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活性酸素と抗酸化作用の数値について

higegie2の回答

  • higegie2
  • ベストアンサー率62% (169/270)
回答No.2

 「活性酸素」「フリーラジカル」を理解しないと挙がってくる回答全てが正しく聞こえてくることになりますよ。  例え話で説明すると、買い物に出る時にお金がなくては物が買えない。もしもお金をスリに盗られると物が買えなくて困ってしまいます。そこで、隣の人から金を取り上げて買い物を満足する。その隣の人も更に隣から金をむしり取る。そうして買い物ができる訳ですが、結局この悪の連鎖が延々と続くと、周辺の環境が悪の巣窟となってしまい、心地よい生活の場ではなくなってします。  この悪環境がお金ではなく「活性酸素の連鎖」であれば、遺伝子の2本鎖切断などが起こり癌の発症となります。  悪いことばかりのように連想しますが、活性酸素は身体を守るために重要な役割を果たしています。皮膚に擦り傷ができて細菌が体内に侵入すると、体内では白血球をその細菌に向けて放出して、白血球と細菌の戦争が始まります。  そうして白血球が勝つと別の白血球である貪食細胞に喰われて、白い塊を作ります。それが膿です。膿が出来た時は、その戦いに身体が勝った時です。この作用を免疫と云います。  細菌を殺すメカニズムですが、この時に白血球は活性酸素を出して細菌退治をしています。活性酸素は細菌を殺してしまう力を持っているのです。活性酸素はありがたいですね。  しかし、細菌と云えども生き物ですから、人間の細胞も同じような構造を持っている。  この細菌殺しの役割が終わると、ヒトの体は、スーパーオキサイドアニオン(これも活性酸素)を消さずに放置すると自分の細胞も傷めつけられるので、SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)と云う酵素を働かせて、スーパーオキサイドを過酸化水素(H2O2)と云う活性酸素種に変化させる。  過酸化水素って、あの消毒薬のオキシフルそのものですから、細菌を殺す力があるのですから、傷口付近にある人の細胞も攻撃してきます。つまり、オキシフルを塗り続けると傷口が治り難いということです。  過酸化水素が増えたままではいけないので、もっと安全な物質に変化させるために、グルタチオンペルオキシターゼやカタラーゼと云う酵素の力で、最も安全な水と酸素に変えて私たちの身体を守っています。  ここで良く考えてみて下さい。SODもグルタチオンペルオキシターゼやカタラーゼも、抗酸化物質なのです。それらの酵素は大切ですが、大量の活性酸素が次から次に発生するとそうした抗酸化物質だけでは足りなくなり、体に摂り入れられたビタミンC・ビタミンE・ビタミンA等々を使い、活性酸素を退治していきます。これを「活性酸素を消去する」と云います。仕事を終えた活性酸素は即座に消去されないと、体は障害を受けることになるのです。 <エビデンスや調査機関が公表しているデータがあるとありがたいです>・・・とのことですが、医療の世界ではあまり関心がないのか、見当たりません。  長くなりますが、もう少し続けます。  活性酸素を発生させて、殺菌や癌細胞を攻撃する研究は一所懸命なのですが、活性酸素消去には眼が向いていないようです。ヒトの体内では、活性酸と共にフリーラジカルが大量に発生して病気を作るのですが、脳梗塞を引き起こした直後に点滴すると脳細胞に起きているフリーラジカルを消去する薬があります。後遺症としての脳障害を防ぎ開発直後は数千億円の売り上げがありました。この薬を開発した方は、東大の工学部出身で薬学者・医学者ではありません。 しかし、バイオテクノロジー使って作られたものには害もありました。腎障害のある方に死亡例が出たのです。抗酸化作用が悪かった訳ではありません。 <なんらかの数値を出しての回答が望ましいです。宜しくお願いします>・・・とのことですが、なかなか無いのが現実です。血液検査で『過酸化脂質』『間接ビリルビン』かな~  過酸化脂質(かさんかししつ)はコレステロールや中性脂肪といった脂質が、活性酸素によって酸化されたものの総称なので。  間接ビリルビンは、赤血球細胞の膜がフリーラジカル障害によって、赤血球がたくさん壊れてビリルビン高値となるのです。間接ビリルビンは0.6mg/dl以下が安全圏です。  <具体的に、何がどうなれば良いのか良く分かりません。>と云うことですが、食生活を見直して、タンパク質はしっかり食べる(抗酸化酵素を体内で作る材料になる)  ビタミンC 3,000mg/日・ビタミンE 800mg/日・ビタミンA 20,000IU/日 これらは天然物からの抽出ビタミンが良いです。  怒り・不安・悲しみなどの感情は、カテコーラミンをたくさん分泌させて活性酸素をいっぱい発生させます。  心穏やかに暮らし、喜びに満ちた生活が理想ですね。

ipyodora
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 詳しい方からの、的を得た回答でしたので、とても参考になりました! 活性酸素は、必要に応じて合成したり分解している。 活性酸素が大量に増えると、分解する抗酸化物質が足りなくなり、ビタミン類を使う。 さらに分解が追いつかないと、他の細胞が攻撃される。 過酸化脂質と間接ビリルビン(0.6mg/dl以下が安全圏)が、活性酸素量の目安になる。 【疑問】 1、「活性酸と共にフリーラジカルが大量に発生して病気を作る」これは免疫力を下げる為に病気を作ると言う意味合いでしょうか?それとも、直接的にフリーラジカルが影響して病気を作るのでしょうか? wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E6%A2%97%E5%A1%9E)によると、「腫脹や、壊死組織から放出されるフリーラジカルは周囲の組織をも壊死させる働きがあるためこれらを抑制することが機能予後の向上につながる。」とあった為、疑問が出てきました。 2、「天然物からの抽出ビタミンが良いです。」たまに耳にするのですが、天然物と薬局で売られているマルチビタミンと何が異なるのでしょうか?吸収率やビタミンの壊れにくさなどに違いあるのでしょうか?結構前から気になっており、ずっと答えが分からないままでしたので、もしご存知であれば宜しくお願いします。 3、カテコールアミンは、運動中にも上昇するようですが、活性酸素の影響は受けるのか疑問を持ちました。ただ、運動により健康になる力の方が強そうだと思っておりますが、私自身運動をよく行いますので、気になってしまいました。 これらの疑問に回答頂ければ幸いです。というか、とてもありがたいです。

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