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時代劇で登場する剣道のシーンの歴史的な分析
- 時代劇番組で剣道の流派の道場が関係するシーンが登場することはよくあります。
- 特に被害者側か悪の一味側に関わらず、流派の道場には「香取大明神」と「鹿島大明神」を書いた掛け軸が神棚の真後ろに飾られることが多いです。
- 時代劇の歴史監修の観点から見ると、このようなシーンは半分は架空であり、もう半分は実在していた可能性があります。また、現在実在する剣道の道場でも同様の掛け軸が飾られている可能性もあります。
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>「香取大明神」と、「鹿島大明神(鹿嶋大明神)」を、書いた2枚の掛け軸が、神棚の真後ろに、飾られてるが、時代劇番組の歴史監修の点から見たら、どうなのか? ほぼ間違いはありません。 ただし、規模が大きな稽古場のレイアウトです。 弟子の数が増えれば、稽古の状況を見渡す必要があり床の間のような一段高い場所が設けられていました。 床の間のようなレイアウトですので、背後の壁に掛軸がわりに武術の神様とされた香取大明神と鹿島大明神の名前が書かれた軸が飾られていました。 普通の掛軸も床の間が広ければ二福懸けられます。 道場に神棚を置くようになったのは明治以降の習慣です。 >現在実在する剣道の流派の道場でも、時代劇番組で登場した、問題のシーンの様に、飾ってるのか? 一般にはありません。 伝統的な道場でも神棚がある程度です。 道場主の趣味で飾っている所はあるかもしれませんが具体的には知りません。 蛇足 「幕府内での剣道の師範つまり、先生になる事が、幕府からの任命により、決まった。」 ???? 幕府直轄の道場などありませんでした。 御槍奉行、御持筒頭、御弓頭、御鉄砲方、など戦闘時の役職はありましたが、武芸の稽古師範などはありませんでした。 軍事訓練を目的とする陸軍奉行、歩兵奉行、騎兵奉行などは幕末に洋式軍事訓練が必要になって急遽設けられたものです。 武術は武士たるものの必須要件です。身に着けるか否かは本人次第です。 寛政の改革では文武文武と奨励して嫌われました。 各大名家(藩)に御流儀と呼ばれる藩主が学んだ流派はありました。 とは言え武術の流派は多数あり、どれを学ぶかは藩士に任されていました。 参考 諸藩武術流派一覧表 ikkansai.kakurezato.com/syohan.htm 江戸幕府すなわち徳川家の御流儀は柳生流で将軍の師範は柳生藩の藩主が務めていました。 逆に言えば将軍の師範は大名がその任にあたっていたということです。 これを幕臣が変更することも追加することもありませんでした。 参勤交代で江戸へ出てきた連中で真面目な人は道場に通っていました。 この際に、ここの道場へ行けという藩邸内での推薦はあったでしょう。 この推薦があるかないかで道場が繁昌するかどうかですので、これを受けるための争奪戦があったかもしれませんが、幕府が関与するようなことはありませんでした。 幕臣の中には、個人的に肩書きを利用して添え状として一筆書くような事はあったでしょう。 譜代大名というのは江戸城内では官僚つまりお役人です。 大名ですから上記のような御流儀は持っていました。 いかな幕府でもこれにまで口出しすることはなかったでしょう。 尚、道場とは言われずに稽古場と呼ばれていました。 道場は明治以降の用語です。
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- nekosuke16
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「香取大明神」と、「鹿島大明神(鹿嶋大明神)」 香取神宮の祭神はフツヌシ、鹿島神宮の祭神はタケミカヅチという日本神話に登場する神であり、双方武神(戦いの神)です。 フツヌシはスサノオ(天照大神の弟)がヤマタノオロチを退治した時の霊剣フツノミタマを神格化したもの。 タケミカヅチは、天孫降臨の折、天上の神々が地上世界を治める旨、地上の神であった大国主命と折衝する中で、挑みかかってきたタケミナカタ(大国主命の息子)に対して、片腕を白刃に変え、諏訪に追い払った日本神話界の最強の武神です。 香取、鹿島の両神宮は、伊勢神宮と共に神宮を冠する名刹であり、その歴史は7~8世紀まで遡る古刹でもあります。 「香取大明神」と、「鹿島大明神(鹿嶋大明神)」のフツヌシとタケミカヅチは、あくまで日本神話の中の神々ですが、時代劇に登場する剣道場に掲げられる掛け軸には、戦いの神様という意味で不自然ではありません。 また、武神にとって、流派などは全く無関係なものでしかないからこそ、どこの道場でも同じ光景があるのですね。 ※ 神様には漢字表記がありますが、難しいものはカタカナで表しました。
お礼
遅くなりましたが、勉強になりました。
お礼
「最初の方の回答と、合わせたのが、求めた回答だが、より詳しい回答だったので、 BAにしたい」と、思います。 又、質問した時は、よろしくお願い致します…。