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いずも型護衛艦、通常空母転用は無理?
いずも型護衛艦、見た目は航空母艦ですがヘリコプター搭載型空母との事です。 そこで通常空母転用は無理?甲板の厚さから戦闘機の離発着は無理とか聞きました。 さらに垂直離発着用の戦闘機は燃料消費からいまだ現実的に空母運用はできないという。 そこで将来的には戦闘型空母転用を目論んでいるのでしょうか?
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>そこで将来的には戦闘型空母転用を目論んでいるのでしょうか? 御質問は上記の部分ですよね。 では回答ですが「全く目論んでいません」 理由は「空母に転用する必要など全く無い」からです。 >そこで通常空母転用は無理?甲板の厚さから戦闘機の離発着は無理とか聞きました。さらに垂直離発着用の戦闘機は燃料消費からいまだ現実的に空母運用はできないという。 この部分は従前の McDonnell Douglas (現 Boeing) AV8B Harrier II という V/STOL (垂直/短距離離着陸) 戦闘攻撃機を運用する時代での話です。 勿論、空自が導入を計画している Lockheed Martin F35A Lightning II の STOVL 型 (離陸は短距離滑走、着陸のみ垂直着陸する形態) である F35B も高温の排気が下向きに排出されますので、高温排気対策が施されていない Asphalt 甲板では Asphalt や熱で柔らかくなった上に大重量の機体がドカンと着艦されてはたまったものではありません。 そもそも空自が導入する F35A は垂直離着陸が可能な F35B ではありませんので、従来の Helicopter や陸自が導入計画を進めている Boeing V22 Osprey とは異なる Jet 戦闘攻撃機を離着艦させる空母を建造したり、空母に改造したりする計画などありません。……海自も Boeing V22 Osprey を対潜哨戒攻撃機として導入する計画など、未だに持っていませんし。 「空母に転用する必要など全く無い」もう 1 つの理由は「無人機が一般的になるから」です。 無人機は有人機に較べて遙かに小型軽量ですので、何も有人機のように長い離陸滑走距離を必要とはせず、小型の発射機 (Catapult など) から簡単に射出できますし、Rocket Booster を抱かせれば何処の海上からでも射出可能、更には回収も近接誘導無線に反応して自動的に開く Parachute 制動でも行って網に突っ込ませれば回収できるほどですので飛行甲板など必要ありません。 無人機は常時 Remo'Con' 操縦する必要などなく、事前に観測された目標位置まで GPS 誘導で飛び、目標を認識したら自前の航法 System で攻撃運動が可能です。……有人制御するのは攻撃するか否かの最終判断を人に委ねているからであり、始めから攻撃すると決まっていれば人が遠隔操縦する必要などありません。 撃墜されても戦死する搭乗員などいませんし、多少高度な技術を要する機体でも有人機に較べれば安価な小型軽量の機体ですので、わざわざ大金を弄して有人機の離着艦が可能な空母を建造したり空母に改造したりするぐらいならば無人機の射出回収機器を既存の甲板上に組み立てれば遙かに安価で実効力の高い戦力増強を行うことができます。 その無人機の開発技術は、実は日本は世界でも Top Level にあります。 田畑に農薬を散布する無人 Helicopter は世界に先駆けて YAMAHA 発動機が商品化し、高い実績がありますし、Jet Engine を搭載した無人機も防衛省の技術開発本部では疾うの昔に開発済みです。 http://reich.at.webry.info/201001/article_2.html 上は F15J 戦闘機から射出して基地に帰ってくる形態の Jet 機ですので総重量 1t にもみたないものですが Stealth 性能を考慮して設計されており、この大型版で Rocket Booster に乗せて護衛艦から射出し、護衛艦や対潜哨戒機などから発射される ASM/SSM (空/艦 対 艦/地) Missile を精密誘導支援して国内の基地に帰ってくる高速高機動 Stealth 戦闘攻撃型無人 Jet 機を作れば空母など不要でしょう。 日本は米軍に取って代わって地球の裏側まで機動艦隊を派遣したり地上部隊を送り込んで戦争を主導しなければならない立場の国ではなく、海外派兵するにしても国連部隊の一員としての支援しかしませんので有人機を離着艦させる空母は必要ありません。 また日本近隣諸国との戦闘を考慮するのであれば日本列島という浮沈空母が既にありますので、空母を持つ必要はなく、護衛艦や航空機からの攻撃を確実なものとするための支援制御 System としての無人機を射出 (帰投は地上基地或いは網捕獲で O.K.) する装置を既存の護衛艦に搭載すれば済む話です。 まぁ日本が国連安全保障理事国にでもなって戦争を主導する立場にでもなれば話は変わるかも知れませんが、現時点ではそんな事は有り得ませんし……。 軍事 Mania の夢みたいな発想ではなく、今の日本に何が必要なのかを現実の情勢から考えれば直ぐにでも答えが導き出せるものではないかと思いますが……(^_^;)。
