圧縮応力下での亀裂進展について

このQ&Aのポイント
  • 圧縮応力下でも亀裂が進展することはあるのでしょうか。
  • 亀裂の原因がはっきりせず、悩んでいます。
  • ある鋳鋼製の部位に亀裂が発生しましたが、その亀裂周辺は圧縮応力しか発生しておらず、引張応力はかかっていないという状況です。
回答を見る
  • 締切済み

圧縮応力下での亀裂進展について

ある鋳鋼製(SCW480) の部位に亀裂が発生しました。 原因は推定なのですが 8年前に摩耗対策の一環として溶接硬化肉盛を実施 したのですが、現地溶接のため 熱処理をきっちりと出来なかったために (350度程度までしか後熱しなかった)、残留応力が発生して母材に亀裂が 発生したと考えています。 それはよいのですが 問題は その亀裂周辺は 機械稼働時 圧縮応力 しか発生しておらず 引張応力はかかっていないにも関わらず 亀裂が進展して表面に現れてきていました。 (歪ゲージによる確認結果 -20Kgf/mm2程度でした) そこで質問です。 圧縮応力でも亀裂が進展することはあるのでしょうか。 亀裂進展の原因がはっきりせず 悩んでいます。

noname#230358
noname#230358
  • 金属
  • 回答数4
  • ありがとう数4

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.4

疲労における亀裂進展は応力振幅で起こります。たとえ圧縮応力範囲でも 応力変動があれば発生した亀裂は進展します。応力変動があるとバウシンガ ー効果による降伏点の低下が起こり、疲労応力(亀裂発生の応力)は修正グッ ドマン線図で示すように平均応力と応力振幅の大きさに関連します。

参考URL:
http://jikosoft.com/cae/engineering/strmatf07.html
noname#230358
質問者

お礼

ありがとうございます。 修正グッドマン線図の圧縮側は 圧縮-引張で 圧縮が大きい場合のみ と勘違いしておりました。

noname#230359
noname#230359
回答No.3

>摩耗対策の一環として溶接硬化肉盛、、、現地溶接 荷重変動がある箇所のように思われる。面の仕上げはグラインダー程度なのか、土木機械のような使い方で仕上げ無しでしょうか? 圧縮でも静荷重なら、穴のような極端な欠陥はさておき、微少な亀裂は密着して荷重を受け得るので応力集中はほとんど起きないはず。 引張りなら亀裂は荷重を周りに負担させてしまい、応力集中して亀裂が育つことが考えられる。 このように動荷重の片振り、あるいは両振りの荷重は如何? 更に、摩耗対策のコトバからは衝撃も有り得るように思え、面の状態からも不均等な負荷になっているとか、計算や応力実測より悪い状態が次々想定されます。

noname#230358
質問者

お礼

ありがとうございます。 ご想像の通り 衝撃も大きいです。 というよりも 対象がメカプレスであり ほとんど衝撃です。 面も 摩耗しては加工 摩耗しては加工 の繰り返しでした。 不均一な荷重がかかった可能性は 確かに おおいにあります。

noname#230359
noname#230359
回答No.2

>圧縮応力(以下)でも亀裂が進展することはあるのでしょうか。 >亀裂進展の原因がはっきりせず 悩んでいます。 現地溶接であったので熱処理不備による母材亀裂が発生となっていますが、 ? 溶接による母材又は溶接ビードに微小亀裂が発生していた。 ? 溶接後のビード部の仕上げをしなかった、又はアンダーカット等で応力集中が発生し   圧縮応力以下でも微小破壊が発生した。(応力集中は圧縮応力の3倍程度は稀でない) 等々でも発生します。 そして、母材又は溶接ビードの微小亀裂部に、応力集中がまた発生し亀裂が進展したと 考えます。 歪ゲージによる確認結果である-20Kgf/mm2×3(応力集中係数)=-60Kgf/mm2となるように です。 これでは、圧縮応力に強い鋳鋼製(SCW480)でも、圧縮破壊&進展が発生しても おかしくはないと思います。 また、圧縮応力が繰り返し掛かる場合には、片振りの繰り返し荷重となり、一般的な使用法 では安全率をみて許容応力を算出します。 繰り返し荷重の回数が多い場合には、疲労(疲労限度、S-N曲線)で応力を算出します。 圧縮と引張応力が交互に繰り返し掛かる場合には、両振りの繰り返し荷重となり…です。 繰り返し荷重が掛かる場合には、圧縮応力荷重以下でも破壊/亀裂が発生します。 それが、応力集中との相乗効果で、圧縮破壊&進展が発生と付け加えておきます。 疲労(疲労限度、S-N曲線)に関しては、以下のURLがを確認下さい。 http://kousyoudesignco.dip.jp/ZAIRIKI-tukare.html   ↑ 炭素鋼のS-N曲線等 http://www.crane-club.com/study/dynamics/load.html   ↑ 2. 繰返し荷重 等

