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日本人の風呂の歴史

川原 文月(@bungetsu)の回答

回答No.8

こんにちは。 私は、自称「歴史作家」です。 ★「風呂」は歴史的に言うと、文献等で出て来るのは、平安時代に桓武天皇が「空海」と「最澄」を遣唐使として唐(中国)へ派遣をし、この「空海」又は「最澄」が帰国をした時に、 ★仏教の教えの一つに、 「汚れ(穢れ)を落とすことが仏に仕える者の務めである」 と言う考えを持ち帰ったのが始まりと言われています。 ★従って、寺院ではこの頃から「風呂」を設置するようになりました。 ★庶民の間では、例えば、「農作業で身体が汚れてどうしても汚い」、そのような時は川や井戸水で汚れた部分だけを洗い流すだけでした。 ★やがて、仏教が庶民に広まり「汚れを落とす・・・」の教えが信心の一つとして定着すると、そう簡単には庶民の各家に「風呂」を設置することができませんでしたので、近くの寺へ「もらい湯」と称して寺の「風呂」に入るようになりました。 ★寺側も信仰が広まって行くことを喜び、宗派に関係なく積極的に「もらい湯」を受け入れました。また、参詣客にも開放されていました。 ★では、平安時代以前はというと、前述のように汚れた部分だけを洗う、と言う習慣しかありませんでした。 ★従って、例えば貴族など・・・「源氏物語」などを思い描いてみると、身体を洗うという習慣が伝播していませんでいたので、貴族の間では「皮膚病」が蔓延していました。 ★更に、当然のように、現代で言うところの「加齢臭」が漂ったため「香」を焚いたり衣服を何枚も着て匂いを隠す。「十二単」はそのためだった、という説もあります。 ★やがて、鎌倉時代あたりからは武士の家には必ず「風呂」を設置し、庶民も次第に各家庭に「風呂」を設置するようになりました。 ★江戸時代になると、江戸を例にとると、100万人の大都市で狭い江戸の街に押し込められましたので、また、火災予防の観点から庶民の家には「風呂を作ってはならない」というお触れも出ました。その変わりとして、それぞれの町内には「風呂屋」が1軒だけ許可されました。庶民はその「風呂屋」へかよいました。 ★大店で有名になった「三井越後屋」(現・三越)の店員でさえ、町内の「風呂屋」へかよいました。 ★武家の屋敷内には風呂を造ってもよかったのですが、「貧乏御家人」などの屋敷では、いわゆる「五右衛門風呂」で鉄のお釜(風呂桶)を下から燃やして風呂を沸かすものでした。そこで「向こう三軒両隣」。 ★つまりは、例えば、両隣の三~四軒の屋敷が話し合いをし、いわゆる「組」を作ります。そして、輪番に風呂を沸かし組の人たちは「もらい湯」をしていました。 ★なぜなら、当時は「薪代」がべらぼうに高かったからです。 ★また、「風呂屋」も江戸時代の初期には「男女混浴」が当たり前でした、 ★しかし、松平定信が老中となってから、寛政3年(1791)にいわゆる「寛政の改革」の一端として「風紀の乱れ」の観点から「混浴禁止令」を出しましたが、なかなか改善されず、幕府はそれ以後もたびたび「禁止令」を出しています。 ★当時は、庶民は男も女も「陰毛」や「恥部」「陰茎」が見えても、それが「当たり前」と考えられていたからです。 ★完全に混浴を徹底的に取り締まりをしたのは、幕末のペリーが来航して混浴に驚かされてから、幕府が湯屋の主を「犯罪者」として補足する、との禁止令を発布してからです。 貴方の「答え」となっているかは分かりませんが「ご参考」までに・・・。

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