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突っ切り加工の挽目向上について
- 突っ切り部(端面)の挽目がすぐに悪くなる問題について
- 鉛フリー快削鋼(SUM)の加工を始めた結果、刃物管理が手間になっている
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挽目がすぐに悪くなる、という事は、当初はそんなに悪くないのかと思いますが、 であるとすれば、切削速度つまり回転数を落とす事で、挽目が悪くなるまでの加工数は延ばせます。 刃先に摩耗して溶着が起こり始める事で挽目が荒れるのでしょう。 ロウ付けバイトという事で、耐摩耗性・耐溶着性はさほど高くないと思われますので、 切削条件もそれなりにすべきでしょう。 切削速度を落とせばサイクルタイムは延びますが、工具交換の頻度が減る事で稼働率はむしろ上がる場合もあります。
はじめまして 私も、最近鉛フリー快削鋼を削り始めて色々と苦労をしている一人です。 質問事項のように鉛快削鋼に比べて刃具の持ちはいいとはいえません。 特に面粗度は非常に悪い印象を受けます。 しかし色々と工夫をすれば鉛快削鋼と変わらない状態まで持っていくことは可能です。 まず初めに材料の選択です。 鉛フリー快削鋼の場合SUM22又はSUM23を使用するか、材料メーカーが新しく開発した鉛フリー快削鋼を使用するか2通りの選択があります。 私の場合、後者の方を選択をしJFE条鋼製のCCC鋼を使用しておりましたが震災の被害で材料ロールの入手が厳しい為、現在住友金属の鉛フリー快削鋼をサンプル手配いているところです。(私どもの知り合いの会社で現在住友金属製の鉛フリー材をかなり使用をしており評価を伺ったところ他の鉛フリー快削鋼よりかは非常に良いとの意見を聞いております) 次に刃具はロー付バイトを使用されているとのことですが、刃具の研磨角度は 変えられたでしょうか。 私もロー付バイトのみ使用をしております。 私の場合、突切りバイトの研削角度は、上面はフラットで鏡面仕上にします。(1000番以上のダイヤモンドホイールで仕上ます) 前角度は20度、逃げ角は10度、側面はバックテーパを1度ずつつけ製品側の逃げ角は6度、材料側は3度とします。(側面の逃げ角の違いは、切削油を入りやすくすることにより刃具の磨耗度を防ぐ為です。) 切削油は、出来る限り塩素入りを使用をし動粘度30くらいのねばい方が刃具に油が絡まりやすくなりよいと思います。 ながながと書いてしまいましたがとりあえず今私が鉛フリー材を削るときに 行っていることです。
お礼
わかり易いご回答ありがとうございました。 弊社で使用する鉛フリー快削鋼は、新日鉄のSUM24EZとなりそうです。住友金属のものは、「良さそうだ!」と言う話は聞いたことはあるのですが、やはりメーカーによりだいぶ切削性に違いはでるのでしょうか?刃物形状についてはこれから実験していこうと思います。
鉛フリーの快削鋼は名前に偽りありで、切削性が良いとは言い難い 材料です。特に定速送りにおいて刃先が独特の異常摩耗を生じます。 ロー付工具では量産加工への対応は難しいと思いますので、コーテ ィングを施した超硬合金インサート(チップ)交換式の工具を使用 することを強くお勧めします。 例えば、 http://www.kyocera.co.jp/prdct/tool/pdf/catalog_cp228.pdf みたいなタイプです。 メーカとしては、京セラ、日本特殊陶業、住友電工、サンドビック、 三菱マテリアルなどがありますので、工具屋さんにご相談してみて は如何でしょう。 (特に、列記した最初の2社がお勧めです) どーしても今の工具を使用しなければならないのであれば、ビビリ が発生しない範囲で、送り速度をupさせるぐらいしか対策が思いつ きません。 昨晩は寝ぼけていました。 2行目 ×定速送り ○低速送り 小形CNC旋盤における高品位が要求されるワークの場合、 外径を百分台の極低速で加工することがあり、この時に 異常摩耗が発生します。 切削速度100m/min,送り0.1mm/revの一般的な切削条件で あれば、紹介したコーテッド超硬合金で長寿命が得られ ます。 と、いうことで、切削条件も工夫して頑張ってください。
お礼
アドバイスありがとうございました。 各社、超硬チップにて実験して、何とか量産加工できるように頑張ります。
お礼
アドバイスありがとうございます。最終的に生産性が向上できれば良いので実験してみます。切削加工初心者なのでよくわからないのですが、一般的に構成刃先を付きにくくしたい場合は、切削速度を上げて温度を上げる方が良いと思っていたのですが・・・・。その辺はどうでしょうか?。