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外国人にとって理解しにくい日本語の練習問題
★1.お正月には、___お父さんは北京から帰ってくるよ。 A.ぜひ B.きっと C.だいぶ D.やがて ここには、正解はBですけど、何とかDでもいいと思います。日本人の語感からいうと、Dでもいいですか。 ★2.財布を落とした___、2千円しか入っていなかった。 A.といって B.といえば C.というと D.といっても ある文法書によると、「といって」と「といっても」は違いがないということですが、そうすると、ここに、AでもDでも正しいと思います。でも、正しい答えはDです。本当に困っていますよね。 ★3.お借りした小説を楽しく___いただきました。 A.読まれて B.お読みに C.お読みして D.読ませて 正解はDですが、ぜんぜん理解できません。ー_-!~~ ★4.英語を話すのは___だが、読むほうは問題ない。 A.得意 B.満足 C.上手 D.苦手 「上手」と「得意」はどのような区別がありますか。 日本語を独学している外国人の学習者です。 お願いいたします。
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~こちらはNo.6の続きになります。~ ★4. → 正解は Dの『苦手』です。 『上手と得意の違い』ですが、一般に「上手は他人からの評価が基準になっていて、得意は自分の評価が基準になっている」と思います。 自分で絵が得意だと思っていても、「他者評価がなければ」当人にも絵が「上手かどうかは分りません」。他の事よりも得意だというだけで、そんなには上手ではないかもしれないのです。 ですから「私は絵が上手だ」と自分で言ってしまうと、自惚れと取られて顰蹙(ひんしゅく)を買うことがあります。 また、「誰が見てもあの人の絵は上手だよね」とは言いますが、「誰が見てもあの人の絵は得意だよね」とは言いません。 けれども、「誰が見てもあの人は絵が得意だよね」ということは出来ます。 ですので、得意になることが出来るのは絵じゃなくて、「それを描いた人」の方だし、絵に対して満足感を味わうことができるのも「絵を描いた人間と、その絵を鑑賞する側の人間」です。 つまり、この場合、絵を評価しているのは絵を描いた当事者と、絵を鑑賞している当事者です。各々が自分で目の前にある絵を素晴らしいと評価していることになるので、ここで「得意」を使うのは自然な表現だと思います。 よって、「自分で評価すること=得意」ということだと思います。 得意には「その人の自慢とするところ」という主観的な意味合いがあり、上手には「その人が特技(特別に秀でた技能)とするところ」という客観的な意味合いが濃いと思います。 ☆【まとめ:4についての私見】☆☆ 敢えて『上手と得意の違い』について言及すると、「得意」は自己満足な面が強く、 誰もが、その人の技を得意と認めて、初めて「上手」と言えるのだと考えられます。 日本のことわざには“好きこそ物の上手なれ”というのがあります。 “好きな事には、自ずと熱中できるから上達が早いものだ”という意味です。 「得意」には、自分の思い通りになって満足していること、誇らしげなことという意味がありますが、“熱中できるほど好きなことを繰り返すことで、いつの間にかそれが得意となり、特技として極められていく様を「上手」というのだと考えられます。 ___________ ☆【追記】☆☆ 文章がよく書けていましたし、ご質問中に断り書きが無いのに失礼かとも迷いましたが、ご質問文の一部を以下の≪ ≫のように手直しいたしました。 ★1.>ここには、正解はBですけど、何とかDでもいいと思います。 ≪ここの正解はBですが、何とかDでもいけると思います。≫ ★2.>そうすると、ここに、AでもDでも正しいと思います。でも、正しい答えはDです。本当に困っていますよね。 ≪そうすると、ここにはAでもDでも正しいと思います。でも、正しい答えはDです。訳が分からず本当に困っています。≫ 文末を「本当に困っていますよね」とすると、自分の事なのに他人事みたいになってしまうので、ここは「本当に困っています」と言い切る形で終えた方が良いです。 それか「本当に困ってしまいます」とした方が良いと思います。 おそらく原文の末尾の「よね」は強調表現として使いたかったのだと思いますので、「困っています」とするよりは、「困ってしまいます」とした方が困り度が強調されて良いと思いました。 原文の末尾の「よね」をこちらで取ってしまったので、困惑度が弱まったように思えて「訳が分からず本当に…」と言葉を足してしまいましたが、「訳が分からず」の部分はなくても問題ないです。 それと、質問文の一番最後なのですが、定型文としてよく使われるものに「ご教示の程よろしくお願いいたします」があります。 これは「教えてください」をより丁寧に表現したものです。 これだと丁寧ですが、ちょっと堅苦しい感じもあるので「ご回答よろしくお願いします」なども良いと思います。 それでは、長々と失礼いたしました <(_ _)>
