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ヘリウムガスの声変わり・・・結局の所

shkwtaの回答

  • shkwta
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回答No.8

No.7の補足への回答です。 (1)声帯は、基本振動と倍振動を同時に発生しています。たとえば、基本振動数 110 Hz で発声しているとすると、 110, 220, 330, 440, 550, 660, 770, 880, 990, 1100, 1210, 1320, 1430, 1540, … Hz の振動が同時に発生しているのです。 (2)ここで、口やのどをうまく動かして、共鳴振動数を700 Hz と 1300 Hz に調節したとします。すると、上に並んだ振動数のうち、共鳴振動数に近い660 Hz ~ 770 Hz の付近と、1320 Hz の付近が強められて口から出てくることになります。 (3)この声を他の人が聞くと、(たとえ基本振動の110 Hzが減衰して聞こえなかったとしても)倍振動の間隔を脳が判断して、《音程としては》110 Hz (音階のラの音)に聞こえます。しかし、700 Hz 付近、1300 Hz 付近が強調されているため、聞き手の脳がこれをフォルマントと判断し、《母音としては》「あ」に聞こえます。 (4)今度は、声を高くして 131 Hz で発声したとします。このとき声帯は、 131, 262, 393, 524, 655, 786, 917, 1048, 1179, 1310, 1441, 1572, 1703, 1834, 1965, 2096, 2227, 2358, … Hz の振動を発生しています。口とのどの形が(2)と同じなら、このうち655~786 Hz 付近、1310 Hz 付近が強調されて口から出ます。 (5)この声を他の人が聞くと、《音程としては》131 Hz(音階のドの音)と判断し、《母音としては》「あ」だと判断します。 (6)ここで、口の形を変えて、共鳴振動数を500 Hz と 1700 Hz に変更しますと、今度は524 Hz 付近、1703 Hz 付近が強調されて口から出ます。これを他の人が聞くと、《音程としては》131 Hz (ド)のままですが、フォルマントが変わり、《母音としては》「え」だと判断します。 (7)ここで、ヘリウムを吸って発音します。基本振動数と口の形はそのままを保つように努力します。ヘリウムの影響で共鳴振動数が1.3倍になったとします。すると、(4)の列のうち655 Hz付近、2227 Hz 付近が強調されて口から出ます。 (8)この声は、《音程としては》131 Hz (ド)のままですが、フォルマントが変わり、《母音としては》一応「え」と聞こえる範囲ではあるけれど、本人の普段の声とは異なった「変な発音」として聞こえます。これがヘリウム声です。 (9)こんどは、(6)の声(正常な「え」)を録音して、テープを1.3倍早回しして再生します。すると、聞こえる音は全部1.3倍の振動数になり、 170, 340, 510, 680, 850, 1020, 1190, 1360, 1530, 1700, 1870, 2040, 2210, 2380, 2550, … Hz となります。元は524 Hzと 1703 Hz が強調されていたので、1.3倍早回しでは 680 Hz, 2210 Hzが強調されます。これは、(8)とほぼ同じフォルマントですから、《母音としては》ヘリウム声と同じような「変な発音」に聞こえるでしょう。一方、《音程としては》元より高くなり170 Hz(ミとファの間ぐらい)に聞こえます。 ◇◇◇ 共鳴振動数が強調される理由は、声帯からのどの空気にエネルギーを伝える効率の違いといえます。浴槽に手を入れて波をつくると、ある振動数のときだけ水が大きく揺れます。これは、水の共振振動数と手の振動数が一致したときに、手から水に効率よくエネルギーが伝達されるからです。 声帯の場合も、共鳴振動数に一致(または近い)振動は効率よくエネルギーが空気に伝達されますが、共鳴振動数から遠い振動はうまくエネルギーが伝わらず、熱として散逸することになります。 ◇◇◇ 楽器については、木管楽器の場合は音程を決めるのは管の共鳴振動数です。発音体(リード)そのものは管の空気と一体となって振動し、音程を決める働きがありません。一方、ハーモニカ、アコーディオン、リードオルガンの発音体は、それ自身が一定の振動数を持っています。弦楽器の場合もこれと同様です。人の声帯も、それ自身が音程を決めることができるので、後者の一種と考えられます。 (参考) http://bassoonist.m78.com/orch/instruments/free_reeds.html

cecfca
質問者

補足

しつこくて失礼なのは承知でお聞きします!(><) 人の声については、完璧に理解できたと思うのですが、楽器についてがどうも理解しきれないのです。。 まず、私が”こう思う”というのを説明させて頂きます。 ***** 参考として示して頂いたページに、「弱いリード」「強いリード」と説明されているように、楽器が音程を作る構造として 1.気柱内の空気の振動によって音程が決まるもの(その振動のきっかけを与えるのが弱いリード) 2.リード自体の振動によって音程が決まるもの(強いリード) があり、人の声は、声帯が直接、振動数を決めているので2である。 また、1の場合、気柱の共鳴による発音がほとんどなので、純音に近い音が鳴る(調べたところによる)。 2はリードの振動数の音程であるが、基音意外の振動数により(フォルマントにより)、楽器特有の音色ができる。 以上を踏まえて、ヘリウムの空間を考えてみる。 ・1の場合 ヘリウムによって共鳴振動数が高い方へ修正されるので、実際に音程(耳に聞こえる周波数)が高くなる。 音色はやはり純音に近い。 ・2の場合 人の声の場合に同じく、音程(耳に聞こえる周波数)は変わらず、音色が変化する。 ***** こんな風に考えました。 ただ、自分でもちょっと疑問なのが、2の場合、私の考えが正しいなら、CDコンポなどから発せられる人の声も、生の人の声と同じく、ヘリウム声になるということになります。 実際に実験を見聞きしたことがないので、わかりませんが、これはないような気がするのですが…。 この考えはあってますか? もしくはどこが間違っているのでしょうか? もう厚顔無恥です!教えて下さい!!

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