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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:古典:ホラティウスの詩の一節を教訓調に訳すには?)

古典文学の教訓:節度を持ちましょう!

Nakay702の回答

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  • Nakay702
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回答No.2

いつもながら興味あるご質問をありがとうございます。 おかげで、癒しの「引き出し」に入る材料が増えます。といいますのも、ホラティウスは、名前を聞いたことがあるという程度でした。これでまた一つ哲文学の知見と、心酔できる詩人が増える予感がします。Epistles(ラテン語:Epistulae)が「書簡詩」という意味であることも初めて知りました。 お訳も見事ですね。 >拙訳:賢者から「愚者」の名が、聖者から「悪」の名が生まれる。美徳も、求めすぎたれば。 ⇒さすが、live in room13さん! 簡潔に要点を押えた、ほとんど「ビシッ!」と決まった翻訳文とお見受けいたしました。 それに対して、それほど「ビシッ!」とは決まりませんが、おこがましくもまたまたしゃしゃり出ました私の訳はこんな感じです。 私訳:「愚者」は賢者よりはみ出し、「不正」は正義よりはみ出す。美徳も、ほどほどに求めたればこそなれば。 >意味的には、まあ要するに、何事も「節度」を持ってね!って事だと思います。適度に真面目な人はいいのだけど、自称「正義漢」の正義の押し売りは、迷惑でしかないのは古今東西一緒のようです。 ⇒さすがのご慧眼。まさにご指摘のとおりと、共感しきりです。「正義漢」を押し売りしたがる者ほど鼻持ちならぬ輩はいませんな。それを自称すること自体が、すでに「いかに独断と偏見に満ちているか」を語っています。 上のホラティウスの詩句を味わいながら、私は即座に「中庸をもって最善とす」という名言を思い出しました。文献にもこうありました(《 》は筆者)。「ホラティウスの『書簡詩』は、「そのI」が前20年ごろに、「そのII」が同13年ごろに公表された(皇帝アウグストゥスに献じた)とされる。《中庸の徳をたたえた「I.1」をもって、彼の最大の傑作とする学者もある》」と。 確かに、実に実です! 「過ぎたるは及ばざるが如し」という金言もありますね。そこで、上の私訳に付け足しをさせていただこうかと思います。 私訳と付け足し:「愚者」は賢者より出でて、「不正」は正義より出ずる。美徳も、控え目に求めたればこそ美徳なり。― 過ぎたる美徳は、「不徳」というが如し。 ひところ、アメリカのaffirmative action「差別撤廃運動」が加熱して、short「チビ」は差別用語だからvertically handicapped「垂直方向に不自由」と言おうとした人が、「それは実にpolitically correct政治的に正しい!」と揶揄されたとか。 昭和の中ごろ、天皇陛下が阿波踊りの見物をされたとき、「踊る阿呆に見る阿呆」の後半の語句が「陛下に対して失礼に当たる」ということで、「見る阿呆」が削除されたとか…。 付け足しその2:過ぎたれば、時に、「お笑い」を誘う。 おっと、悪乗りが過ぎました。最後の「付け足しその2」はどうぞネグってください。

lived_in_room13
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 >これでまた一つ哲文学の知見と、心酔できる詩人が増える予感がします。 そう仰ってもらえると、嬉しいです。 回答者さんは、相当哲学書にお詳しそうですね。今度はお勧めも教えてください。 >Epistles(ラテン語:Epistulae)が「書簡詩」という意味であることも初めて知りました。 実は、私も、、、。 >それを自称すること自体が、すでに「いかに独断と偏見に満ちているか」を語っています。 全くその通りですね! >《中庸の徳をたたえた「I.1」をもって、彼の最大の傑作とする学者もある》 ご推察の通り そのIからの引用です。 中庸の徳なんて、下手すると中学生や高校生でも知ってそうな概念ですし、もちろんNakayさんも、とっくにご存じだと思います。 しかし不思議なものですね、私はこの詩を読んだ時に、古い友人に会ったというよりも、新しい友を見つけたような気持でした。 >「愚者」は賢者より出でて、「不正」は正義より出ずる。美徳も、控え目に求めたればこそ美徳なり。― 過ぎたる美徳は、「不徳」というが如し。 ご存じの通り、私は文章力がないので、名文を名文に訳せません。翻訳文を拝読して、初めて「こう訳したかったんだ!」と自分の気持ちに気が付きました。特に「美徳も、控え目に求めたればこそ美徳なり。」の箇所が、これほど文章としての美しさを保ちつつ簡潔に思いを伝える表現があろうとは思いませんでした。 >ひところ、アメリカのaffirmative action「差別撤廃運動」が加熱して、、、      中略 >昭和の中ごろ、天皇陛下が阿波踊りの見物をされたとき、 どちらも初耳でした。 まさに、『「愚者」は賢者より出でて、「不正」は正義より出ずる。』のいい例ですね。 過ぎたるは猶及ばざるが如しなんて誰でも知っている金言なのに、どういう訳かいつの時代でもやらかしちゃう人がいますよね。(私もたまにやらかしちゃう、、、人の事言えない、、、。) 不思議なものです。 今回もたくさん勉強になって本当に楽しかったです。  また今後ともよろしくお願い致します。

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