回答ですが解説が長くなってしまったので、投稿を二回に分けました。 もしも難解でしたら、各項目の【まとめ:1~4】だけでも読んでいただければ幸いです。 _________ ★1.→ Dは使えません。 「やがて」とは、「まもなく・もうじき・じきに・そのうちに・ときがくれば」ぐらいの意味で、そう長い期間を置かずに起こる、これから先の出来事を指して使われます。また、「やがて」は「順当に事が進むことが予想できていて初めて使える表現です。ですので、予想と言っても、確定している、もしくは、ほぼ確定していることでなければ使えません。 「やがて」の用例ですが、「この蛹は、やがて蝶になる」 「このままの調子だと、やがて食料も尽きることだろう」 「辺りが暗くなって来た。やがて日が沈む」 など、今後どうなるかが、はっきりしていることに使います。 例文1の場合、話者がお父さんならこれは「約束」ですし、子どもや奥さんなど、お父さん以外の人が話者の場合は「希望や期待」を込めての言葉なので、ここに言葉を挟むなら、感情を強める表現が自然なので「きっと」とするのがふさわしく、時の流れを表現する「やがて」はふさわしくないです。 また、“お正月には”とは“(遅くとも)お正月までには”、もしくは“お正月になったら(お正月当日か、お正月が来たらすぐに)”という意味になりますから、やはり「やがて」はふさわしくありません。 例文1の情況だけでは、お正月が、すぐそこまで来ているかどうかが分らないので、この点からしても「やがて」を使うと不自然です。 どうしても「やがて」を使いたいのなら、“年の瀬が来れば、やがてお正月だ。お正月には、お父さんは北京から帰ってくるよ”のようにすると自然です。 ☆【まとめ:1】☆☆ 『やがて』=「まもなく・もうじき・じきに・そのうちに・ときがくれば」 など、わりと近いうちに起こる出来事に対して使われる。 順当に事が進むことが予想出来ていて初めて使える表現。 実現性が高い出来事に使う。 『きっと』=約束したいことや約束して欲しいことなどに使われる表現。 実現することを強く望んでいるときに使う。 __________ ★2. → Aは使えません。 例文の文脈から、その前後に述べられた出来事のことの大きさに意外性が無くてはならないということが解かります。ここで「といって」としてしまうと、「意外性が弱まってしまいます」。ここでは、聞き手が予想だにしないこと、予想から大きく外れることでなくてはなりません。ですから、正解は Dの「といっても」となります。 “財布を落としたといっても、2千円しか入っていなかった”ということは、ここで話者は“財布を落として肝を冷やした(どうしようかと慌てた)。でも、持ち金は2千円だけだったから不幸中の幸いだ”と言いたいのです。 不運かと思いきやそうでもなかったという意外性を述べているので、ここに入るのはDの「といっても」になるのです。 この場合の「といっても」は、「だけれど」や「でも」という意味です。 「といって」の場合も「といっても」と同様に、後には打消しの言葉が続きますが、聞き手側にとって意外性の低い出来事に使うことができるという点が「といっても」とは違います。 例えば、「財布を落としたといって、借りる当ても無し」のように使うことが出来ます。この「といって」は「特に~ない」という意味で、この場合は「特に当てがない」ということを強調するために使っています。 これは「財布を落として困ったな。誰かにお金を借りられたら良いのだけれど、ここらには、貸してくれるような親しい人はいないしな」というような意味で、聞き手にも予想が付きそうなことでなのです。 不運の上に更に不運が続いているので、意外性が低いというのがポイントです。 ☆【まとめ:2】☆☆ 『といっても』=前後に述べられた出来事の意外性の度合いが大きいときに 使われる表現。「だけれども・でも」と同義で、“も”は強意。 『といって』=「といっても」とほぼ同義だが「といっても」と比べると 意外性は低く、「特に~ない」という意味で使われることがある。 __________ ★3.“お借りした小説を楽しく___いただきました”の「お借りした」は相手を敬い自分をへりくだって言う表現で謙譲語です。「お借りした」とは「○○様から貸していただいた、拝借(はいしゃく)した」という意味と考えてください。「いただきました」も「させてもらう」の謙譲語で、同様に相手を敬い自分をへりくだって言うときの表現です。 ここで謙譲語を使っている以上は、相手は自分よりも上の立場の人だということが解かります。よって、この関係を崩さずに文章を組み立てることになります。 ここでの主語は自分(話者・発言者)で、相手を敬う立場なので自分を敬う表現は使えません。また、「本を借りたのも読んだのも話者だということに注目」する必要があります。 