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「愛されし」「愛せられし」

  • 質問No.8948058
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  • 回答数3

お礼率 72% (141/194)

「愛されし」「愛せられし」
という表現に疑問があります。

「愛されし」
については多分、文語のサ変動詞「愛す」から変化した口語五段活用の未然形「愛さ」+連用形「れ」+助動詞「し」と理解していますが、 口語的「愛され」に文語である「し」がくっついた「愛されし」は正しい表現なのでしょうか??

そして「愛せられし」については
一見完全な文語表現のようですが、 「られる」だけが現代語だからか、違和感です。
「らる」ならまだしも。

このような2つの言葉の謎について、どなたか詳しく教えていただけないでしょうか???

回答 (全3件)

  • 回答No.3

ベストアンサー率 53% (737/1372)

#1です。

>ちなみに参照岩波国語辞典とありますが、回答の全てがそうなのでしょうか?
 :
行間開けの有無でお分かりのように、あくまでも仕訳された4.口語体「愛す」(五段)に付加しただけのものです。
しかも「引用」にすると字数が多くなるので、その要約という意味で、より正確には「参照」下さい、としたものです。

一字漢字サ変動詞の活用不安定な現状については「岩波日本語使い方考え方辞典」。
とくにサ変「愛する」には未然と命令形を除外している点にも注目しています。

サ変「愛す」は古来「稚(いとけな)い者への大切心」であった。桃山期に外来のキリスト教での神への愛の影響を受け、やがて江戸期において対等な人間の愛としての用例が育つとともに四段活用「愛す」が拡大してきたといった見方の参考には大野晋「日本語の年輪」新潮文庫があります。

過去の助動詞「つ・ぬ・り・き」が口語では滅びてしまい、大方は「た」で過去も完了も現在の確認も持続も表わすために多くの混乱や誤解が生じやすくなっています。そこで、表現の精度を上げるため、誤解を避けるため、要所要所に古語を導入する用例が残されているといった視点には大野晋「日本語の文法【古典編】」角川書店などを参考にしています。

また、過去の助動詞「き」の連体形「し」の様々な用例・用法については今野寿美「短歌のための文語文法入門」角川学芸出版を参照しています。

そして、古典語の用法については「古語大辞典」小学館を、現代語の用法については「国語大辞典」小学館などに当たっています。
お礼コメント
norichika17

お礼率 72% (141/194)

ありがとうございます。
是非とも参考にさせていただきます。
投稿日時:2015/04/11 21:54
  • 回答No.2

ベストアンサー率 69% (320/459)

文語「愛す」の活用は「サ行変格活用」で、

形式名活用形下接語例
未然形あい・せ{ズ}
連用形あい・し{タリ}
終止形あい・す{。}
連体形あい・する{トキ}
已然形あい・すれ{ドモ・バ}
命令形あい・せよ{。}


「自発・尊敬・可能・受動」の助動詞「(ら)る」は、上に来る動詞が
四段・ナ行変格・ラ行変格活用 → 「る」
それ以外の活用 → 「らる」

したがって、「愛す」の未然形+「らる」で、「愛せ-らる」となります。
これに過去の助動詞「き」がつけば、「愛せ-られ-き」で、「き」を連体形にすれば、「愛せ-られ-し」です。


これに対して、現代語的なのは「愛されし」のほうです。
「愛する」はサ行変格活用で、

形式名活用形下接語例
未然形あい・し{ない}
あい・せ
あい・さ
連用形あい・し{ます/た}
終止形あい・する{。}
連体形あい・する{とき}
仮定形あい・すれ{ば}
命令形あい・しろ{。}
あい・せよ

「自発・尊敬・可能・受動」の助動詞「(ら)れる」は、上に来る動詞が
五段・サ行変格 → 「れる」
それ以外の活用 → 「られる」

したがって、「愛する」の未然形+「れる」で、「愛さ-れる」となります。
これに過去の助動詞「き」がつけば、「愛さ-れ-き」で、「き」を連体形にすれば、「愛さ-れ-し」です。

つまり、過去の助動詞だけが文語で、違和感があるとすれば、こちらの方でしょう。

ただ、「愛されし」がこれだけ人口に膾炙してしまえば、むしろ「愛されし」が普通で、「愛せられし」が耳慣れず、違和感が生じてしまうのも、宜なるかな、というところ。
お礼コメント
norichika17

お礼率 72% (141/194)

さっそくの回答にとても助かっております。
古語「し」の存在も今となったら受け入れるしかないのですかね~
投稿日時:2015/04/06 21:41
  • 回答No.1

ベストアンサー率 53% (737/1372)

1.文語体「愛す」(サ変)
a.愛せ(未然形)+られ(受身助動詞「らる」の連用形)+し(「き」の連体形)
b.愛され(「せられ」の短縮許容形)+し(「き」の連体形)

2.文語体「愛す」(四段)
サ変動詞「愛す」「無くす」などの四段化は近世には始まっていたとされます。
出例)「児孫を愛すがごとし」(芭蕉)、「手枕に身を愛す也おぼろ月」(蕪村)。
a.愛し(連用形)+られ(受身助動詞「らる」の連用形)+し(「き」の連体形)
b.愛され(「しられ」の短縮許容形)+し(「き」の連体形)

3.口語体「愛する」(サ変)
活用は連用・終止・連体・仮定形に限定(未然・命令形は一般には不備)
もし活用させるなら、
a.愛せ(未然形)+られ(受身助動詞「られる」の連用形)+し(古語「き」の連体形)

4.口語体「愛す」(五段)
a.愛さ(未然形)+れ(受身助動詞「れる」の連用形)+し(古語「き」の連体形)
参照:「岩波国語辞典」
「き【助動詞】口語の文章中にも、連体形「し」は時々、終止形「き」はまれに、使われる。⇒(自分のよく知っている)過去の事柄を回想して(気取って)言う、(確かに)……た。「幼かり<し>日」「わが恋せ<し>おとめ」「初めに混沌あり<き>」」
「し【助動詞】文語助動詞「き」の連体形が残ったもの。た。⇒多くは雅語的用法。」
お礼コメント
norichika17

お礼率 72% (141/194)

回答ありがとうございます。とても助かります。
ちなみに参照岩波国語辞典とありますが、回答の全てがそうなのでしょうか?
投稿日時:2015/04/06 21:36
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