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希硫酸と濃硫酸のちがいを表す化学式で・・・
- 希硫酸と濃硫酸の違いを表す化学式について疑問があるようです。
- 希硫酸は強酸であり、酸化力はありません。一方、濃硫酸は弱酸であり、酸化力があります。また、濃硫酸は不揮発性であり、脱水作用も持ちます。
- 希硫酸と濃硫酸における反応式の例を挙げると、希硫酸は亜鉛や亜硫酸ナトリウムと反応してガスや水を生成します。一方、濃硫酸は銅や銀と反応して硫酸塩やガス、水を生成します。
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>希硫酸 強酸 >濃硫酸 弱酸 何の本に書いてあるのかわかりませんが、この表現はまずいです。 本当は、 希硫酸 電離度が大きい(水素イオン濃度が大きい) 濃硫酸 電離度が小さい(水素イオン濃度が小さい) と書きたかったのだと思いますが、その本の記述は、強酸・弱酸と、濃度による電離度の違いを混同しています。水素イオンを与える能力の大きい酸が強酸、小さい酸が弱酸です。濃か希かは関係なく、硫酸という物質自体が強酸に属します。 (1)ですが、これは水素イオンが起こす反応です。硫酸イオンSO4[2-]の方は反応に関与しません。イオン反応式で書けば、 2H[+] + Zn → Zn[2+] + H2 SO3[2-] + 2H[+] → SO2 + H2O これらの反応は、水素イオン濃度が高いほどよく起こりますので、希硫酸でなくても、一般に強酸性の溶液を使えば起こります。 (2)ですが、こちらは硫酸イオンSO4[2-]が電子を奪う反応です。半反応は SO4[2-] + 4H[+] + 2e[-] ⇔ SO2 + 2H2O この反応では、普通はSO2が還元剤として知られているぐらいで、水溶液中ではSO4[2-]は酸化剤としての働きは弱いのです。 標準電極電位で見ると、(E°が大きいほど左辺が強い酸化剤となる) http://www.semiconfareast.com/ox_potential.htm ア SO4[2-] + 4H[+] + 2e[-] ⇔ SO2 + 2H2O E°=0.17 V イ Cu[2+] + 2e[-] ⇔ Cu E°=0.34 V なので、アは酸化力で負けています。希硫酸などの水溶液中ではSO4[2-]はとてもCuを酸化できそうにありません。 では、濃硫酸ならどうかというと、硫酸が高濃度で存在するために酸化力が増すのに加えて、加熱をすることによって(よく「熱濃硫酸」と書いてあります)、SO2が気体として出ていきますので、アの反応が右向きに進みます。それで、熱濃硫酸は酸化剤として働くことになります。
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>>馬鹿でしーましぇーん お願いします! いや、馬鹿じゃないです。化学で学位まで貰って、食ってますが、高校時代とうとう分かんなかったです。学部の専門課程で詳細な説明に出会ってやっと納得いきました。それまではただ覚えていただけ。(--; #2のお答えにあるように、濃硫酸では硫酸分子の解離はあまり起こらず、硫酸分子の形で存在している部分が無視できません。ですので酸としてではなく「変な」「極性溶媒」として便利に使えます。これも酸としてよりも酸化剤としての性質によるのですが。 #1のお答えにあるように濃硫酸、硝酸(これがまた複雑怪奇)は特別に「例外」として覚えていた方が無難です。 なお、この手の説明はいつも大阪教育大学 天王寺高校 岡博昭先生のページにお任せしています。天王寺高校の皆さんは幸せだなー。添付URL参照
- bunbun04
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希硫酸と濃硫酸の性質の違いの問いなのかな? ある程度の希釈した硫酸(希硫酸)は強酸性溶液として酸アルカリ反応を起こし、イオン化傾向に基づいた反応を起こし水素を放出します。これは溶液中に水素イオンが存在するために起る反応です。 逆に濃硫酸(無水硫酸)は溶液中に電離する水素イオンが少ない為に弱酸の分類になると思います(強引ですが)しかし酸化力が強いため反応としては酸化還元反応が起きます。この際の副生成物として二酸化硫黄と水が発生するのです。(酸化還元反応と酸アルカリ反応は別ものです)
- masa072
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イオン化列はご存知ですか? K,Ca,Na,Mg,Al,Zn,Fe,Ni,Sn,Pb,(H),Cu,Hg,Ag,Pt,Auです。 左のものほどイオンになりやすく、右のものほどイオンになりにくいです。簡単に言えば、ある金属固体と液体を入れたとき、金属固体のほうが左にあれば(例えばZnとHNO3であればZnはHより左にある)反応します(H2↑とZn(NO3)2になる)。逆の場合反応しません。 希硫酸ではHより右にあるものは溶けません。例えばCuをH2SO4で溶かすことはできません。 ただし、濃硫酸や硝酸(NO3)の場合、Agまで溶かすことができます。特例と考えたらわかりやすいのではないでしょうか(ただし重要ですが)。 詳しくは以下のサイトをご覧ください。