• ベストアンサー

テーラーの定理について。

テーラーの定理について。 sinx の原点の周りでのテーラー展開で3次の剰余項をR_3(x)としたとき, sin x=x+R_3(x) R_3(x)=-cos(c)x^3/3! (0<c<x) で原点の周りの適当な開近傍ではR_3(x)が無視するとあったのですが, どういうことなのでしょうか?cの値によって近傍を適当に取ればいいとは思うのですが, それで無視できる理由がわかりません。 よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • info222_
  • ベストアンサー率61% (1053/1707)
回答No.2

>R_3(x)=-cos(c)x^3/3! (0<c<x) これはx>0の場合です。x<0の場合は(x<c<0)となります。 簡単に言えば 原点のまわりの近傍では |x|<<1 なので  |-cos(c)x^3/3|=k(|x|)^3は |x|の3乗に比例するので|x|の3乗の小さな量となり|x|に比べて無視できる」ということでしょう! >cの値によって近傍を適当に取ればいいとは思うのですが, あるxに対する剰余項R_3(x)=-cos(c)x^3/3! のcは sin(x)=x-cos(c)x^3/3!を満たすように決めます。 例1) x=1のとき sin(1)=1-cos(c)/6 を満たすようにcを決める。c=0.3137785… このcに対して sin(x)=x-cos(c)x^3/3! が成り立つので、x=1の近傍(x≠1)で  sin(x)≒x-cos(c)x^3/3! が成り立ちます(x=1では等号が成り立つ。つまり近似誤差=0)。もちろん|x|<<1のxの近傍でもsin(x)≒x-cos(c)x^3/3が成り立つことは言うまでもありません。 結果として、0≦|x|≦1+εでsin(x)≒x-cos(c)x^3/3! で近似できます。 例2) x=2のとき sin(2)=2-cos(c) (2^3)/6 を満たすようにcを決める。c=0.612824… このcに対して sin(x)=x-cos(c)x^3/3! が成り立つので、x=2の近傍(x≠2)では  sin(x)≒x-cos(c)x^3/3! が成り立ちます(x=2では等号が成り立つ。つまり近似誤差=0)。もちろん|x|<<1のxの近傍でもsin(x)≒x-cos(c)x^3/3が成り立つことは言うまでもありません。 結果として、0≦|x|≦2+εでsin(x)≒x-cos(c)x^3/3! で近似できます。 例1),例2)のy=x-cos(c) x^3/3!のグラフ(赤線)を添付します。 y=sin(x)とy=xのグラフから、|x|<<1では sin(x)≒x なので余剰項R_3(x)は無視できることは明らかです。 例1)のx=1で sin(x)=x-cos(c) x^3/3!が成り立つようにcを決めた場合の赤線のグラフは、y=sin(x)の良い近似曲線になっていること、x=1の近傍でも近似誤差がほとんどないことが確認できます。 例2のx=2 sin(x)=x-cos(c) x^3/3!が成り立つようにcを決めた場合の赤線のグラフもは、y=sin(x)の良い近似曲線になっていること、特にx=2の近傍では近似誤差がほとんどなくなることがグラフ的にも確認できます。

sakasukys
質問者

お礼

無視できるというのではなく,あくまでもある程度いい精度で近似ができるという話なのですね。 詳しい説明ありがとうございました!

その他の回答 (1)

回答No.1

任意のε > 0に対して、  |x| < δ ならば |sinx - x| = |cos(c)・x^3/3!| < ε をみたすδ > 0が存在するっていうことじゃないのかな。 |cos(c)| ≦ 1だから δ = ε^(1/3)にとれば、 |sin(x) - x| = |cos(c)・x^3/3!| ≦ |x^3/6| < δ^3/6 = ε/6 これで、適当な開近傍|x| <δが取れている。

関連するQ&A

  • テイラー展開の問題が分かりません

    大学の課題で出された問題が分かりません。どなたか教えてください。 (1)x=0において、テーラーの定理を用いて、sinxを「2次(以下の)式」+「剰余項」の形に表せ (2)(1)を利用して次の極限を求めよ。 lim(x→0)(1/x^2 - 1/sinx^2) 読みづらいかもしれませんが、(2)の式は(xの2乗分の1)-(sinxの2乗分の1)ということです。どなたかお願いします。

