• ベストアンサー

「4よん・7なな・9きゅう」と呼び始めたのはいつ?

いち・に・さん・し・ご・・・は中国の数え方を拝借しており 本来の4、7、9の読み方は「し、しち、く」であると聞きました。 「し」ですと「死」を、「く」ですと「苦」を想起させる、 「しち」は「いち」と間違えやすいなどの諸説により 「よん(よ)、なな。きゅう」も追加されたようですが 日本でこの「よん(よ)、なな、きゅう」を合わせて読むようになったのは いつ頃からでしょうか。 その件にまつわるエピソードなどをご存じでしたら、ぜひ教えてください。 よろしくお願いします。

  • Rozsy
  • お礼率99% (1459/1468)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • staratras
  • ベストアンサー率40% (1440/3513)
回答No.3

日本語の数詞における漢語系と和語系の読み方の併用や、漢語の複数の読みの併用(九の「キュウ」と「ク」)は相当古くからから行われているようです。 万葉集巻三(380)の大伴旅人の酒を讚むる歌「古之 七賢 人等毛 欲為物者 酒西有良師」には「いにしえの 七(なな)の賢しき人どもも 欲りせしものは 酒にしあるらし」という訓が付けられていて、「なな」と読んだと考えられています。この「七の賢しき人ども」はもちろん昔の中国の「竹林の七賢」のことですが、同じ七賢でも「平家物語」のような漢語が多い文章で、「晉の七賢、漢の四晧が住みけん、商山・竹林のありさま」と書かれていれば、当然読みは「しちけん」でしょう。 万葉集巻十六(3827)の有名な双六の歌になると、読み方も2通り考えられています。 原文「一二之 目耳不有 五六三 四佐倍有(来) 雙六乃佐叡」(来の字を欠く伝本もある) 訓読み「ひとふたの めのみにあらず いつつむつ みつよつさえあり すごろくのさえ」 音読み「いちにのめ のみにはあらず ごろくさむ しさえありけり すごろくのさえ」 どちらもちゃんと和歌として成り立つところは興味深いものがあります。回答者の本棚にある書籍では、岩波書店の「日本古典文学大系」(高木市之助・五味智英・大野晋)が前者、講談社文庫の「万葉集」(中西進)が後者でした。 日本の地方の名称としての「九州」の呼び方はもちろん「きゅうしゅう」ですが、この異称として「九国」という言葉があり、この場合は「くこく」と読みます。さらに1922年のワシントン会議において日本を含む九つの国の全権委員が調印した、条約締結国における対中国政策の原則を規定した条約は、高校の教科書など一般には「九か国条約」と呼ばれていますが、この正式な名称は「中国(支那)に関する九国条約」(くこくじょうやく)です。 なお、四を「よん」七を「なな」と読むことが増えたように感じるのは、電話の普及などで一(いち)・七(しち)・四(し)などの聞き間違いを防ぎたいという理由が大きいと思います。 平家物語では二月を「にんがつ」(にんぐわつ)、四月を「しんがつ」(しんぐわつ)と発音していたようですが、これも「語り物」として耳で聞いてリズミカルでわかり易くということからの強調ではないでしょうか。(有名な那須与一の「扇の的」…ころは にんがつ 十八日)

Rozsy
質問者

お礼

ご回答をありがとうございます。 > 日本語の数詞における漢語系と和語系の読み方の併用や、 > 相当古くからから行われているようです。 そうなのですね! 万葉集にまでさかのぼってというのは、本当にびっくりです。 大変勉強になりました。

その他の回答 (3)

  • kzsIV
  • ベストアンサー率53% (238/446)
回答No.4

孫引きは憚られますので、 『日本語数詞の歴史的研究』を 直接、御覧ください。

Rozsy
質問者

お礼

ご回答をありがとうございます。 これですね。 http://www.musashinoshoin.co.jp/shoseki/view/1503/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E6%95%B0%E8%A9%9E%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E7%9A%84%E7%A0%94%E7%A9%B6 一瞬ぎょっとしましたが、目次を見たらとても興味深い内容だと思いました。 知らなかったことが色々学べそうです。 ありがとうございました。

  • kifimi
  • ベストアンサー率72% (425/586)
回答No.2

一つ書き忘れていたので、追記します。 九の「ク」と「キュウ」の違いは、クが呉音で、キュウが漢音です。 呉音は、漢字が最初に日本に伝わった頃に入ってきた発音で、中国南部の発音が基になっています。 漢音は呉音よりも数世紀後、遣隋使や遣唐使が新しく伝えた発音で、都である長安の発音が基になっています。 日本では、呉音・漢音を併用しており、語彙によって読みを使い分けています。例えば「九月」はクガツで、キュウガツとは読みません。「九州」はキュウシュウで、クシュウとは読みません。

Rozsy
質問者

お礼

度々詳しいご説明をありがとうございます。 4を「シ」と読む場合は、7と9も「シチ・ク」と連動して読むケースが多いように思うのですが(例えば、4月、7月、9月) 時計に関しては「4時、7時、9時」が「よ・シチ・ク」とミックスされていることをずっと不思議に思っています。 もし理由をご存じでしたら、ご教示ください。 よろしくお願いします。

