- 締切済み
誤嚥性肺炎について
誤嚥性肺炎をおこしている方に薬物療法で唐辛子からの抽出物(カプシサイシン)が効果的と聞いたのですが普段の食事に唐辛子を取り入れることでも誤嚥性肺炎予防の効果はありますか? 効果があるのならどのくらいの量をどのようにつかばよいか教えてください。
- 病気
- 回答数3
- ありがとう数14
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
みんなの回答
- blackleon
- ベストアンサー率57% (269/468)
嚥下性肺炎の予防について、少し補足させていただきます。 誤嚥を防ぐため防御機構として咳反射と嚥下反射がありますが、基底核領域の脳梗塞患者では、嚥下反射の低下が認められ肺炎の罹患率が高くなっています。健康な高齢者の嚥下反射や咳反射は若い人と比較してもそれほど低下していません。 すでに回答がありますが、嚥下障害のある人に対する薬物療法として、近年注目されているのが、咽頭部や喉頭部のサブスタンスPを増加させて嚥下反射を改善させるACE阻害剤やパーキンソン病に使用されているアマンタジン(ドーパミンの放出を促進)やL-dopa療法です。カプサイシンも同様の効果を期待できます。 ただし、これらの治療法は、まだ検討が始まってから日が浅く、具体的にどのような嚥下障害にどの程度の誤嚥性肺炎の予防効果が得られるのか等についての、対照試験がまだ十分ではなく、臨床で広く使用されているわけではありません。 したがって、現時点ではこのような薬物療法のみにあまり多大な期待をせず、以下に述べるような基本的ことに十分な注意を払うことが、誤嚥の予防に重要だと考えます。 1、口腔ケアや手洗いの励行。不顕性誤嚥による誤嚥物内の細菌の数を減らす。 2、嚥下時に、その行為に集中させる。それだけでも、むせが消失することがあります。 3、食べ物の性状、形態。一回の嚥下量を検討することやむせにくい食べ物の性状(きざみ食にしたり、とろみをつけたり)を考える。 4、食事をする時の姿勢。誤嚥しにくい姿勢というのは個人によって異なります。頸部を左右どちらかに回旋させたり(脳梗塞後に誤嚥しやすくなったかたは、左右どちらか飲み込みやすい向きがあるはずです。)、前屈させたりする。 5、嚥下する時の呼吸パターン 嚥下する前にしっかりと息こらえをすると声門が閉鎖して、このまま嚥下し、その後にフーッと息を吐くと誤嚥が防止できます。 6、胃食道逆流症が誤嚥に関与していることがあり、この場合は胃酸を抑制する治療が誤嚥の治療につながります。 ご家族としては、誤嚥した時の体位ドレナージなどの排痰法、窒息した時のハイムリッヒ法などに精通されていることが望ましいですね。
- kawakawa
- ベストアンサー率41% (1452/3497)
誤嚥性肺炎の治療にはドーパミンの投与、ACE阻害剤(アンジオテンシン変換酵素阻害剤)の投与、そして、カプサイシンの投与が行なわれますネ。 これは嚥下や咳反射の伝達物質であるsubstance Pという物質が脳血管障害では十分に合成されないためです。大脳基底部の血管障害によって脳内のドーパミン合成が減少すると嚥下や咳が困難になるのです。 そのために、はじめに述べたような治療を行なうのです。 ドーパミン投与はそのものずばりの投与ですネ。 ACE阻害剤を投与すると伝達物質の分解が阻害され、嚥下や咳がきちんとできるようになるのですネ。 そして、カプサイシンの投与はsubstance Pを増加させる働きがあるのです。 トウガラシ中には0.1~0.5%程度のカプサイシンが含有されています。日常的な食生活にトウガラシを取り入れることは誤嚥性肺炎予防の一方法として捉えることができるでしょう。 量としてはかなりの少量が口腔内に入るだけでもsubstance P量が増加するということが知られていますので、僅かに刺激がある程度の量でよいと思います。 また、誤嚥性肺炎予防には食後2時間以上は座った状態を保つというのも日常的に大切なことです。 以上kawakawaでした
お礼
返答ありがとうございました。食事の中で唐辛子とりいれて見たいと思います。
「カプサイシン」の件は分かりませんが、以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? 「肺膿瘍を伴う肺炎」 このページで「原因と危険因子」「治療」「合併症」と関連リンク先を参考にしてください。 ご参考まで。
お礼
ご返答ありがとうございました。今後参考にしたいとおもいます。カプサイシンのことでなにかわかりましたらまた教えてください。
関連するQ&A
- 誤嚥性肺炎て治らないんですか?
