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釈迦の説いた仏教

noname#224207の回答

noname#224207
noname#224207
回答No.5

No.4です。 補足を頂戴しましたので、説明させて頂きます。 >その上で、これが釈迦が言った(とされる)思想のようなものを知りたいです。 釈迦が悟りを開いてから最初に説いたのが、中道、四諦、八正道の三つだとされています。 敢えて最初に持ち出してきたということからすれば、一番基本になる考え方(思想)かと思います 中道 なにごとも偏ることなく真ん中であれ、ということですが、仏教ということになると、おそろしくややこしいことになります。 何と何の間の真ん中なのか、真ん中とは何か、などとかやかましい議論が繰り広げられます。 善悪、良否、上下、左右などに拘らずにバランス感覚を持って物事に対処しないさい、ということだと、理解されておかれれば宜しいかと思います。 四諦 諦とありますように、四つの明らかなことがら(悟り)とでもいうことです。 苦諦、集諦、滅諦、道諦の四つが挙げられています。 苦諦というのは、一切が苦である、と悟りなさいということです。 この一切が苦というのが恐ろしく難しい概念です。 これについては、四苦八苦という言葉があります。 生、老、病、死・・・人生で避けて通ることができない、四つの苦 愛別離苦・・・ン愛する者と別離する苦しみ 怨憎会苦・・・ 怨み憎んでいる嫌な奴と出会う苦しみ 求不得苦・・・ほしいものが手に入らない苦しみ 五蘊盛苦(ごうんじょうく) ・・・五蘊(人間の肉体と精神)が自分の思うままにならない苦しみ 取りあえずは、この八つの苦で代表される苦しみだ、と理解されておかれれば宜しいでしょう。 集諦 上記の苦しみには、必ず原因があるいうことを悟りなさい、ということです 滅諦 この苦しみも消えるということを悟りなさい、ということです。 道諦 苦しみを消す方法があるということを悟りなさい、ということです 八正道 正見、正思惟、正語、正業、正命、正精進、正念、正定の八つの事柄を心がければ悟ることができます、ということです。 >釈迦が輪廻と言う概念を否定していたのか、存在(考え方)は肯定した上で、そこからの解脱を考えたのか? 輪廻といいますか、死後にどこかの世界に生まれ変わるという考え方は、仏教だけではなく、キリスト教にもイスラム教にもあります。(天国、地獄etc) キリストは処刑後に再びこの世にあらわれたとされています。 釈迦が肯定していたか否かの以前に、すでに古代インドに存在していた考え方だった、とお考えになられた方が宜しいかと思います。 「お釈迦様がお弟子さんに死んだらどうなりますか、と聞かれて、死んだことがないからワシャ知らんと答えた」という寓話が伝わっています。 このお話と、最初の説法が死に纏わる話ではなく、人間の苦について述べているとされていることからすれば、輪廻などというものに余り関心がなかったのではないのでしょうか。 六道輪廻などと体系化されたのは、少なくても釈迦入滅以降のことだと考えられています。 仏教と姉妹関係にあるヒンズー教では、死後49日経てば別の世界に生まれ変わっているのであるから、遺体などには何の用もない、ということで、火葬にしてお骨はガンジス川に流してオシマイです。 現在もインドにはお墓というものがありません。 キリスト教などの他の宗教のものが僅かにあるだけです。 これだけの事柄を見ましても日本仏教インド仏教が異なるものであることがお分かりいただけるかと思います。 単に共通部分があるだけということになります。 蛇足 大乗仏教とか小乗仏教という言葉は最近は使われていません。 北方仏教、南方仏教という言い方が一般的です。 北方仏教は、釈迦入滅後500年ほど経ったころに成立した考え方です。 北方仏教の最大の特徴と言いますか核心部分は、 普通の人間であった釈迦が悟ことで仏になることができたのであれば、我々後世の人間も悟れば釈迦と同じように仏になることができる、という考え方です。(一切衆生悉有仏性) この考え方に対して研究者や南方仏教の方からは、北方仏教は仏教では無いと言われています。 チベットはインドから直接伝わりましたが、日本は中国経由で伝わっています。 途中で中国の思想が入り込んでいますので、結果として日本仏教は、チベット仏教とも異なります。 さらに、古来からの神道とも融和したことから、中国仏教とも違っています。(草木国土悉皆成仏) 従いまして、現在お耳にされている仏教のお話の延長線上で古代インド仏教を考えますと、混乱や誤解が起きますので注意して下さい。 以上ですが、何かあれば遠慮なく補足をお願いします。分かります範囲内で御説明させて頂きます。

boxer48
質問者

補足

ご丁寧な回答を有難うございます。 投稿頂いた内容はどこかで読んだ事ある内容ではありましたが、とても分かりやすく整理して頂いたのでとても助かりました。 概ね今回ご教示頂いた点を理解したうえで、ようやく最初の質問に戻るのですが 私は釈迦の教えて(とされる)部分にとても共感を覚えた為、原始仏教と呼ばれる部分をまずよく知りたいと思うのですが、この点については自分で図書館などで文献を沢山読み解き、自分なりの解釈をしていくしかないのか、それとも、勿論その作業も必要になるかもしれませんが、浅くは佛教大学など、どこかで学べるものなのかと言う事が知りたいです。 もしくは○○と言う本が良いなどのアドバイスでもありがたいです。 宜しくお願い致します。

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