  • テイラーの定理→マクローリンの定理

    テイラーの定理 f(b)=f(a)+f'(a)(b-a)+{f''(a)/2!}(b-a)^2+・・・・・・+{f^(n-1)(a)/(n-1)!}(b-a)^(n-1)+{f^(n)(c)/n!}(b-a)^nにおいて a=0,b=x,c=θxとすると、マクローリンの定理 f(x)=f(0)+f'(0)x+{f''(0)/2!}x^2+・・・・・・+{f^(n-1)(0)/(n-1)!}x^(n-1)+{f^(n)(θx)/n!}x^n と教科書にかいてあります。 その下に、いろいろな説明があって sinx=x-(1/3!)x^3+(1/5!)x^5-・・・・・+{(-1)^(m-1)/(2m-1)!}x^(2m-1)+{(-1)^m sinθx/(2m)!}x^2m cosx=1-(1/2!)x^2+(1/4!)x^4-・・・・・+{(-1)^m/(2m)!}x^(2m)+{(-1)^(m+1) cosθx/(2m+2)!}x^(2m+2) とあるのですが、sinxについての一番最後の項は分子(2m+1)!、xの次数は2m+1だと思うのですが、これは間違いですか?

  • テイラーの定理を用いた問題がわかりません

    関数f(x)がx=aの付近で、n+1回微分可能で、f(n+1)(a)≠0のとして(f(k)(x)はf(x)をk回微分したものを表しています。) テイラーの定理 f(a+h)=f(a)+f(1)(a)h+f(2)(a)(h^2)/2!+,,,,,,,,+f(n-1)(a)(h^(n-1))/(n-1)!+f(n)(a+θh)(h^n)/n!  (0<θ<1) (最後の項はラグランジュの剰余項です。テイラーの定理を書き換えたものです。後、写し間違えはしてません) において、lim(h→0)θ=1/(n+1) であることを示したいんです。 御教授よろしくお願いします。

  • テーラーの定理

    テーラーの定理を学んでいます。参考書などを読んでも納得できない点があり、質問させていただきたいと思います。 テーラーの定理の仮定として、「関数f(x) が閉区間[a,b]でn階まで連続な導関数をもち、開区間(a,b)で(n+1)階微分可能とする。」がありますが、(n+1)階微分可能という部分について、なぜ(n+1)階でなければならないのでしょうか?

  • テイラーの定理の式である

    テイラーの定理の式である f(x)=f(a)+f'(a)(x-a)+f''(a)(x-a)^2/2!+・・・+f^(n-1)(a)(x-a)^(n-1)/(n-1)!+Rn (Rn:ラグランジュの剰余項) の式で、Rnより前の式と、Rnの意味とはなんですか?

  • テイラーの定理について

    テイラーの定理は関数f(x)が、閉区間[a,b]で連続、開区間(a,b)でn+1回微分可能なのに、なぜf′(a)やf“(a)みたいにaで微分できているのでしょうか?

  • 解析学(テーラー展開等)の問題です。

    解析学(テーラー展開等)の問題です。 よろしくお願いします。 f(x)=1/√(x+1)のx=0のまわりのテーラー展開をx^3の項まで求めよ。 x=0のまわりのテーラー展開を用いて、次の極限値を求めよ。 lim(x→0){(sinx-x)/(e^x-1-x-(x^2/2))} ロピタルの定理を用いて、次の極限値を求めよ。 lim(x→0){(e^x+e^(-x)-2)/x^2} よろしくお願いします。

  • テイラーの定理について

    問題はテイラーの定理により、関数f(x,y)=x^3-3xy+y^3を点(2、-1)のまわりでx-2、y+1の二次式で近似せよ。です。 今までのテイラー展開とは型式が違ってるんで少し戸惑ってしまってます。 この問題に似たHPのアドレスでもいいんでとりあえず取っ掛かりがほしいです。 よろしくおねがいします。

  • 実関数のテーラー展開と複素関数のテーラー展開の違い

     実関数のテーラー展開はテーラーの定理から、複素関数のテーラー展開はコーシーの積分公式とグルサの定理から導かれますが、複素関数のテーラー展開で、実関数のときのようなラグランジュの剰余項がないのはなぜですか?

  • 合成関数を利用したテイラー展開

    f(x,y) = e^xyの(0,0)のまわりでの2次のテイラー展開を求め、剰余項R3の具体的な形を求める問題なんですが・・・・ 2変数関数におけるテイラーの展開をこの前ならったので間違って展開している可能性があります。 おそらくt = xyとしてテイラー展開すると・・・・ t + 1 / 2!t^2 + R3 (x,y) = (0,0) よりt = 0であるから R3 = 1? なのでしょうか?