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力率が進みすぎたときの障害について
- 力率が進みすぎるとどのような障害が発生するのか疑問です。
- ビルの設備管理で力率が進みすぎた際の問題について教えてください。
- 力率が90%を越えるとどのような影響があるのか知りたいです。
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こんばんは。 まず、コンデンサを設置する理由は正確にわかっていますか? 通常の工場負荷(電動機がほとんど)は誘導性負荷のため、遅れ力率 となります。 これは、系統の無効電力を吸い込み電圧を下げることと、需要家に とっても消費電力(VA)が大きくなるため、電力会社は力率割引な る制度を設けて、各需要家にコンデンサを設置してもらい、今まで系 統側で入れていたコンデンサの低減と、無効電力現象による送電ロス を減らそうとしました。 しかし、この割引制度は力率が進み側になっても今度は罰則金が無い ため、需要家は夜などの軽負荷時もコンデンサを切らず、系統にVarを 突き上げてフェランチ効果による異常電圧の発生や、系統へのShRの 増設を余儀なくされています。 また、力率(Cosθ)=1(100%)が無効電力が無く、一番良い 状態と思いますが、ご質問は進みの90%と言う意味でしょうか?? だとすれば、ありがちな話ではありますが・・・回答としては。 1.遅れ力率とすると電力料金の割引率が下がるのですぐにわかるが 進みとなった場合は割引率が変わると言うことがないため、多くの 需要家が進み力率で運転しています。同僚の言う、遅れ無効電力を 出すと言うのは、電力の力率割引が適用されなかった場合を言ってい るのでしょう。 2.他の同僚が言うように、力率1以外は無効電力が発生して、力率 1の時よりも電気料金は増えているはず。(負荷が進み力率になると 系統側に無効電力を突き上げ電圧を上げる) 3.何パーセントの進みなら許せるかと言うと私の感覚的には5%以 内でしょうか。軽負荷時にコンデンサを切らないと、他の需要家の 電圧を押し上げたり弊害がありますし、効率も下がるので極力1に 近づけるように入り切りするべきでしょう。