• ベストアンサー

チェチェン共和国は何故独立したいのか?

チェチェン問題は思ったよりずっと長引き、さまざまなテロが横行しています。 最近は女性までもがテロをするようになりとてもショックです。 さて根本的な質問なのですが、チェチェン共和国はなぜ国家として独立したいのでしょうか? 民族主義的なものが大きいのでしょうか? それとも歴史的なものでしょうか?(過去に独立していたとか) 面積がとても小さく、一国家としてやってゆくには大変なように思えます。 それより大ロシアの一員たる方が政治的にも経済的にも有利なのではないでしょうか? またそもそもソ連崩壊後に独立しようとしたとき、共和国の何パーセントくらいが賛成したのでしょう。 独立できなかったところをみると、過半数以下だったのではないでしょうか。 テロリストたちを応援する人たちも少ないように思えます。 そのあたりの事情に詳しい方がいらっしゃいましたら教えてください。 よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • popesyu
  • ベストアンサー率36% (1782/4883)
回答No.2

自主独立なんかよりもその日その日をのほほんと暮らせれば良いなんて考えを持てるのは、アメリカ様にお尻を拭いてもらいながらぬくぬくと暮らしている日本人ぐらいのものです。世界には自分の尻は自分で拭くというのが極一般的な価値観です。 経済的な問題で言えば チェチェンには十分な油田がありますので自主独立も可能です。そもそもの紛争の原因の"1つ"は、この油田の利権をめぐる争いでもあります。 歴史的な経緯で言えば チェチェンは元々、ロシア、トルコ、ペルシャ(イラン)に挟まれた小国でありましたが、厳しい地形のおかげで何度も支配を打ち返してきました。18世紀中頃からついにロシアに屈服する訳ですが、その際の征服戦争にも頑固に抵抗を続け、実に人口の2/3が死んだと言われています。 ロシア革命のおり彼らは当然独立を目指し、共産党側につくことで自治の約束をとりつけ、革命後はソ連に組み込まれましたが自治州となります。が、それは形だけのことで、連邦は厳しい宗教弾圧を加え、それでも抵抗を諦めない彼らを民族ごとカザフスタンに移住させるなど徹底的な民族解体を図りますが、そういった徹底的な弾圧は返って強固な団結を生むことになります。 ここまでされた彼らが、のほほんとロシア人の支配下に留まる訳も無く、91年ソ連崩壊後、92年のロシア連邦への参加の調印を拒むことになる訳です(ロシア内の21の共和国のうち拒んだのは2国だけです)。 ただこの辺の経緯は複雑で、91年当時の時点ではまだそれほど反ロシアではありません。国民投票でも70%以上がソ連邦存続に賛成しています。ペレストロイカ、ソ連邦の解体の混乱の折、それまで彼らの宗教(スーフィズムと言われるイスラム教と土着の宗教が合体したもの)は比較的穏やかだったのですが、場所によっては失業率が80%を越えるような経済状況で、イスラム原理主義が入り込み支持を受けるようになります。原理主義は強烈な「反ロ反欧」です。 で、それを懸念したロシアは94年についに武力侵攻を行い、あっけなく首都を落としましたが、ゲリラ戦に持ち込まれ壊滅します。この後も何度か侵攻を企てますがいずれも撃退され、96年には事実上の独立を果たし、97年には大統領選挙が行われ、独立派のマスハドフ氏が当選しています。 99年今度はチェチェン人が隣国のタゲスタンに侵入したことをきっかけに、ロシア軍が再び侵攻。以降凄惨な内戦となり「殺す・奪う・破壊する」(男は皆殺し、女は全員レイプ。ゲリラ兵に女性が多いのはそういう理由です。ところで女性がテロをするのがショックなのは、そこまで追い詰められているということに対してショックなんでしょうかね)。というような状況下で行われた2003年の選挙はロシア連邦の主導で行われ、当然独立派が参加しておらず、且つロシアのかいらいであるカディロフ氏の有力な対立候補に圧力をかけて出馬させないというむちゃくちゃな選挙です。 武力弾圧は激しくなれば、テロは先鋭化します。そしてテロリストというレッテルを貼られることで対外的な支持を失うと。この辺の事情はパレスティナ問題と一緒。そしてなぜなぜロシアが批判されないかというとこれもイスラエルと一緒。 ちなみに米上院議会ではこういう証言もされています。 『第一次チェチェン戦争は、エリツィン大統領再選のために必要であった。今回の戦争は、エリツィン大統領が自ら選んだ後継者として公に支持する、ウラジーミル・プーチン現首相が世論調査で順位を上げるために必要とされている』