  • kifimi
  • ベストアンサー率72% (425/586)
回答No.1

まず、 >いち・に・さん・し・ご・・・は中国の数え方を拝借しており >本来の4、7、9の読み方は「し、しち、く」であると聞きました。 という箇所に、に少し誤りがあります。 和語(古来からの日本語)→ひ・ふ・み・よ・いつ・む・なな・や・ここの… 漢語(中国語からの借用)→イチ・ニ・サン・シ・ゴ・ロク・シチ・ハチ・ク/キュウ… です。 つまり、「本来の4,7,9の読み方」は、「よ・なな・ここの」です。 そして中国の読み方を借りてきたのが「シ・シチ・ク/キュウ」です。 本来は、和語は和語、漢語は漢語で読むものです。例えば、「一人」の読みは、「ひとり」と「イチニン」があります。和語だと、ひとり、ふたり、みたり……となり、漢語だと、イチニン、ニニン、サンニン、…となります。 イチ・ニ・サン・よん・ゴ・ロク・なな・ハチ・キュウ……と、和語と漢語を交ぜて使うのは、仰るように、「死」の連想や「イチ/シチ」の混同を避けるためだと言われています。 「四人」=シニン=死人!?となってしまいますものね。 例えば京都の「七条」は、本当は「シチジョウ」ですが、イチジョウ(一条)やシジョウ(四条)と紛らわしいということで、市バスのバス停アナウンスでは「ななジョウ」と読んでいます。

Rozsy
質問者

お礼

ご回答をありがとうございます。 すみません、私の書き方が曖昧で誤解を招いてしまいました。 「和語の読み方を、漢語の読み方にまぜて使用するようになったのはいつごろでしょうか」 という意図でした。 「ひ・ふ・み・・・」は「ひとつ・ふたつ・みっつ・・・」を簡略化した読み方だと思っていたので「ひ・ふ・み・・・」が原型と知り、 とても勉強になりました。 どうもありがとうございました。

関連するQ&A

  • 死の概念は二分すべきではないのか

    一度この場でお披露目していますが怖い怪談です。 非業の死の解釈です。 死後があり、彼岸にわたるならば、そこでは誰もが業因がないことを悟り苦もないであろうと考えます。この非業が判るゆえに安らかな死を迎えるならば、それが非業の死です。 念を押して説明しますが、非業の苦痛でなく、業そのものの苦痛です。良性の業をあるようですが、ならばそのような業を失う苦痛でもあります。 ところが未だ現代にでも業がまかり通っているゆえに、苦痛に満ちた死を想起して実際にそのような死を迎える人もいます。 非業の死に苦の響きがあるのは「死」の一言で生得的に、この世に生を受けたものなら誰でも、本来の死が直感できるゆえに、業があげる痛みです。死が苦痛でなく業が苦痛です。 現代の死の(観念でなく)イメージではこの死を知らない業の痛みが死のイメージに二重写しになっています。そして本来の死は宗教的な言葉で「往生」と表現されています。 本来の死がないがしろにされ違う解釈がなされています。 ならば、苦痛を伴う恐怖の死は「死」ではなく別の解釈をすべきではないでしょうか。 その偽者の死は生きている間だけの幻であり、死を知らぬまま生きる生き様です。 むしろその生き様をもって「屍」の字を当てて解釈するのもいいかも知れません。ゾンビのことです。 宗教論争をするよりも概念を二分するほうが簡単ですっきりします。 いかがでしょうか。

  • 死の概念は業を境に二分して解釈できる。

    死の概念は業を境に二分して解釈できる。 死後があり、誰もが彼岸に行き着くならば、そこでは誰もが業因がないことを悟り苦もないであろうと考えます。このように彼岸に置いて非業が判るゆえに予め安らかな死を迎えるならば、それが非業の死です。 ところが未だ現代にでも業の観念というか噂の類が、まかり通っているゆえに、(これは信仰ゆえでしょうか?)苦痛に満ちた死を想起して実際にそのように見える死を迎える人もいます。 そして冒頭に戻り死後があるならば彼岸は非業です。 非業の死に苦の響きがあるのは業があるとする者が良性の業、(功徳とも言う)を失う事を恐れる「苦」です。 現代の死の(観念でなく)イメージでは、死のイメージがそのように業の痛みに覆い隠されて判らなくなり、何が苦痛であるかについて、死ぬ事に勘違いというか濡れ衣のような間違った解釈がなされています。そして本来の死は宗教的な言葉で「往生」と表現されています。 本来の死がないがしろにされ違う解釈がなされていることになります。 そうであれば、業とは、その論は無であり虚構であると、理解しない業の信奉者が想起する苦痛に満ちた死にざまであり「死」を知らぬ妄想でありましょう。 社会を見聞した限り死を知らぬものは生をも知りません。 その姿は屍であり、死を知らぬゆえに屍のまま地獄のごとき娑婆を徘徊するのです。 まさにそうであり娑婆世界観を徘徊するものは屍をさらしその自らの姿を悲しむのみです。 そうしてお釈迦様がその悲しみを理解する慈悲を発露して救ってくださるのを待ちます。 ところがお釈迦様はすでに入滅していると伝承されています。 ますます屍のままの生きざまを体現するのが仏教の祈りでしょう。 信仰のうち訳は無いものすがりのとりすがり教団以外ではありません。 生きながらに入滅し、娑婆とおさらばする事をお勧めします。 業を「そんなもんありゃしねー」と理解できないものの死のイメージとは苦が付きまとったまま屍のごとく生きる事です。 死の概念とはそれとは別の喜び。 そして、業を信奉する者は死を知らず屍の概念をもって死を汚す。 以上に、伝統的概念をもって論説してください。 哲学的思索の助けを募集する質問です。

