フロイトは現代においてどこまで有効か

質問

著書を読んでいて思ったのですが、フロイトの時代のウィーンと、ネットで思いつくまま自身の性的欲求を際限なく見つけることが出来る現代において「夢」の重み（質）が両時代では全く違うのではないか、という疑念が湧いてくるのですね。

また、マーラーやシェーンベルクの音楽などを取り出しても、フロイトの時代のウィーンは厳格さを保った場所というイメージがあります。エロスは崇高だったのではないでしょうか。

フロイト的思弁法は、現代において、どのように解釈され使われるべきだと思われますか？

回答No.3

lived_in_room13 · ベストアンサー

英語圏といいますか西洋ではフロイトはほぼ否定されています。　

昔は、偉い学者さんがもっともらしい事を言った事を皆信じていました。　しかし、今は欧米は統計的裏付けがある、「Evidence based Medicine」とか、「根拠に基ずく医療」と言われている時代でして、

「理論」だけではなく「臨床研究の結果」がなければなりません。　残念ながら、フロイトの理論は「根拠があるとは言えなかった。」そういうことです。

英語が読めましたら、以下の論文にいかにフロイトの理論が多数の証拠により否定され現在の英語圏の心理学ではほとんど使用されなくなったかが書いてあります。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5459228/

英語圏では、フロイトはほぼ「偽科学」の分野あつかいですね。

＞フロイトは現代においてどこまで有効か

否定された理論ですから、まったく有効ではないと言えるでしょう。

お礼

リンクありがとうございます。後で目を通します。

ご回答ありがとうございました。

回答No.4

lived_in_room13

少しですが「精神分析学」というフロイトが考えた治療法に関してウィキペディアにも記述がありました。

・アメリカでは、薬物療法や認知行動療法の進歩と普及により、精神分析はエビデンスの不十分な療法として支持を失った。
・精神分析学――特にフロイトの考えた理論などはかなり非科学的なものであり、個人的な主張に変わらないとする部分が大きい。
・「いまや精神分析は、効果の疑わしい過去の治療法として...緩慢な死を迎えつつある」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E5%88%86%E6%9E%90%E5%AD%A6

お礼

度々、リンクありがとうございます。

余談ですが、

＞＞人間の根源的な欲動を代表する独: Es（エス）

95年のミスチルに、フロイトのコレをタイトルにしたシングル楽曲があったなと懐かしく思いました。

ご回答ありがとうございました。

回答No.2

SPROCKETER

ジグムント・フロイトを抜きにしては語れないのが精神医学です。ハイドンやベートーベン抜きにはクラシック音楽が語れないのと同じです。時代が違うから過去の話だと言うのは論外ではないですか。コンピュータが無かったフロイトの時代に比べると、コンピュータを使うのが日常的になっている現在の方が精神病の患者は多いですよ。精神国では５人に１人ぐらいは何らかの精神疾患にかかっていると言いますし、日本は統計数字が信用出来ませんが、同じぐらいの数の病人がいるでしょうね。

　通り魔事件、放火殺人事件、児童殺傷事件など、精神病が原因の事件が日常的に起こるようになった現在、フロイトが始めた精神医学はますます重みを持つようになったと思いますね。

お礼

フロイトの語る「夢」は、現代の「インスタ栄え」などに代替可能なのだ！という謳い文句の新訳をいま読んでいます。

ご回答ありがとうございました。

補足

＞＞精神国では５人に１人ぐらいは

「先進国」ですよね。

回答No.1

kaitara1

人類の歴史を石器時代、青銅器時代、鉄器時代などと分類しますが、電材はプラスチック時代あるいは電子時代ではないでしょうか。フロイトの時代は鉄器時代だとすると、この違いでは。鉄器の特徴は研げば切れるようになりますが、腕力がないと、その威力を発揮させられません。現代は研がなくても腕力がなくても目的が達成できます。

お礼

まあ、ネット回線全部切断して孤立無援状態にすれば、国一個、簡単に消せる時代ですからね。「性」と聞いて僕らはAVやポルノを思いうかべますが、電子メディア時代と100年前の芸術の都では「性」の捕らえ方は全く違うでしょうね。

ご回答ありがとう御座いました。