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「秘」はなぜ「のぎへん」なのですか

OKATの回答

  • OKAT
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回答No.5

>記載の意味を把握しかねるのですが、もともと別字で、黍に似た草を表してゐたといふことでせうか。 確かに分かりにくい表現ですね。ただ、白川氏の言い方「~従う」は「祕字が禾に従うべき理由はなく、筆の誤りである」から見ると「その部首にある」という意味らしいので、特殊な検索(超漢字検索)を使ったら、『黍+必』の字が存在したことは分かりました。(この字は普通のフォントでは出力できません)ただ、その字があったからどうだというのかまではよく分かりません。参考までに、『黍+必』の外に『ネ+必』もあったようです。  ところで、「漢和辞典」はいくつも出ているわけですが、その編者によって「多少」というか、「相当」というか、相違点が存在することが分かってきました。No.1の方が見られた『学研 新漢和大字典』(多分編者の中に藤堂明保氏が入っている)、No.3の方の『貝塚茂樹・藤野岩友・小野忍編:角川漢和中辞典』、わたしの手元にある『学研「漢字源」藤堂明保』その他ネットで見かけただけの『小川環樹氏が編者の一人である「角川 新字源」』があります。  <ちょっと興味本位であげたのは編者「貝塚茂樹」と「小川環樹」の両氏、いずれも湯川秀樹氏のご兄弟ですね。> なお、白川静氏と藤堂明保氏の間には大きな意見の差があったことも付け加えます。その点については下記サイトをごらんください。もっとも、このブログの筆者は藤堂氏の肩をもっているようですが。  それはさておいて、『角川漢和中辞典』が「字形 意味の類似しているところから 通じて用いられ 秘が新字体に採用された。」と述べている以外は、多くの辞書が「当用漢字字体表」(昭和21年)ができたとき俗字の「秘」が用いられたことに非を唱えていると理解しました。  今回の発言には興味本位の点がありましたので、おゆるしください。  http://d.hatena.ne.jp/iirei/20130812

noname#214841
質問者

お礼

>>今回の発言には興味本位の点がありましたので、おゆるしください。 大歓迎です。しばしば、アンケートカテゴリには正解がなく、学問教育カテゴリには正解がある、といふ投稿を読むのですが、意味がわかりません。正解がわからないから疑問を抱き、考へるのだと思ふのですけれど。最先端研究の成果が教育課程に反映されるのは数年後でせうし、答なんていくらでもあります。この質問もしかりです。私の鈍い頭では、まじめにベストアンサーを決めることは不可能です。みなさんひとりひとりの御意見すべてに感謝してをります。 >>ちょっと興味本位であげたのは編者「貝塚茂樹」と「小川環樹」の両氏、 >>いずれも湯川秀樹氏のご兄弟ですね。 若いころ読んだ『老子』の中公文庫の小川環樹さんの注釈書にそんなことが書いてありました。老子の主張する個人主義思想は、知らず知らずのうちに私も影響を受けてゐます。孔孟思想はおしつけがましく感じられます。他者のためといふ愛や正義の押しつけこそが、争ひの原因だとして、自己中を礼賛する投稿を何度もしてきました。 >>『黍+必』の外に『ネ+必』もあったようです。 これはまた、話がひろがつてきました。「のぎへん」の部分が「黍」だつたわけですか。そこまで読み取れませんでした。御説明ありがたうございます。 当用漢字の作成者が「ネ+必」を知つてゐたら、採用してゐたかもしれません。「のぎへん」よりも、こちらにすべきだと思ひます。もつとも、「しめすへん」なら「示」のままでいいのですけれど。 >>「漢和辞典」はいくつも出ているわけですが、 >>その編者によって「多少」というか、「相当」というか、 >>相違点が存在することが分かってきました。 「相当」だと思ひます。甲骨文字や金文の解釈や、『説文解字』などからのヒントにもとづいて、各人が推測するわけですから、相違があつて当然です。この「お礼」文の始めに述べたとほりです。回答番号3の「お礼」に書きました「食」なども、諸説あり、俗説をはびこらせる一因となつてゐます。 >>白川静氏と藤堂明保氏の間には大きな意見の差があったことも付け加えます。 リンク先を読むと、白川静さんのほうが「おもしろい」といふ印象を受けます。もつと考慮されてよささうです。具体的な文字の比較がないので無責任な発言ですけれど。 >>多くの辞書が「当用漢字字体表」(昭和21年)ができたとき >>俗字の「秘」が用いられたことに非を唱えていると理解しました。 私もそのやうに理解しました。少なくとも感覚的にはさうです。日本語関連のいくつかの書物でもみかけます。多数決では判断できませんけれど。 再度の御回答、まことにありがたうございました。今後とも御指導くださいませ。

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