参考URL:
http://www.nmri.go.jp/eng/khirata/design/ch02/ch02_01.html http://kousyoudesignco.dip.jp/ZAIRIKI-ouryokusyucyu.html http
noname#230358
質問者

お礼

ありがとうございます。 非常にわかりやすい説明で 小生にも理解できました。 圧縮破壊&進展ってあるのですね。 結構 誤解している部分もあったので参考になりました。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

>>残留応力が発生して母材に亀裂が発生したと考えています。 と書いているので 応力腐食割れは理解してると思います 一度われが発生するとその周辺には複雑な応力になるので (圧縮されているということはどっかが引っ張られているっていうこと) 外力が耐久力以下でもわれが進展していきます

noname#230358
質問者

お礼

ありがとうございます。 実は 応力腐食割れは きちんと理解できていません。。 ちょっと勉強してみます。

関連するQ&A

  • 圧縮応力場での亀裂発生・進展に関して

    いつも参考にさせて頂いております. 現在,担当している設備の軸部分に亀裂が発生しておりまして,その原因を調査しております. FEM解析の結果,亀裂発生部分には一定振幅の片振圧縮応力が働いているようです. また,主応力は降伏点を越えています. このような状況で,亀裂が発生・進展することは有るのでしょうか? 亀裂発生に関しては,「片振圧縮・片振引張どちらの場合でも,応力振幅が同じであれば亀裂発生に対して等価的である」という文献は目にしました. (炭素鋼の疲れき裂の発生伝播に及ぼす平均応力の影響:高尾健一,九州工業大学研究報告. 工学,21,47-51,19700600) また,「バウシンガー効果」という現象を持ち込めば,説明できるのではないかと期待しております. 以上,ご教授の程,宜しくお願い申し上げます.

  • き裂進展速度について

    私はステンレス鋼の応力腐食割れについて勉強をしているのですが、何らかの影響でき裂が発生した時に一般的に母材(BM部)と熱影響部材(HAZ部)とではどちらがき裂の進展が早く進むのでしょうか?また応力腐食割れによってどちらがき裂進展しやすいでしょうか??わかりずらい質問だと思いますが少しでも知識のある方はよろしくお願いしますm(__)m

  • 残留応力について

    表面処理について、素人ですが質問させてください。 プレス型を扱っていますが、表面処理(PVD、CVD)を行う際に 母材表面に「残留圧縮応力があると剥がれにくい」と いわれているようですが、 どういった理由でそのような事が言えるのですか? 反対に「残留引張応力があるとダメだ」といわれますが 何故なのでしょうか? 素人な質問で申し訳ないですがご回答お願い致します。 以上です。

  • 応力について

    初歩的な質問ですが、ご教授下さい 丸棒を両端から力を入れて曲げると、弾性限度内では曲がった外側(凸側)は引っ張り応力、反対側(凹側)は圧縮応力が生じます。 ところが、両端を離しても曲がったままであると凸側には圧縮、凹側には引っ張りの残留応力が生じるとありました。 なぜ弾性限度を超えると、応力が それぞれ反対になるのでしょうか? よく意味がわかりません。 よろしくお願いします。

