく聞いてなかっただけかもですけど)やっぱ神話は素晴らしいですね☆
- denbee
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人間は全くの0から話を作ることはできません。 何らかの事実(元ネタ)や背景となる思想があるわけです。 時代が古いほど参考になる資料が少ないため、そのような情報をもつ神話が意味をもつのです。
お礼
さっそくの回答ありがとうございます。そうですね。 つい今の時代の感覚で、情報がある前提で考えてしまいました。日々いろんな発見があるとは言え昔すぎると手に出来る情報は少ないですよね。
お礼
深いですね。正当性の源泉ですか。目からうろこです!どんなに昔の人でも、やっぱり私たちと変わらないんですね。アイデンティティーを求めるって感じですかね(違ってたらスイマセン!)。神話がとっても身近に感じられました。ありがとうございます。