父が心不全の治療中に誤嚥性肺炎に罹ってしまい、今後食事が摂れない状態になってしまったそうです。 全身症状が改善してもこれは治癒する見込みがないのでしょうか。 12月までは元気で普通に生活していたのですが。
- 締切済み
- 病気
- 誤嚥性肺炎と誤飲性肺炎
誤嚥性肺炎と誤飲性肺炎が存在しますが、意図的に使い分けがされているのでしょうか? ご存知の方、教えてください。 それぞれについては何となく分かるのですが…
- ベストアンサー
- 医療
- 誤嚥性肺炎の改善と治療薬について
私はネットやなんかで、誤嚥性肺炎はACE阻害剤とか血圧を下げる薬、さらには、脳梗塞のお薬が予防薬になると知ったのですが、こんな話を前提にして、リハビリも兼ねて、誤嚥性肺炎が治癒したという例は近年あるのでしょうか?ちなみに、私の父がかかっているある病院の主治医の話では、治りにくい病気であると聞きました。
- ベストアンサー
- 病気
- 誤嚥性肺炎の発病期間について
老人介護施設に勤めています。質問なのですが、誤嚥をした方が、高熱を出し誤嚥性肺炎を併発されるのは、どのくらいの時間がかかるものでしょうか?そういう入院例があったため、ふと気になりました。よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 医療
- 誤嚥性肺炎
若い頃と違って、いい歳になって来ると食べ物を飲み込む時に気道に入ってむせる事が多いです。 唾液でさえ、飲み込む時にあらぬ方に行って激しくむせる事が有ります。水とか唾液は液体ですので自然に吸収されて最後は無くなるので大丈夫そうですが、ご飯粒などが気道に入った場合は咳で出なければ排出はされずにずっと肺の中に留まるのでしょうか?その場合、何らかの処置をして取り除かないといけないのでしょうか?(誤嚥性肺炎の対策として) 出来れば、医師、看護師の方にお伺いしたいです。
- 締切済み
- その他(病気・怪我・身体の不調)
- 昏睡状態での誤嚥性肺炎に納得がいきません。
つい最近86歳の父親が出先で倒れ、救急搬送されました。 入院時は意識もしっかりしており会話も 普段どおりでした。 検査結果 医師の診断ではクモ膜下出血だが、出血は少なく、様子をみるという ことでしたが、2日後に血管攣縮を起こし、昏睡状態となりました。血管攣縮の期間に脳梗塞になる 恐れがあるということも言われました。昏睡状態は続き、39度の発熱はありましたが、呼吸は比較的 安定していました。 しかし翌日 朝に病院から連絡があり、危険な状態になったというのですぐ駆けつけました。経口摂取した食べ物が誤嚥のため器官に入り、誤嚥性肺炎になるといわれました。 吸引してでてきたのはミカンだったらしいのですが、昏睡状態で咀嚼嚥下できない状態に口から ものを入れれば、誤嚥するのは当たり前だとおもうのですが、医師は流動食はかえって誤嚥の危険性があるし、なるべく口から食べたほうが、体力のためにいいというようなことを言っていました。 現在は肺に直接酸素を送っているような状態ですが、このようなことは普通ににありえるのでしょうか? ただの誤嚥性肺炎だけで亡くなる老人も多いのに、脳卒中に加えて併発すれば絶望的です。
- 締切済み
- 病院・通院・入院
お礼
わかりやすく説明していただいてありがとうございました。正直はじめての質問だったのでお返事をいただけてすごく感激しました。今後も情報ご指導よろしくおねがいします。