正しい日本語の定義
文法とはそもそも、「正しい日本語の規則」をあらわしているのでなく、実際に通常使われている言語がどういう構造になっているかをあらわしているだけだと聞いたことがあります。
つまり、ある言葉・言い方が文法的に合っているか、を考えるのは本末転倒だというのです。
実際、文科省もNHKも、別に「正しい日本語」を決める権限を持っているわけではないので、「正しい日本語」というもの自体、ある意味存在しないとも言えるわけです。
ただそうすると、「正しい日本語」というものは文法とは関係無く、要は「日本語を母語とする一般通常人に、ある程度普遍的に通じるもの」であれば全て「正しい日本語」と言えることになってしまいます。
「言葉は時代で変化していくもの」とはよく言われることですが、これを突き詰めると、一般に「現代の日本語の乱れ」と言う考え方自体が丸っきりナンセンスなものになります。
そしてさらには、国語のテストにおいて、正解といわれるものも、かなりファジーになってしまいそうです。
そこで質問なのですが、例えば言語学・国語学・国文学等と言われる学会の中や、その他の分野において「正しい日本語」というものが、存在するとされているのでしょうか。
「正しい日本語」とはどのようなものとされているのでしょうか。
そのような「公的な」ものではないが「私見」をお持ちだという方のご意見も伺いたいと存じます。