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>そこで通常空母転用は無理?甲板の厚さから戦闘機の離発着は無理とか聞きました。 最近の戦闘機は翼が小さいので離艦時に相当な速度が必要です。 つまりカタパルトが必要です。 着艦時にも着艦速度が早いので、ワイヤーなどでひっかけて強制的に止める必要があります。 (ロシアは中国に中古船体は売ってもこの装置は売りませんでした。後から気がつた中国がスッタモンダしたあげくにどうにか手に入れたようです) プロペラのゼロ戦時代とはだいぶ違います。 甲板の補強だけではなくこの二つの装置を付けるのに大改造が必要です。 逆に言えば、大改造してやれば転用はなんとかできるようにはなります。 >そこで将来的には戦闘型空母転用を目論んでいるのでしょうか? 空母という船型は小回りが利きにくい上に広い甲板をもっている為に極めて攻撃に弱い艦船です。 つまり一隻で出撃すると忽ち餌食になってしまいます。 この為に護衛船団が必要です。 潜水艦を寄せ付けないための駆逐艦とか、ミサイルを撃ち落とすイージス艦とか、近接する敵艦を駆除する巡洋艦とかやたらに必要です。 場合によっては陸上からの支援戦闘機も必要です。 この他に本来の攻撃用の艦隊も必要です。 つまり空母を有効に機能させるには大船団が必要だということです。 どこの国も限られた数の空母しか所有していないのはこの為です。 空母を一隻だけ作っても実用性は限りなく零です。 中国のようにただ見栄だけで持つのなら別です。 防衛省のみならず政府も見栄のために費用を予算化する度胸はないでしょう。
- dragon-man
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今に自衛隊はそんな悠長なことをしていられる装備予算を持っていません。なけなしの予算で必要最小限の装備調達しています。前の大戦で、海軍は商船用の船舶を空母に改造したことがありましたが、追い詰められての苦肉の策です。実際には役に立ちませんでした。そんな発想では近代戦を戦えないことは自衛隊幹部がよく知っています。そんな愚かな目論見をするわけがありません。よく言われる徴兵制と同じです。近代戦は徴兵による素人兵士では戦えません。それと同じです。
- Heavypunch
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いずもをそのまま通常型空母に転用することはできません。 ただし、全通甲板の艦艇を造るノウハウは「おおすみ」型、「ひゅうが」型、「いずも」型で蓄積してきたので、いずれは通常型空母の建造をもくろんでいるはずです。もちろん、そんなもくろみは公表されませんけどね。 いずもが通常型空母に転用できない最大の理由は、艦橋が大きすぎることです。あれでは固定翼機の発着に邪魔です。 それと、着艦するときの制動ワイヤーが設備できないこと。 それから、肝心の艦載機の調達と、搭乗員の訓練がまったく手付かずです。 日本製の通常型空母が出現するとしたら、いずも型以外の新造艦になるはずです。
- TooManyBugs
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固定翼機用の整備場所も格納庫もないし弾薬庫も搭乗員用の居住区画も無いので甲板を改造しても空母にはなりませんね。
お礼
いずもの大きさ的には整備場も戦闘機格納庫も弾薬庫もスペース、スペック的には確保できそうですけど。 ガタイはデカイから。
- mrst48
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搭載するヘリが、攻撃タイプのヘリだったら 「空母」だと、騒がれるかな。 通常空母への転用って、戦闘機搭載へって事ならば 無理だと思います。そもそもの装備が、戦闘機に対応していないと思う。 転用改造する意味も、ないから。 建造理由の一つに、災害救援活動も含まれ ヘリの機動力を生かす構造とか・・・。
お礼
甲板引っ剥がして固定翼機用にすれば見た目も名実ともに攻撃型空母になるのでは?
- tzd78886
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甲板を改造すれば可能だと思いますが、海上自衛隊は専守防衛を標榜していますから、そんなことを公表するはずはありません。
お礼
私もそう思います。しかし本当は固定翼機を積みたいのではないかと思いますが・・・ ありがとうございました。
お礼
ありがとう。やっぱ予算ですか・・・