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悪性リンパ腫 ステージIV NK細胞療法
父(62歳)が悪性リンパ腫ステージIVが一年前にみつかり、抗がん剤治療開始しました。2クール終了後のCTで少し小さくなっているということで、8クールまで終了しましたが、2クール時と大きさが変わっていなかったそうです。 大きくはなっていなかったので、多少抗がん剤の意味もあったのでしょうが・・・ NK細胞療法 を検討しているようです。自由診療で高額なのですが・・・ 効果はあるのでしょうか?経験された方、話を聞いたことある方、ご意見お待ちしてます。 人それぞれと言われるとそれまでですが、様々な意見を聞きたいです。
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NKに限らず、免疫療法というのは、 未だに研究段階から抜け出せずにいます。 免疫療法を紹介している記事などを見ると、 とても良く効くように思えます。 良く効いた実績も数多く報告されています。 しかも、ちゃんとした医師から報告されているので、 実態不明のサプリメントとは違って、 医学的に間違いなく効いた症例が数多くあるのです。 にもかかわらず、未だに、研究段階から抜け出せないのは、 なぜなのか? それは、全体的見て、現在の治療方法よりも優れていると 評価できない、つまり、現在の抗癌剤などの治療方法よりも効く という証明ができていないからです。 どうして、なのか? 免疫療法では、免疫細胞ががん細胞を探し出して、 確実にやっつける、という説明をしています。 なるほどと思います。 しかし、効かないのは、なぜか? それは、がんが、ウィルスなど違って、高度な細胞だからです。 がん細胞は、免疫細胞から攻撃されると、 防御機能を発動するのです。 一つは、免疫細胞ががん細胞を探し出すシステムを 感知して、がん細胞であることを隠す。 もう一つは、免疫細胞によって破壊された部分を捨てて、 別の部分の機能を上げて、生き残る。 この2つの機能を発動するから、免疫細胞が効かない、 または、効かなくなる例が多いのです。 免疫細胞でがん細胞を叩く研究をはじめたころは、 がん細胞がこんな機能を発動するとは予想できず、 このことが分かったのは、最近のことです。 だから、最新の研究は、 上記のがん細胞の防御システムをどうやって突破して、 免疫機能にがん細胞を攻撃させるか、 という研究に移っています。 なので、従来の免疫治療を受けるしかないのですが、 上記の2つのがん細胞の防御システムを突破して、 効くかどうかは、まさに、賭けでしかありません。 本当に、がんがなくなるのは、 10人中1人ぐらいと思ってください。 それでも、他に治療法がないならば、 この方法に頼らざるを得ない場合もあるでしょう。 それでも、知っておいて欲しいことがあります。 それは、免疫治療には、「不変」という困った状態になることが あるということです。 不変というは、がんが大きくも、小さくもならない という状態を言います。 もしも、この段階で、免疫治療をやめると、がんが再び 大きくなってくる可能性が高いのです。 しかし、続けるには、高額な治療費が必要です。 つまり、金の切れ目が命の切れ目になるという 残酷な状態になる可能性がある、ということです。 よく効いて、がんがなくなれば、万々歳。 無効で、がんが大きくなっても、 やることはすべてやったと、あきらめがつく。 しかし、不変は、「ひょっとしたら、 次回の治療は効くかもしれない」という思いを 断ち切ることができず、あきらめがつかないのですよ。 はじめたことをやめるのは、 はじめる時よりも、決断が難しいだけでなく、 その決断は、とても厳しい結果を招くとわかっているだけに、 決断できないのですよ。 このようなことを考えて、がん患者ご本人と ご家族が十分に話し合いをして、決めてください。
お礼
遅くなりましたが・・・ 回答ありがとうございます。 がん細胞ってとってもおりこうなのですね。ビックリしました。 研究段階から抜け出せないのですね・・・ 断ち切ることができずってのはずしっと響きました・・・金の切れ目も・・・ 家族でじっくり話し合ってみます。自由診療せずに医者にまかせるも一つの選択肢ですよね。