  • 切削による残留応力影響

    冷間鍛造素材(S12C)を旋盤にて仕上げ加工している部品が有ります。 表面の残留応力を何箇所か測定したところ、引っ張りで500~650MPaと言う値が示されました。 現品は冷間鍛造による加工硬化によりHv170~220程度の硬度分布を示しているのですが、上記の数値はこの硬度から推測する引っ張り強度と同じ位の値です。 【質問】 材料の引っ張り強度と同値の残留応力が掛かっている、と言う事はありえるのでしょうか? それとも、測定された残留応力は鍛造の影響ではなく、切削よる引っかきが原因で極々浅い層だけなのでしょうか?切削に伴う残留応力とはどの程度の深さまで達しているのでしょうか? 残留応力の測定にはX線を使用しています。 この場合表面層より数ミクロンの深さの金属原子間距離を計測していると理解します。 旋盤による切削加工はミクロの視点では工具で金属組織をむしり取っている様なモノと考えます。つまり切削加工自体により結果的に素材そのものが持っている残留応力でなく切削加工に伴う応力を測定しているのではないか? と危惧しています。 切削に伴う残留応力に関して、何パターンかトライを行ってみようと思います。 方向性が見えたらまた追記ます。チョット時間を下さい。 色々調べて見ると、切削に伴う残留応力は50μm程度の深部まで影響残っている様です。 その為、表面の残留応力上は素材の影響を反映しない様です。 一般には表面に掛かる応力で亀裂発生を判断する為、深部の残留応力は無視しても良いと聞きました。 しかし実際には表面上の残留応力が同じでも素材違いにより寿命は大きく異なります。この点が疑問です。

  • 褥瘡の応力について。

    褥瘡の発生には、「圧縮応力」「引張応力」「せん断応力」の3つが要因となっているそうですが、関連サイトや教養書によっては「圧力」「圧迫」「ずれ」「摩擦」など様々な単語・表現が飛び交っており、今ひとつ整理が付いていません。 褥瘡において、「圧迫」=「圧力」=「圧縮応力」でしょうか? また、「摩擦」=「引張応力」ですか? 「せん断応力」によって生じる血管や組織の変形が「ずれ」なのでしょうか? どなたか教えて頂けたら幸いです。

  • 引張強度及び許容引張応力と安全率について

    前に許容引張応力について質問した者です。 すいません自分でも色々やってみたんですが、どうもよくわからない事が・・ 紹介されたURL http://www.ssba.or.jp/ http://at.wxw.jp/binran/tbl/MatlAllowableTensile.php では引張応力はSUS316では520N/mm2となっています。 400℃におけるSUS316許容引張応力は83N/mm2 よって安全率は520÷83で6.2・・・ まてよ? SUS316の温度に対する引張強度って400℃では250N/mm2程度であります(ステンレス便覧等参照・・) ということは安全率は250÷83で3? えー・・・良くわかりません・・ 「残留ひずみが1%又は2%残るときの荷重を降伏点とし,降伏強度(σy)又は基準強度(F値)とします。」 と回答いただきました でも引張強度と降伏強度(σy)の関係って具体的にはどういうものなのでしょう? 降伏強度(σy)=許容引張応力ではないですよね? 降伏強度(σy)=温度に対する引張強度? あれ? そもそも温度が高いと安全率が下がるなんてことでいいのでしょうか?

  • 残留応力について

    高温状態で接合された線膨張係数の異なる2つの材料の接合材について、内部に生じている残留応力を求める為に、2つの材料を接合した状態で高温から室温まで冷却する解析を行いました。解析結果を見ると、界面に垂直方向の応力が線膨張係数の小さい方で圧縮、熱膨張量の大きい方で引張になっていました。このような応力が発生する理由を論理的に説明出来ません。界面垂直方向の応力が発生するメカニズムについて教えてください。出来れば、「どのような自由変形が」「どのような拘束によって」抑制されて発生するのか細かく教えてもらえるとありがたいです。よろしくお願いします。

    • 締切済み
    • CAE
  • パイプの引張応力

    縦に設置したパイプを上端固定で下方向に引っ張ります。 材料SUS316、外径10mm、内径9.4mm、肉厚0.3mm とします。 引張荷重は、100Nとします。 計算は、 発生引張応力=引張荷重/パイプの断面積 =100N/9.14mm2=10.94N/mm2 引張強さ520N/mm2に対して約1/50の結果となりました。 設定する荷重が小さいためなのかもしれませんが、この肉厚でも 計算上は余裕であるとの結果ですが、感覚的にこの肉厚で全然問題ないことが不安になりまして、考え方は間違ってないか質問してみました。 よろしくお願いいたします。

  • マルテンサイト化した鉄の残留応力について

    テスト問題で『表面のみが焼入れられマルテンサイト化した機械部品の、表面の残留応力は引張か圧縮か?』とあるのですが、正直全く分からず、ネットでも調べたのですが、この問いに関する情報が得られず困っています。分かる方、教えてください。また、その理由についても教えてください。 宜しくお願いします。