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夢の心理学

夢、心理のメカニズム。 1 これは見ようとして見られるものではないですよね? 2 夢を見たのに、起きても夢を見たという意識がないことはありますか? 3 夢って実際は起きて意識したり思い出したりするときに、 編集したり解釈したり何かを当てはめているとことって多いのではないでしょうか?

専門家の回答 ( 1 )

回答No.1

こんにちは。 読ませていただきました。 1.必然性があれば見ることが出来ますし、繰り返し夢に出てくるテーマのようなものがあったりします。 2.あります。夢は普段意識によって意識化されないようにしているものですから、意識が強いと起きた途端に忘れるということがあります。 3.もちろんそうです。編集したり解釈したりということはよくあることですが、大切なのは、なかったことにしたり、ねつ造したり、意図的に忘れようとしたりしないことです。 ところで・・・。 夢の記録としてはエジプトの時代からありますが、生涯にわたって夢の記録をつけ続けた最初の人というと、鎌倉時代の華厳宗の僧侶明恵上人がほぼ最初だといわれています。 明恵上人は明治期まで日本人の政治制度の根幹であった御成敗式目の思想的支柱を与えたといわれ、彼の伝記は江戸期のベストセラーであったというように、日本人の歴史に大変深いかかわりのある僧侶です。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%81%B5 彼は当時から大変な名僧の誉れ高く、明恵が座禅をする姿を見たものは、たとえ百鬼物の怪の類であってもありがたがって涙したという言い伝えもあるほどですが、彼の伝記を読むと、生まれる前の母親の夢に始まり、最晩年に至るまで、ほぼ夢の記録でおおわれており、彼の夢の日記「夢記」からの引用であふれています。 この夢の記録を分析した心理学者の河合隼雄氏は、以下の点のような大変優れた夢の分析の姿勢に驚嘆したといいます。 1.まずどのような些細な夢であっても等しく扱い、排除することがない。 2.現代の夢理論から見ても合理的な解釈であり、過去の解釈に囚われていない。 3.不思議なこと、非現実的なことに対しても、評価の態度を変えない。 4.夢との対話を通じ、自己との対話を謙虚に行っていること。 5.夢の解釈に際して、きわめて主体的能動的に取り組んでいること。 一言でいえば、明恵にとっては、夢もまた現実の一つであり、夢を夢として片づけない一貫した姿勢を生涯にわたって堅持し続けていた点です。 この姿勢は僧侶としての彼の姿勢にも表れており、「長き世の夢を夢ぞと知る君や さめて迷える人を助けむ」として生涯にわたって戒を守り続け、臨終の最後の言葉は「我、戒を護る中より来る」といったそうです。 私たちは夢をふしぎとかたずけず、能動的に夢に取り組み、自らの生を豊かに生きたいものですね。 このこと、どうか、ゆめゆめお忘れなきよう。 応援してます。

krya1998
質問者

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ご回答ありがとうございました。

吉田 修(@osamucom0409) プロフィール

産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会) 吉田修(株式会社Dream・Giver) ■ご質問者・みなさまへ■ コーチング最新メソッドを使い、自分でできる、気持ちの切り替え方法をご提案しま...

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