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山体崩壊しない山
地震で山体崩壊しない山って存在しますか?
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- roureiJinn
- ベストアンサー率33% (5/15)
形あるものは滅す というような意味であれば、山は山でなくなることはあります。 浸食されてなだらかな地形になったり、浸食されて急峻な地形になったりします。 多くの山は、巨大な地震動でもほとんどそのままです。もちろん、棚から器や置物が転落するように、崖面、斜面の一部が崩れ落ちることはありますが、そうしたことは山体崩壊とは言いません。山って、結構強固に固まっていることが多いので、大きな地震で横ずれして断層が出来たような場合も、次の模式図にあるように、切断されてしまうことが結構あります。 https://gbank.gsj.jp/geowords/picture/illust/fault_topography.html この下にあるようなのは、火山の中でも特殊な例です。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%BD%93%E5%B4%A9%E5%A3%8A https://youtu.be/Wv-LxFeQwPI ほとんどの火山は、山容が大きく変化してしまうような山体崩壊はしていません。
- g27anato
- ベストアンサー率29% (1166/3945)
山の形成原因にもよりますが、 殆んどの山は大規模な崩壊はせずに形を維持してます。 (崩壊と呼ぶほどの大規模土砂崩れよりも、山の表面だけが崩れる通常の土砂崩れが多いため。) 先質問では液状化という地下水量と山の地質が地震に関連した場合を答えたものです。 山体崩壊は地下深くまで水量を多く含みやすい地質に大量の地下水が染みこんでいる時に起こりやすいもので、 そこに地震の揺れが加わった場合を想定したのが先質問の回答です。 地震以外で起きた事例もあります。 豪雨や長期間の雨などで地下深くまで染みこんだ水の量が、その山の限界許容量を越えたことが原因だと調査結果で公表されました。 山を形成している地質によって地下に含有される水分量が大きく変わります。 多くは山の基となる岩盤部分に岩石や土砂が降り積もって、その上に山林が形成されてます。 昨年の北海道の地震では、十勝岳の火山灰が降り積もって通常より厚い土砂層が表面を覆っていて、地下水も多く含みやすい地質を形成していました。 そこに起きた大地震の揺れで一気に崩れ落ちたと考えられました。 地震が関連しない事例では地下の岩盤部分がヒビ割れしやすい種類の岩石質だったようで、 その年の天候不順で土砂層を越えて岩盤部分のヒビ割れまで染みこんだ地下水量が限界を超えて、山体を維持できなくなったのが原因だと判断されました。 先質問に該当するものでは、悪天候で地下水量が土砂層より深い岩石部分にも限界一杯に染みこんだ状態に、地震の揺れが加わって土砂崩れより酷い(岩石ごと激流が起きる)「土石流」となり、麓の村落を丸ごと呑み込むという事例もあります。 幾つかの原因が積み重なった時に、大規模な山体崩壊という現象が起こりやすいのです。