yoshinobu_09
質問者

お礼

ありがとうございます。 チェチェンにさほど関心がなかった自分が恥ずかしくなりました。 まず油田はカスピ海にあり、チェチェンにはパイプが通っているだけだと思っていました。 油田があるのならもっと穏やかな解決策があってもよさそうなのですが…。 >実に人口の2/3が死んだと言われています。  絶句です。  その後のスターリンの仕打ちもひどいですね。 >99年今度はチェチェン人が隣国のタゲスタンに侵入  こんなことをするからひどいしっぺ返しをされるわけです。  ロシアが、チェチェンに独立を認めるのは今となっては難しいのでしょうね。  チェチェン内でもイスラム原理派を好ましく思っていない人が大勢いるでしょう。  穏健派を立てて独立させ、石油パイプは迂回させるという方法がよいと思われます。  少なくとも民主的な総選挙を行い、独立に対しての民意を問うべきです。 >ところで女性がテロをするのがショックなのは、そこまで追い詰められているということに対してショックなんでしょうかね  イスラムの女性は大人しいというイメージしかありませんでした。  女性が無差別殺人を決意するときの心の闇を思うと悲しくなります。  本来生命を誕生させる母体のはずです。それが学校をターゲットに選ぶなんて。  聖戦により死ねば天国へゆけるという思想がそうさせるのでしょう。  

その他の回答 (2)

  • SCNK
  • ベストアンサー率18% (514/2762)
回答No.3

独立してこそ民族は、独自の歴史を持ち、自らの意思で決することができます。独立を目指すのは本来、民族にとって当然のことです。

noname#15725
noname#15725
回答No.1

http://www.special-warfare.net/data_base/101_war_data/euro_01/russia_01.html http://tanakanews.com/a0113chechen.htm これ参考にしてください。 独立できなかったんではなく、独立させなかったのです。 ソ連崩壊後も数万人の粛正があった(現在進行形)と 言われています。

yoshinobu_09
質問者

お礼

ありがとうございます。 チェチェンは、山岳民族でイスラム教だったのですね。 人口は130万人ほど。 そして「血の復讐」という風習がある得意な民族なのですね。 アルカイダも関係しているようです。 石油のパイプラインさえなければ独立できていたかもしれません。 皮肉なものです。

関連するQ&A

  • チェチェンの独立?

    チェチェン共和国というのは、ロシアから独立しているのでしょうか? 共和“国”というからには独立している一国家のようにも思うのですが。。 あと、チェチェンはイスラム教と聞きました。ではロシアの宗教は何なんでしょう? ギリシア正教でしょうか? チェチェンとロシアの仲が悪いのは、独立したい人と独立を許さない人の争いと考えてよいのでしょうか? 忘れた頃にテロを起こすチェチェンについて気になったので、わかる方よろしくお願いします。

  • チェチェンの独立問題について質問です

    チェチェン問題の事でロシアの事を責める人が多くいます。ロシアはチェチェンを侵略し、独立しようとするものをチェチェン紛争の際に次々と虐殺したと。 ロシアにはグルジアに南オセチアの独立を求める資格などないとまで聞いたことがあります。中国によってチベットが支配され、チベット人が虐殺されたように、ロシアもチェチェンを支配してチェチェン人を虐殺しているという話もよく聞きます。 ですが、私にはよくわからない事があります。 チェチェン紛争ってチェチェン人同士で独立賛成派と独立反対派が紛争を行ったものではないのですか?例え独立反対派のバックにロシアがいたとしても、チェチェン紛争をロシアがチェチェンを攻めたものとするのは間違いなのでは? もう一つの疑問は、何故ロシアはバルト三国やベラルーシ、ウクライナの独立などの旧ソ連の国々の独立は認めたのにチェチェンの独立は認めないのですか? OKWaveの他の質問では、チェチェンは周りの地域から嫌われていると聞きましたが、関係あるのでしょうか? できれば私の疑問について詳しく説明してくれるサイトなどのソース込みで回答してくだされば幸いです。

  • チェチェンの大統領の不思議

    チェチェンの新大統領は、アル・アルハノフ氏(47)で、選挙での得票率は73%だったそうです。 記事によれば、大統領は、独立運動の封じ込めによる「安定化」を目指すそうです。 http://www.asahi.com/international/update/0830/006.html ここで疑問なのは、何故独立を目指さないのかということです。 73%といえばたいした支持率です。これを信用すれば、チェチェン人のほとんどは独立よりもロシアに属した安定を望んでいるようにみえます。 ロシアの干渉により、大統領選は民意を反映してないのでしょうか? それともソ連が崩壊したとき以来、独立派は少数派でしかないのでしょうか? もし、ロシアが独立を認めるといった場合、チェチェン共和国は独立を選ぶのでしょうか?

  • 独立してる国とそうでない国、メリットデメリットはどんなところ?

    オセチアのテロを詳しく説明したテレビをみていて 疑問に思いました。 チェチェン共和国の独立がらみであるとの事・・・。 ロシアの中にいっぱい抱え込んだ「共和国」があるんですよね? 独立してない国というのは、どんなデメリットがあるのですか? また、ロシアが各共和国の独立を拒むのはなぜなのですか? 大きな国に属してるほうが、メリットがありそうな気が しないではないんですが・・・・。 ごく簡単に教えてください。

  • 旧ソビエト連邦が崩壊したときに独立をはたせた国とできなかった国の違いは何?

