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流動性選好について

「資産需要L2は、市場利子率が下落すると、債券価格が上昇し(1)、債権が割高となり、今後値下がりの恐れがでてくるので、債権需要を減らして(2)、代わりに価値の安定している花柄を持とうとする(3)結果、貨幣需要が増加します。このように資産需要L2は、利子率の減少関数となります。」 (石川秀樹著 速習マクロ経済学 中央経済社 P163) とあります。 利子率低下→債権価値上昇 については、利子率一定の債権の方に魅力が出てきて値が上がるということで、わかります。 しかし魅力が出るというのは、需要が増えるということではないのでしょうか? そうすると(2)「今後値下がりの恐れがでてくるので、債権需要を減らして」という部分とは矛盾するように思えます。 A)この点、何を私が理解していないのか、教えていただけるとありがたいです。 B)あともう一点、もっと基本的部分ですが、債券を売ったら誰かに売るのでしょうから、債権の流通量はは変わらないのではないのではないでしょうか。発行者が買い戻せば減るのはわかりますが・・。 何卒よろしくお願いいたします。

みんなの回答

回答No.3

訂正です。 >10年債なら年利rは (1+r)^10 = S/V あるいは 1+r = (S/V)^10 となる。 と書きましたが、 10年債なら年利rは (1+r)^10 = S/V あるいは 1+r = (S/V)^1/10 となる。 と訂正してください。額面S(円)の10年債をV(円)で購入するなら、10年後に償還されるとき、年利rの複利でV(円)に利子が付き、元利合計でS(円)になるのと同等ということです。

回答No.2

>債権について、(需要があって値段が上がったというより)、利率から換算した場合の債権の価値が上がったので、保有者が売りに出すということでよいのですね。 割引債を考えてください。割引債というのは、額面価格(たとえば1万円)を一定期間後(1年債なら発売の1年後)に償還すると定まっている債券です。その債券をいくらで購入できるか(つまり債券価格)は市場で決まる。額面1万円、償還1年の債券が市場で9500円で販売されているなら、この債券の利子率(利回り)は発売時において (10000 - 9500)/9500 = 0.0526 =5.26% ということになる。一般的には、額面価格S(円)の1年債の割引債の利回り(利子率)rは、その債券の市場価格がV(円)であるとして、 r = (S - V)/V = S/V - 1 あるいは 1+r = S/V となる。10年債なら年利rは (1+r)^10 = S/V あるいは 1+r = (S/V)^10 となる。 したがって、むしろ債券の取引価格(債券価格)が市場で決まり、債券の利回り(利率)は債券価格から計算する感じになる。

spongetak
質問者

お礼

市場の利率と、債権の利率の違いから、債権の価格が決まるというわかり易い例ですね。ありがとうございます。

回答No.1

>利子率低下→債権価値上昇 については、利子率一定の債権の方に魅力が出てきて値が上がるということで、わかります。 しかし魅力が出るというのは、需要が増えるということではないのでしょうか? そうすると(2)「今後値下がりの恐れがでてくるので、債権需要を減らして」という部分とは矛盾するように思えます。 Aについてですが、このあなたの文章(質問)は何か誤解があるのでは? 利子率低下⇒債券価格上昇 まではよい。債券価格が上がるにつれて、債券価格が上がりすぎたと感じる人が増えてくる⇒そういう人は債券価格の下落を恐れて(キャピタルロスを恐れて)債券を売りに出す。つまり、債券から貨幣(「価格が安定している花柄」とは貨幣つまり日銀券のこと)へ乗り換えようとする人が増えていく。利子率の下落につれて魅力が出てくるのは債券ではなく、貨幣のほうです。利子率が下がると、貨幣の需要量が増加する、ということを言っているのです。利子率が下がる(上がる)と貨幣需要量は増える(減る)、つまり貨幣需要量は利子率の減少関数である、ということになる。 B。そうです。一時点のはなしですから、債券の供給量は一定ですし、貨幣の供給量も一定です。

spongetak
質問者

補足

債権について、(需要があって値段が上がったというより)、利率から換算した場合の債権の価値が上がったので、保有者が売りに出すということでよいのですね。

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