- ベストアンサー
「滑らか・円滑」の古語
fumkumの回答
基本は、上代語の「なめ」です。「なめ」が時代と共に変化しながら現代語の「なめらか」になります。 「なめらか」 中古=なめらか・なだらか・よどみなし・ゑんてん(*宛転) 中世=すべやか・なめる・りゅうちょう(流暢) 近世=なめら・ゑんくゎつ 「なめらかなさま」 中古=すべらか 中世=すべすべ・すらすら・するする・するり・つるり 近世=すっと・ゑんてんじざい(*円転自在)・ゑんてんくゎつざつ(*円転滑脱) 「円滑」 中古=なだらか・なめらか 中世=じゅんくゎつ(潤滑) 近世=ゑんくゎつ(円滑) *宛転=よどみなく調子のよいこと *円転自在・*円転滑脱=物事がすらすらと進んで、とどこおらないこと 「ゑんてん(宛転)」など意外と漢語が多いことに違和感があるかもしれません。高校で習う古典は和語の作品が多いのですが、『平家物語』を見ると、漢語の語彙に支えられていると言っても良いほどです。この作品は琵琶の弾き語りを前提としたものですから、その他の作品以上に幅広い層に聞かれたことになります。逆に言えば、漢語を受容する層が意外に広く存在したことになります。 和語に関しては、「なめ」~「なめらか」~「なめる」~「なめら」~「なめらか」と変化しますが、基本の「なめ」は変わっていません。同じ和語なので当然と言えば当然ですが、全てではありませんが、古語の多くは上代から現代まで基本の部分は変化していません。活用語では語幹は変わらず、語尾の部分が時代により変化する傾向があります。
関連するQ&A
- 古語の使い方
よろしくお願いします。 古語の推量を表す「~べし」ですが、形容詞につく場合はどう活用するか教えてくださいませ。 楽しいだろうといいいたい場合は、どうなるでしょうか?よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 日本語・現代文・国語
- 古語の「生(あ)る」の使い方
古語で生まれるという意味の「生(あ)る」というのがあると聞きました。 これの活用を教えてください。 たとえば、「蛍に生まれてこいよ」を古語にした場合、 「蛍に生(あ)れてこよ」でよいのでしょうか? よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 日本語・現代文・国語
- 古語について
古語について調べる宿題を出されたのですが、解らない古語があったのでこちらで教えてもらおうと思い投稿しました 解らない古語とは「念ずな…こそ」というものです。辞書やインターネットを使ってもわかりませんでした。 「念ず」と「な…こそ」という別の古語なのかな、と思い調べてみましたがそれでも駄目でした。 わかる方是非回答よろしくお願いいたします
- 締切済み
- 日本語・現代文・国語
- 「失くしてしまった」を古語にすると何ですか?
お世話になります。 ちょっと急ぎで質問させていただきます。 「失くしてしまった」を古語にすると、「失くさん」でしょうか… また推量混じりの過去だと、どうなるでしょうか。 もうひとつ。 「あるのか?(いやないだろう)」のようなニュアンスの場合は、どう表現するでしょうか。 どうかどうか教えてください。
- ベストアンサー
- 文学・古典
- 古語で「美しい」は、なんというのでせう
竹取物語を習っています。 「うつくしい」は「愛しい」ということ?で、かわいらしいという意味だと習いました。 では、現代語の「美しい」は古典のことばではなんというのでしょうか。教えてもらえますか。古語辞典でも、今の言葉を古語に直したものを調べることができません。よろしくお願いします。
- 締切済み
- 日本語・現代文・国語
- 古語の質問
古語の「かなし」は「愛らしい・愛しい・可愛い」の意味ですが、 では、古語で「悲しい・哀しい」の意味の言葉は何でしょうか? 古語の「おはれ・あわれ」は「しみじみと感傷的な気持ち」の意味なので「悲しい・哀しい」とは違うし。 古語で「悲しい・哀しい」の意味の言葉は何なのでしょうか? 回答お願いします。
- ベストアンサー
- 日本語・現代文・国語
お礼
詳しい解説をありがとうございました。 「なめ」が基本で、時代とともに変化するのですね。 勉強になりました。