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人間の合意(世界国家)は実現するか?

noname#210533の回答

noname#210533
noname#210533
回答No.9

残念ながら、恐らくガミラスでも攻めてこない限り 地球規模の統一国家は100年後でも無理でしょうね。 ひとつは、民衆の合意というものが、例え総数の30%でも 形成困難であることがあげられます。 例えば、圧政にあえぐ民衆は、政権打倒の想念なら 90%以上の割合で持つでしょうが、民意を示せる活動に 自らの考えや意思を投じることが出来て初めて合意に なっていくわけですから、よほどの覚悟がなければ 反政府活動に参加しません。 自分だけではなく、家族も殺される危険が高くなるから。 そこまでの恐怖政治でなくとも、自分の生活を守ることで 精一杯の人々が大多数を占める訳ですから、平時に 於いてもなかなか政治的な合意形成が大規模に 育つことは難しい。 そして、二つ目に、民衆の不満や希望は比較的容易に 操作されるものであり、今もメディアや様々な「識者」の 支配下にあります。 純然たる「個人の遺志」を持つことは案外リスクを負うものです。 子供のクラスでさえ空気を読みながら涙ぐましい努力のかげで 飲み込んだ言葉のなんと多いことかと思います。 そして、三つ目。 理想論というものは、大概、飽きてしまうものだからです。 大人で理想論を若者同様に振りかざす人は、それが 収入なり売名に結びつく有名人か、さもなくば狂人の 疑いがある「引かれる」人です。 呑んだ席上で大言壮語を吐く輩はいくらでもいますが、 彼らとて、しらふに戻れば「・・・仕事しよ・・・」と日常に 戻っていかざるを得ません。 一致団結するためには、全世界共通の脅威がなければ 為政者がそれぞれ権力基盤の維持と発展に知略謀略の 綱引きを続けるだけです、永遠に。 ただ、今から100年後にテクノロジーによるパラダイスを 現実化した超人的富裕層が独自の支配ネットワークの 構築の機運が高まっているだろうことは予想がつきます。 ユダヤ、或いはチャイナ・マネー・・・そしてオイル、新たに 流通が加速してインフラになった海底資源群、例えば メタンハイドレートやレアメタル、恒常的な温度差などなどの ネオ・エネルギーに群がる多国籍企業集合体という、もう一つの 国家の群れがメジャーたらんと鎬を削りあっているでしょう。 それらの、要するに神のごとき超金持が世界に対する 支配度をよりあっぷしているだろう、ということはSFでも なんでもなくて、経済界の一部では半ば当然視されている 潮流とも言えるでしょう。 では、金も力もなく、安定した雇用もなくなり実力主義さえも 消費財として扱われるようになった庶民はどうするのか。 これから、流浪の時代が始まります。 金のないもの、力のないもの。家族を持たぬ者、親も子も つながりが薄れ、個人の刹那的な欲望ばかりが際限なく 消費される、思慮の浅い感情的な幼稚な成人と発狂する 老人。 一つの街を占有してしまう外国人と、国境を行き来して 売れるものなら何でも売り買いするブローカーになる人々。 貧乏人でも麻薬のようにネットに繋がりっ放しは変わりませんが、 他言語の自動翻訳もほぼ完全に実用レベルになった22世紀で、 仕事も恋もセックスも、自殺や破滅さえ、誰かがプロデュースする 多品種少量生産の商品として、残りの人生を担保にした リボルビング払いで「命を切り売り」しながら誰かの台本を なぞって生き、そして死んで行く人々の群れが数十億人。 最大の懸案事項だった食糧危機のパンでミックが21世紀末に 起こり・・・食うために犯罪を職業とし、それが世襲され、 被害者、弱者はとことん食い物にされ、下層民になるほど 人口も指数的に巨大化している。 再生できる蛋白源なら、原料が糞尿であろうがゴキブリで あろうが、食品になったそれらを口にすることに、もはや マスコミも大騒ぎしなくなった22世紀。 ただでさえ食糧難なのに、との理由で中国式の食品加工 業者がマクドナルド並に成長している22世紀です。 世界的な戦いは、戦争であれ資源開発競争であれ、 海と海底が主戦場になっている、西暦2161年です。 ちなみに、この時代の最新哲学は、情報工学や 脳機能生理学などのサイバネティクス工学者と サイバースペースで動作している人工知能群の アルゴリズムの中にあります。 単なる記憶素子ではなくなった、演算処理をする 無数のCPUメモリは、過去に夢想されたような 三次元チップなどへの進化ではなく、ネット上に 分散処理される、言わば人工シナプスとして 「仮想的な脳」がネットに生まれているのか? それを何とかして識る術はないか?という、 かつてのCETI計画のような研究が、この時代の 最新哲学の主要テーマとして扱われています。 テーマ自体は、実に古典的ですが、ようやく 現実になってきた、そんな22世紀です。 先進国の中では神の存在を云々する時代は とうに終わり、神を限定領域で構築できるか、が 問われ続けています。

yuniko99
質問者

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