主語が話者である以上は、Bの「お読みに」とCの「お読みして」は使えません。 これだと自分で自分を敬っているということになってしまい、相手に対して失礼な上に、日本語として間違った恥ずかしい表現になってしまいます。 また、ここにAの「読まれて」を持ってくると「受け身」もしくは「自発」の意味になってしまいます。受け身の場合は自分ではなく「相手が本を読んだこと」になるので完全に間違いです。また、自発の場合は主語は話者ですが、「自然と読んで、つい読んで」という意味になり、自分で借りておきながら「つい読んで」とはおかしな表現です。なお「受け身」にも「自発」にも相手に対する尊敬が込められていないので、ここで「読まれて」を使うのは不適切です。 よって、「読まれていただきました」は日本語の文法として成り立ちませんので、これも不正解です。 最後にDの『読ませて』ですが、「読ませる」の「せる」が“~せて「いただく・もらう」”の形を取ることで“相手方の許しを求めて行動する意”を表します。 なお、「させていただく」は、“相手に許しを請うことによって、ある動作を遠慮しながら行う意”を表します。 【せる】http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/125352/m0u/%E3%81%9B%E3%82%8B/ (→リンク先の2をご参照ください。) 【させていただく】http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/88097/m0u/ よって、「読ませていただきました」とは、相手から許可を得て本を読みましたという謙虚な気持ちを表現しているので、文脈に沿うのはDのみで、Dが正解となります。 ☆【まとめ:3】☆☆ 『お借りした』→ 目上の人から(私が本を)借りたという意味の『謙譲語』。 『いただきました』 →「させてもらう(相手方の許しを求めて行動する意)」を謙遜した表現 =目上の相手から許しを請い、遠慮しながら行うという意味の『謙譲語』。 本を借りたのも読んだのも話者(自分)なので、ここでは自分のしたことに対して敬う表現は使えません。だから、自分に対して「お読みになる、お読みして」とするのは間違いです。ここで「お読みになる、お読みして」という尊敬語が使えるとしたら、それは自分ではなく相手です。しかし、本を借りて読んだのは私なので、ご質問の例文の選択肢の中で使えるのは、Dの“『読ませて』いただきました”となります。
- Sat_H
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No.2です。補足読みました。 >「『得意』はモノには使えません。」という話には、「もの」という概念はどう理解したらいいですか。 「得意」は生産物(production)には使えない、ということです。また、「得意」は行為・成果(action, result)にも使えません。 もっと知りたければ、下のリンクが参考になるはずですが、私でさえ、十分には理解できなかったので、リンクを紹介するだけで終わりにします。 http://www.alc.co.jp/jpn/article/faq/04/28.html
- ゆのじ(@u-jk49)
- ベストアンサー率30% (1233/4073)
1、お正月【まで】には、やがて~、という遣い方なら可能。 2、と言っても、【たいしたことではなくて】~という意だから、仮定の「も」は必要。「と言ったと仮定したところで」、聞いた相手に、そんなに驚いて貰う必要が無くて、という意。 3、B、Cには「お」が付いているので間違い。自分の行動に「お」を付けたら笑われる。Aの「読まれて」は相手に対する尊敬語。自分の行動を尊敬表現してはいけない。 4、他者には「お上手」と言い、自分のことは、上手かどうかは分からないので、他者の評価は知らないが、とにかく個人的には「得意」と思っているという表現になる。 おおむね、理解できているので、文法的に考えるのは止めて、この種の問題は、日本語としてのリズム感を体得することで解決すると思う。
「やがて」はたいていの場合、「漠然とした長さの時間が経過した後で」というような意味で使います。「私たち姉妹は学校から帰ると張り切って料理を作り始めた。やがて父と母も帰ってきて、家族で楽しく夕食を食べた」では、姉妹が料理を作り始めてから漠然とした長さの時間(何分か何時間かはっきりしない、という意味です)が過ぎた後で父と母が帰ってきた、ということを表しています。 だから「やがて」という言葉は、「○○に」という「いつ」を表す言葉とは一緒に使いません。「7時にはやがて父と母も帰ってきて」などとは言わないのです。だから、あなたの書いた文でも、「お正月には、やがて」は不自然ということになります。 「といって」と「といっても」はまったく同じではありません。 「といって」は、前に述べたことがらから考えられることと反対のことがらを後ろにつけるときに使います。 