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マクドナルドの凋落・転落の原因は何だったんですか?
今は少し持ち直したような気もしますが、結局、マクドナルドが凋落した原因ってなんだったんでしょうか?
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日本マクドナルドを創業したのは、藤田田(でん)氏という方でした。日本初上陸は1970年代だったと思います。 70年代から80年代にかけて、マクドナルドって「オシャレなハンバーガー屋さん」というイメージだったんです。今のスターバックスみたいな感じですね。「アメリカから来たオシャレな店」だったんです。「銀座のマクドナルドでハンバーガーを立って食べる」っていうのが流行だった時代が確かにあったんです。 時代は流れてバブル崩壊後、世間では「価格破壊」というものが起きました。デフレの到来ですね。それが失われた二十年になるわけですが、消費者の立場からいえばモノの値段が安くなるっていうのはむしろ歓迎ですよね。 その価格破壊の先頭を切っていたのがマクドナルドだったんです。100円バーガーなんてのを始めたのです。 これがもうものすごい大成功を収めました。お客さんがこぞってマクドナルドに押し寄せたのです。これがどのくらいの威力があったのかというと、あのモスバーガーも危うく潰されかけるくらい追い詰められたほどです。もうね、波動砲なみの破壊力でしたよ。中小のハンバーガーチェーンはどんどん潰されたんです。 そしてこのときに藤田田氏が推し進めたのが、「店舗拡大戦略」でした。とにかく、あちこちにどんどん出店していったんです。それでもさばけるほどにお客さんが押し寄せていたっていうのもあることは、ありました。 だけど拡大戦略は当然岐路に立たされます。出店にかかる費用や家賃が負担になったのです。ついでにまたマクドナルドブームも終焉を迎え、お客さんの数も減っていったのです。こうなるとむしろ針は逆回転し始め、費用がかかるのにお客さんが少ないという負のスパイラルに陥ります。 このタイミングで、藤田田氏は失意のうちに辞任。確か辞任してから1年経つか経たないかで亡くなられたと思います。モーレツサラリーマンの代表みたいな半生でしたね。 カリスマ的な指導力があった藤田田氏が亡くなったことにより、マクドナルドはアメリカの本社の意向が強く反映されることとなりました。藤田氏は、これは日本の市場には合わないと思ったことはアメリカ本社の要求もはねつけていたそうですよ。 ところが日本人の食に対する考え方を知らないアメリカ本社が出たとこ勝負の思い付きでアレコレ口出ししてくるものですから、日本マクドナルドは迷走し始めます。そもそも論でいうとアメリカでもマクドナルドはもうウケなくなっていたのです。アメリカでも「スローフード」とか「ロハス」とか「高級ハンバーガー」の人気が出てきましたからね。 んで、マクドナルドは再建に向けてアップルコンピュータの社長だった原田泳幸氏をCEOに迎えるのですが、いくら優秀な経営者とはいえ、コンピュータ製品と食べ物じゃジャンルが違いすぎます。飲食の経験がない原田氏は「日本人は食い物にはうるさい」っていうのを分かっていなかったんですね。結局数字上は良くしても、数字に現れないブランド価値っていうのを迷走させたままCEOを辞任することとなります。 結局、じゃあ何がマクドナルドを凋落させた原因になったのかというと、それは「価格破壊を伴う大量出店戦略」だったといえます。それが「マクドナルド独り勝ちの勝因」でもあったのが誠に皮肉なことです。 その頃、「勝ち組・負け組」という言葉が流行語になりました。その勝ち組の象徴だったのが、マクドナルドとあのシャープだったのです。マクドナルドは価格破壊を起こすことで、シャープは液晶事業に注ぎ込むことで短期的には大勝利を収めましたが、皮肉なことにそれがやがて自分の首を絞めることになったのですね。
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- ithi
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dzeko さん、こんばんは。 マクドナルドのハンバーガーのパテ用に作られた肉が実は中国の工場でぞんざいに作られていることが判明して、(ネット映像で)公開されたため、世論が大騒ぎ、会社が存続できるかどうかの瀬戸際まで追い込まれた事件がありました。信頼回復のために社長を更迭して頑張っていますが、うまくいっているかどうかは不明です。私も10年くらい前までは盛んに言っていましたが、もう行っていないです。
お礼
ずっとオーストラリアの専用牧場の肉みたいな宣伝をしていたような気がするんですが、あの緑肉にはびっくりしましたね
ファーストフードが増えたからでしょう。 マクドナルドができる前、 日本にハンバーガーありましたか? 一杯、500円近くするカフェが 増えましたが、あれも戦略でしょう。 日本人て洋風なものに 付加価値をつけることが 良く分かりますね。
お礼
ありがとうございます
- potatorooms
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経営権をアメリカが握ったから。 この時期、日本だけでなく、世界的に失敗をしていました。その中で、特に日本がひどく落ち込んだのは、言い換えると、「日本」マクドナルドの経営が特にうまかったからでしょう。 言い換えると、アメリカ本社が経営権を握ってからの日本マクドナルドの戦略はひどかったらということかと。 日本法人や日本企業が持つフランチャイズ権を、本国が取り上げたケースで成功した例ってほとんどないんじゃないかな。 ナビスコとイソジンが昨年からこれをやってるけど、うまく要ってる気配がないし。 マイクロソフトって、日本法人の経営権を奪うとき、数年間社長を置かずに無策のママ放置しましたが、これくらいしないと難しいのかも。
お礼
なかなか日本に合ったやり方というのができないのですね
- E-1077
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コストを重視した結果、原材料費をケチり、腐った肉を使っていたという事実が判明したことが大きいと思います。腐った肉を使えと指示したことはないでしょうが、現実にはそれが流通してしまったということで、現地の管理などがずさんだったことがわかってからは、マクドナルドは落ちていきましたね。 また、セット料金などの改定や、客単価を低く設定しすぎたため経営難になり、いくつかの商品で価格を改定しましたが、時すでに遅かったようです。 ファストフード店が増えてきており、独占販売状態だった過去を忘れられなかったのも、要因の一つだと考えられます。
お礼
味は低下して値段は高くなるばかりだったので、すっかり行かなくなりました
お礼
アメリカが入ってきてグダグダになったんですね・・・