  • 魯迅の決意

    魯迅は、日本に医学生として留学中、 「医学より、中国人の精神改革が急務」 と、文筆活動を開始した。 と言う事になっておりますが、 そう決意したキッカケを知りたいのです。 諸説あるようですが、 なるべく、説得力のあるエピソードを 教えて下さい。 または、史実ありのまま、でも結構です。 以上、よろしくお願いいたします。

  • 中華人民共和国の中国と日本の中国地方の由来について

    日本の中国地方に住んでいますが、時折中華人民共和国の中国と混同することがあります。どちらも通常同じ中国ですがその名の由来になにか共通点でもあるのでしょうか?そもそも日本の中国地方はなぜ中国とよばれるのでしょうか?なにかまたおもしろいエピソードなどご存じの方お教えいただければ幸いです。

  • 韓国食事のスプーン

    韓国ドラマを見ていると、食事にスプーンを使用しています。 このスプーン使用は何時頃から一般化したのでしょうか? 本来は中国・日本同様にハシを使用していたはずですが?

  • 古代中国語の数え方「いち・にい・さん」はいつから?

    日本語の数え方は主に2つあって、 本来の日本語・和語由来の「ひい・ふう・みい」と 古代の中国語・漢語由来の「いち・にい・さん」があることはわかりました。 現在では漢語中心で場合によって和語入り乱れです(しかし混在は本質問とは関係ありません)。 ググって「古代の中国語・漢語」の数え方があとから入ってきたという事だけわかりました。しかしいつ頃入ってきたのかわかる資料は見当たりませんでした。 私のおじいちゃんの世代はものの数を数えるときに「ひい・ふう・みい・よ」と数えていました。なので古代の中国語・漢語の数え方が日本に導入されたのは近代になってからなのかな、昭和くらいになってからなのかな、そんなに新しいの?江戸時代にはなかったの?と疑問に思いました。 「古代の中国語・漢語」の数え方が日本に導入されたのはいつごろか。 この点について教えてください。よろしくお願いします。

  • 流行語大賞主催団体は何処ですか???

    日本死ねの大賞の件でユウキャンは「協賛の立場ですので意見できない」と発言しています。 「日本死ね」の件での発言と思うが・・・ 主催団体をご存知の方教えて下さい。

  • 中国で「縁起の悪い数字、イメージの悪い数字」といえば?

    日本では4、9、42、44、49等が挙げられますが、中国ではどの数字でしょうか? 中国でも「4=死」という連想の為に縁起が悪いとは聞いたことがありますが、出来るだけ定番の数字以外で御願い致します。 御存知の方は御回答を宜しく御願い致します。

  • 日本料理はいくつの系統に分けられるの?

    中国には4大有名料理として「川菜(四川料理)」、「粤菜(広東料理)」「魯菜(山東省料理)」「京菜(北京料理)」(4つめの北京料理については諸説あるとか?)があるそうです。現在中国に住んでいる友人から、日本料理にも中国料理に匹敵するようないくつかの系統がありますか?あれば教えてください、という質問を受けました。現在世界の料理をテーマに卒論を書いているそうで、今、日本料理に取り組んでいるそうなのです。一般的に考えれば「関東風」「関西風」と2つに分けられるのかなあーと思いますが、専門外で私にはよく分かりません。知識のある人ぜひ教えてください。また日本料理に関してよくわかるサイトがありましたらを教えてください。(日本料理に関して中国語または英語で詳しく紹介しているサイトをご存知の方はぜひ教えてください。)

  • 日中 海上連絡メカニズム構築。

    先般の中国のフリゲート艦より、海自の艦船に向け、レーダー照射が行われた件ですが、日本側と中国側も『海上連絡メカニズム』と言うものを、両国で構築せねばならない事で、中国側も同意の方向だそうですが、この事自体、中国側から見れば、かなりの譲歩と受けてよいのでしょうか?本来、こうまで問題が拗れる事も無く、日本がすんなり譲歩すると、甘えた考えでいた中国が、思わぬ反撃を食い、思惑通りに行かなかったと言う事は、これだけで日本側の勝利と受けてよいのでしょうか?