「彼はいつも金がほしいと言っている。といって真面目に働こうとはしない」は「彼は金がほしいと言っている。それなら働けばいいはずなのだが真面目に働こうとはしない」という意味です。 「父は家の中にものが散らかっているとすぐに文句を言う。といって自分でかたづけようとはしない」も同様です。 一方「といっても」は、前に出てきたことがらから生まれる印象を弱めることがらを後ろにつけたすときに使います。 質問の文ではまず「財布を落とした」とあるので、そこから生まれる印象は「それは大変だな。大金をなくしたのだろう」です。その印象を弱めるものとして「といっても2千円しか入っていなかった」を後ろにつけたしているんですね。 「昨日、山田さんとデートすることができてとてもうれしかったよ。といってもあまり時間がなかったからレストランでランチを食べただけだったんだけどね」も同様です。デートすることができたのはうれしかったが、ランチを食べただけだったのでそのうれしさが少し弱まった、という意味です。 3はすべてを説明すると大変長くなるので、ここでは「読ませていただく」についてだけ説明します。 「~せていただく」「~させていただく」は、自分がすることについて「あなたのおかげでこれをすることができ、感謝しています」というような意味をつけ加える表現です。 あなたが書いている例文では、「あなたが貸してくれたおかげで私はこの本を楽しく読むことができました。ありがとうございます」という意味で「読ませていただきました」を使っています。 「昨日のパーティーでは楽しいひとときを過ごさせていただき、ありがとうございました」も同じです。あなたがパーティーを開き、私を呼んでくれたおかげで、私は楽しいひとときを過ごすことができました。感謝してます」という意味ですね。 「山田さんは料理が得意です」と「山田さんは料理が上手です」はあまり違いません。どちらも同じように使えます。 以上です。何か不明な点があったら補足をつけて下さい。
- Sat_H
- ベストアンサー率43% (87/202)
>1.お正月には、___お父さんは北京から帰ってくるよ。 「お正月には」という時間の表現があるので、時間の表現の「やがて」は使えません。 >2.財布を落とした___、2千円しか入っていなかった。 こちらは分かりませんでした。しかし、日本人の直感として、「D.といっても」以外はありえません。 >3.お借りした小説を楽しく___いただきました。 「~(さ)せていただく」は、「(○○が許可してくれたからor○○のご厚意で)~をする」という意味です。この場合は、「(あなたがご厚意で小説を貸してくれたから)小説を楽しく読んだ」という意味です。 英語で説明すると、"I do ~ with ○○'s permission"か"I do ~ thanks to ○○'s kindness"というニュアンスです。 作り方は、 ・動詞を使役形にする(書く→書かせる、食べる→食べさせる) ・使役形をテ形にする(書かせる→書かせて、食べさせる→食べさせて) ・使役のテ形に「いただく」をつける(書かせて→書かせていただく、食べさせて→食べさせていただく) です。 それから、注意しておきたいのは、謙譲語の「いただく」があるので、○○への感謝と敬意がある表現です。 http://study.u-biq.org/73.html http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ja/gmod/contents/explanation/085.html >4.英語を話すのは___だが、読むほうは問題ない。 「上手」は他人のことに使う場合が多いです。また、「得意」はモノには使えません。 ・佐藤さんはピアノがお上手です。 ・僕はバイオリンが得意(×上手)です。 ・この絵は上手にかけていますね。(×得意) ちなみに、この正解は「D.苦手」です。
- kia1and2
- ベストアンサー率20% (482/2321)
日本語話す外国人ですが、なぜそのような使い方するの?なんて気にしたら、もう絶対に前に進めません。会話がほとんど支障なしにできるようになると、誤った使い方だと、下が縺れて不自然になるって感じます。下がなめらかに動けば正解、縺れれば不正解ってとこです。それに、日本語の文法を知っている日本人なんて、大学生でもいないくらいです。わたしも習ったけど、まったく理解できませんでした。 読み書きなどどうでもいいので、まずは会話ができるようになることです。会話だけなら比較的簡単です。会話できれば、あの難しい漢字での読み書きも自然とできるようになります。 それから4番目の正解は(D)の苦手です。
補足
ご回答、まことにありがとうございます。 でも、ここには、ちょっと理解しにくいことがございます。 「「得意」はモノには使えません。」という話には、「もの」という概念はどう理解したらいいですか。