    ソビエト連邦から見事独立できた国とできずにいまだに抵抗を続けている国の勝敗の理由とは何でしょうか? 旧ソ連が1991年に崩壊した際、周辺の共和国のいくつか(例:バルト、ウクライナ等)は独立をはたしました。しかし、よくわからないのがそのタイミングに独立をはたせなかった地域の事です。例えば、チェチェン共和国は今でも激しい抵抗を繰り返しております。独立を許すという事は国家の崩壊へとつながるし、独立派は国家転覆をもくろむ反乱分子という感じに喧伝されます。それゆえ、政府は虐殺もやむなしという勢いで沈静化を図ります。 チェチェンにはパイプラインがあり、その権益を守るために独立を認めないという事はよくいわれておりますが、それならばバルト海への港をもつバルト3国はなぜ認めたのか、また○○スタンの地域にも地下資源は豊富にあります。 結局どの地域にも、資源、民族、宗教の違いは同じようにあり、同じように自分たちの国家を持ちたいと考えていると思います。そこで、これらの共和国で見事独立できた国とできずにいまだに抵抗をしている国の勝敗の理由とは何でしょうか? (一言ですます簡単な回答ではなく、掘り下げた内容のご回答をいただけるとうれしいです。) さらに… 余裕があればご回答下さい。 ソビエトに強奪された地域の一例として北方領土があります。 この崩壊・独立の混乱のタイミングで返還の努力をしていれば、日本も他の地域と同様に取り返す事ができたのでしょうか? 国民の理解の不足、また外交が票につながらないのは理解できますが、このチャンスに国を挙げて行動をとれなかったのはなぜでしょうか? 以上、よろしくお願い申し上げます。

  • 旧ソ連邦 独立できた国とそうでない国

    チェチェン問題が深刻化しています。 旧ソ連邦の時代の共和国には「ウクライナ」や「カザフスタン」のようにCIS(独立国家共同体)となったところと、バルト三国「リトアニア」などのように完全に独立できた国と、「チェチェン」や「ブリヤート共和国」のように現在もロシア連邦に含まれる共和国に分かれますが、CIS(独立国家共同体)化した国と、そうでないほかの共同体の違いは?(なぜ、独立国家になれないのか? なれたのか?) また、なぜ(どういう経緯で)バルト三国が完全にロシアから独立できたのか? 具体的なことを御存知の方いらっしゃいましたら、わかりやすく教えてください。混乱を避けるためにある程度専門的な知識がある方の回答のみに限らせてください。また、わかりやすい参考文献等(書籍)ございましたら、教えてください。

  • 独立封印 「イスラム化」加速

    以下の記事について。 ●ソ連崩壊後、チェチェン共和国は、  ロシアからの独立紛争で多くの命を失い、街は荒廃していた。 ●現在は、プーチン前大統領の後ろ盾を得たカドイロフ政権下で、  チェチェンの復興が進み、風変りしている。 (首都にブランド店や映画館などが建つ) ●と同時にイスラム教の戒律強化が起こっている。   ロシア帝国時代から抑圧されてきたチェチェンは、 独立を封印する代わり、イスラムの伝統を復活させる自由を得た。 カドイロフ政権がもたらす安定の享受と、イスラムの規律強化でくすぶる不満。 そのバランスが、今後の鍵を握る。 質問です。 プーチン政権の後ろ盾で、カドイロフ親子がチェチェンを統治するにあたり、 ロシアはロシア正教なのに、 何故、イスラム教の戒律強化が高まるのでしょうか? なぜ、自由とのひきかえがイスラムの伝統を復活させることなのでしょうか? ご回答、宜しくお願いします!

  • ソ連崩壊時、サハ共和国が独立を宣言していたらどうなっていたでしょうか?

    ソ連崩壊時、サハ共和国が独立を宣言していたらどうなっていたでしょうか?

  • 冷酷なテロリストが英雄になる時

    ロシアで酷いテロが行われてたようですが。 仮にチェチェン勢力がおこなったテロ活動であるとして、やがてチェチェンが独立した時に、テロリスト達は英雄となるのですよね? その時はやはり、祖国独立の英雄として日本人にも尊敬される「歴史的人物」となるのでしょうか。 やがてロシア人にも尊敬されるべき人物として「ロシアの教科書で教える」のが当然なのですよね?

  • ソビエトの分離独立の基準

    先ほどROMしていたらチェチェンの質問がありました。 そういえばチェチェンって独立したいって言ったのに ロシアが許さんといって紛争になったんですよね。 一方でウクライナとかは何も嫌がらせを受けずに独立してます。 この違いは何なんでしょう? ソビエトが崩壊してから、ロシアから独立できた国と そうでない国の違いがよく分かりません。